五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

仏像修復

2008年05月14日 | 第2章 五感と体感
1868年慶応四年に神仏分離令が出され、廃仏棄釈が行われた歴史があります。
長い間野ざらしにされ、放置された悲しい過去の歴史を持ち、今は世界遺産の奈良のお寺もあります。

そのようなことを意識しながら、お寺巡りをする人はほとんど居ないのではないのでしょうか。
もともと神仏習合の風習があった日本の寺社。
私自身、義務教育の時期にきちんと教えてもらった記憶はありません。

海外に流出した多くの日本の美術品を取り戻すために奔走した人もいれば、放置されたお寺を再現するために立ち上がったお坊さんもいます。そして、痛んだ仏像を修復して、日本の心を守ろうとした人もいます。

岡倉天心が手掛けた仏像修復を興味深くテレビで観ました。

現状維持修理法。
信仰と美術を両立させる文化財の修理。
東大寺の三月堂(法華堂)の仏像の修理を手掛けるにあたり、この理念のもと、現状を痛めることなく、修復することに成功するのです。

たった一人の壮大な理想でも、それに賛同する人が必ず現れます。どんなに手間がかかっても、本質に的が当たっていれば必ず実現します。

地味で、根気のある仕事。
修復する仏像を前に「祈りのうち」に仕事を始める修復師の姿が印象に残りました。

和の心、ここにあり。

美しい姿だ、と思いました。

奈良で開催している「法隆寺展」、横浜からでは少々遠い・・・
こんな、番組を見てしまったために、またウズウズし出しています。
若草山(三笠山)も、緑がきれいでしょうね~

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ストレスの言語化

2008年05月14日 | 第6章 螺旋状に上昇する意味
生き甲斐の心理学の勉強会で、必ず「あなたの不安感は?」と問われます。

この問いに初めて出合う方は大抵困惑します。

実際私もそうでした。

「あなたの不安って何?」と問われても、言い様がありませんでした。
でも、頭のどこかに渦巻くグニャグニャしたものは感じるのですが、それが言葉に出ないのです。

「なたの不安に感じることをいくつか数えてみてください」、そう問われれば尚更です・数えているうちに、何が何だかわからなくなります。

自分の頭の中の絡まった糸をほぐす作業は、ここから始まります。


「不安感ー怒りー身体症状ー鬱ー錯乱」

「平安感ー友好的感情ー健康感ー幸福感ー統御感」

いま、自分は、どの状態に在るか、それを自分で分析できたらそれだけで、安心に繋がるかもしれません。

ちなみに、本日の私は、総体的に幸福感を感じながらも、任された仕事の準備をまだ始めていないことに関しての「焦り」と、6月に二つの作品展を控えているのに、仕立てている最中の掛け軸が、まだ仕上がっていないことの「不安感」、連絡すべき人に便りを出していないことへの「良心の呵責」、そんな感じです。

このストレスと言うべく不安感は、とりあえず、今日中には克服できると信じて、これから行動に移します。

このように私の「不安感の根源」を「行動」に移すことで解消できるものだと認識すると、イライラや焦りの気分は半減されます。

そんなわけで、ブログを書き終えたら、仕事開始です。

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