月の岩戸

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ツィー・4

2013-12-19 04:47:02 | 詩集・瑠璃の籠

愛している人のために
心をつくすのは
なんでもないことです
あたりまえのことですよ

ああ
だれが
子を愛する親の気持ちを
親を愛する子の気持ちを
妻を愛する夫の気持ちを
夫を愛する妻の気持ちを
愚かだなどと
言ったのですか

ああ
愛する人がそばにいれば
愛することは当たり前ではないですか
愛されることも
当たり前ではないですか

それは
ほんとうに美しい愛です
当たり前に
愛せるということを
大事にしなさい

愛とはみな
そういうものですよ
なぜ天使が
人を愛するでしょう
それは
愛しているからです
当たり前なのです

なぜ人は
天使を見て
愛をかきたてられるでしょう
それは
愛しているからです
それ以外の理屈はありません

自然な愛とは
ただ 愛が
そのまま 愛だということです
面白いように
理屈をこねて
愛を定義しようとしても
苦しいだけです
愛しているなら
そのままの心を
自分のできることにこめて
素直に表現なさい

だれもあなたを
馬鹿にしたりはしません
もし
馬鹿にする人がいたら
ツィーのもとに来なさい
かばってあげますから

わたしは
そういう星ですから

愛していますよ
なぜって
愛しているからです

ほかに理由はありません

愛していますよ
愛していますよ

あいしていますよ



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-12-19 04:49:40
メロッツォ・ダ・フォルリ、「受難の聖具を持つ天使」、15世紀イタリア、初期ルネサンス。
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