テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

そろそろフレット交換が必要かなぁ・・?

2012年04月23日 | 日記
読者の皆さんの中にはギター弾きあるいは経験者の人も多いと思う

これからギターを始めてみたいと思っている人もいると思う


実際にギターを弾いている人で『フレット交換』をした経験がある人はいるだろうか?

おそらく少ないと思う


フレット交換を検討するレベルに到達すれば一人前のギタリストなのだ

まぁ、私の主観的発想だが・・・




ネットなどで検索してみるといろいろな意見が飛び出してくる


「俺のギターは10年目だけどフレット交換なんてまったく必要ないね」


「フレットが減ったら弦高を上げれば何とか使えるよ 勿体ないんじゃない?」

というような意見を見つけた


まるでフレット交換を考えている人が邪道と言わんばかりの勢いなのだ



10年も使ったギターのフレットが残っているという事は・・

つまりはほとんど弾いていないという証なのだ



仮に相当に弾くタイプだと想定するならば押弦が非常に弱いタイプの人だと思う


弦高を上げる事でその場を凌ぐような人の場合は論外だと思える

弾き易いと思える弦高をフレットの為に簡単に変更できるのだ



セッティングにはかなり時間をかける私には不思議に感じられる



フレットの減りの主な原因はチョーキングとビブラートだといえる

金属同士の摩耗故に避けては通れない道だといえる



”フレットが減るのは悪いことなのか・・?”



先にも述べたようにこれはギターの『正常な経年劣化』だといえるのだ




多くのギターを見ている楽器店の店員さんはフレットの減りでギタリストの技量を判断するという

初心者に多い傾向だが・・特定のフレットだけが偏摩耗しているのだ

人にもよるがギターには弾き易いポジションがある



おそらく多くの場合、5F、7F、12F辺りではないだろうか?

しかも1~3弦のプレーン弦のみなのだ


数年間もギターを弾いているのにほとんど減っていないという人はとても優しい弾き方なのだと思う


楽器には特有の表現というものがある

エレキギターの場合にはチョーキングとビブラートなのだ

つまりはギターらしい演奏を心がけている人は必ずフレットが減るということになる


フレットが減るのは悪いことではないのだ


問題はフレットが減った場合の弊害なのだ

チョーキングの際のギザギザとした不快な指への感触

特定のポジションにおける音詰まり

音程の微妙な狂い・・・

というのが代表的な症状だと思う




私の愛器であるアリアも約2年が経過した



現在のフレットはこんな感じなのだ



ビデオカメラの粗い画像なので分かり難と思うが・・・

新品時のかまぼこ状のフレットが台形に摩耗しているのがお分かりいただけるだろうか?


ちなみにあまり減っていないフレットはこんな感じなのだ



24F仕様なのだがさすがに頻繁には使わないポジションなのだ


オマケということで新品同様のストラトのフレットもアップしてみた



キレイな『かまぼこ状』に形成されているのがお分かりいただけると思う

画像を拡大してみてほしい



今回、フレット交換を検討するにあたり

上記に紹介したような症状は発生していないのだ

視覚的に減ったという印象なのだ

「ちょっと弾き難いなぁ・・」

「だいぶ減ったもんなぁ・・」

という感じなのだ


素人判断では使用限度の見極めは難しいと思う

車のタイヤのスリップサインのようなマークはフレットには無いのだ



実は数々のギターを弾いてきたのだがフレット交換の経験がないのだ

フレットが減った頃には飽きてしまう

そのギターを下取りに出して新品を購入するという事を繰り返してきたのだ


完全に擦り減ったフレットというものを味わった経験がないのだ

減った段階で違和感を感じたことはあるが支障を来すというレベルではなかったのだ


今回のアリアはフレット交換を検討するくらい気に入っているのだ

フレット交換に数万円を支払うくらいならば、新しいギターを買おうと考えてもみた

楽器屋さんで情報を収集したりネット検索などをしてみたのだが・・・


私が望むような仕様のギターは見つからなかったのだ

すべてがお気に入りという感じなのだが
最も気に入っているのが複雑な組み合わせが可能なタップなのだ



シングル+シングル+ハムというギターでリアのハムをシングルに切り替えられるギターは多い

しかしながら私のアリアのようにフロントとリア共に切り替えられる機種は少ない

少ないというか・・皆無なのだ


ハードなロックがメインの初期の頃にはあまり必要性を感じなかった

見た目がカッコいいという程度のお飾りだった気がするのだ


最近はシングルの音に目覚めたのだ

シングルを使ったクランチはまさに『大人のサウンド』だと思えるようになってきた

私もギター弾きとして少しは成長したのだと思う


特にストラトを購入してからはその傾向が強くなったような気がするのだ


最近はリードやリフでもあまりハムを使わなくなったのだ

ストラトとのバランスを考慮しているのだ

シングルで歪みを作り出す作業も楽しいものなのだ


ちなみにこのギターの商品名は『MAC-PRESTO』というのだ

PRESTOとは素早いとか小気味よいという意味なのだ

ロック系の速弾きにも対応できるコンセプトで設計されているようだ


アリアは市場ではあまり人気がないメーカーだがこのギターの人気は別格なのだ

読者の皆さんも検索してみてほしい


メーカー希望小売価格では発売当時は8万円くらいのプライスを付けていたように記憶している

値段などあってないようなものなので定価で売られているギターは少ない

実際には7万円弱という値段設定だった


現在でも6万9800円というプライスを付けている通販もある

すでに生産完了になってしまったのだが在庫処分の為に3万円台のプライスを付ける店が出てきたのだ

定価の半額だけに短期間で完売してしまった


カラバリも豊富なのだが不人気の色は若干在庫があるようだ

ネットで見つけたのだが・・・

この色は不人気色らしい



私は赤系が好きなので嫌いではないが・・・

ボディのトラ杢の美しさを確認していただく為にアップしてみた

価格帯のわりにはボディの形状も凝っている


フラットな成形にしてしまうメーカーも多い中で頑張っているのだ

偉い!と思う


ギターコレクターのお兄さんも録音用として私と同じギターを所有しているのだ

改造好きなお兄さんも現状維持で使っているらしい

「CTSのポッドにゴトー製のペグ、ブリッジ、ダンカンですからね~」

「とてもバランスが良いギターですよ 改造の必要はないですね」

という感じなのだ


ピックアップに関してはタップ構造の為に他のメーカーのピックアップを流用し難いという理由もあると思う

改造は可能だが他のピックアップとのバランスが崩れてしまう恐れがあるのだ


私に至っては宅録なのでこれ以上のパワーは必要ないのだ

これで十分だといえる



2本目のギターやお手頃なギターを探している人は検討してみてはどうだろう?

即買いのギターだと思う

3万円台で見つけられた人は本当にラッキーだと思う


フレット話から脱線してしまったが・・・

自己判断は難しいという事で休日にいつもの楽器店にギターを持ち込んだのだ

さすがに職場にエレキを担いでいくのは抵抗がある


同時に先日お話したストラトのサドルの加工も見てもらうことにした



こちらはチェックというよりは自慢大会なのだ

「いいじゃないですか~ ジャズベのブリッジを加工したんですか?」

「常連さんで同じ型のギターを使っている人がいるので教えてあげますよ」

まぁ、そのお客さんは私ほど神経質ではないと思う

サドルのガタを気にしているような人はUSA製は使えないのだ

どんなに調整しても一発でチューニングが狂ってしまうストラトもあるようだ

不良というよりはそのギターの癖という寛大さがギター弾きには必要な場合もある


私の場合はどんな些細な不備も許せない性格なので仕方がない・・

これは絶対に治らないと自覚しているのだ


それ故にどんなギターを所有しても常に最高のコンディションが維持できるのだと思う

早速、お兄さんにフレットのチェックをしてもらった

お兄さんは不思議そうな顔でしばらくフレットを眺めているのだ


まさに病院で先生の顔いろを窺うような感じなのだ

「フレットは減ってますけど・・均等に減ってるじゃないですか」

「全部のポジションが均一に減っているギターって初めてですよ」

先にも述べたが・・

私の場合には意図的にすべてのポジションを使うようにソロや曲のキーを組み立てているのだ

以前は意識していたのだが最近で無意識にそうなっている気がするのだ


いつものポジションをそのまま他のポジションで演奏するのもフレットには良いと思うのだ

ギター弾きの人は意識的に実践してみては如何だろうか?


同じフレーズをハイポジで弾くだけでも視覚的に難しいことをしているように感じるのだ

見せることが商売のプロも常に意識している技の一つらしい


いろいろなポジションが使えればアドリブの幅も広がるのだ


結果的にお兄さんの『診断』は・・

「減ってますけど、まだ使えますね・・」

「このペースだとあと1年はイケますねぇ」

その店で購入し、その後も面倒をみてもらうことは悪いことではないと思う

このようにすべてを把握してくれるプロが近くにいるのは頼もしい


何だか気分がスッキリしたのだ

まだまだ、語りたいことがあるのだがブログが重くなってきたのでこの辺で・・・

我ながら『超長文』だと思う


常連読者の方々が読書家で良かったと思う

楽器店から帰宅して簡単に録音してみたのだ


音詰まりもなく音程が安定している部分に注目して聴いていただきたいと思う

歌うような感じでソロを組み立ててみたのだが・・・


やはり、フレットの減りを気にしながらのチョーキングやビブラートは面白くない

弦を思いっきりグリグリするのがエレキの醍醐味だと思うのだ

如何だろうか?


これも愛用のBR-80で作ったのだ










こちらは別ミックスなのだ

若干、ソロ部分の『音圧』が増しているのがお分かりいただけると思う




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