五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

奈良のお水取り

2019年03月04日 | 第2章 五感と体感

写真の瓶は、二月堂の閼伽井で汲んだ御香水(こうずい)です。小浜から繋がっている香水が入っています。
写真の枝は、松明の枝です。落ちた煤のついた枝を持って帰ると無病息災が叶います。

奈良のお水取り      2019年3月4日

3月1日から14日まで、
奈良の東大寺 二月堂にて
お水取りが行われています。

夜19時すぎになると
松明がお堂を駆け抜けます。
この二週間の練行衆の行「修二会」は、
今年で1263回目となります。

私自身も毎年お水取りの話題は
ブログに書き綴ってまいりましたが、
今年も例年にもれず、
書き綴る事ができることに
無病息災の効くところと
解釈しています。

福井県小浜市では、3月2日に
お水送りが行われます。
東大寺と水脈が繋がっているという謂れを、
お水送りとお水取りで表している事は、
日本海の小浜が、奈良時代、唐と繋がる玄関口
であったことと深く繋がっていたことを
意味しているのでありましょう。

お水取りの行事によって
東大寺に魂の故郷を感ずるのは、
眠っている遺伝子が懐かしんでいる
からなのだと、
身体の深いところで
体感しているしているからでしょう。

二月堂の松明で燃えた枝を
家に持ち帰ると無病息災となる
事が信じられています。
キリスト教の行事でも、
四旬節に入ると「灰の水曜日」
という儀式があります。

一年前に祝福を受けていただいた
棕櫚の葉を、自宅の室内に掛け、
お守りにし、
一年間家に置いていた棕櫚の葉を
教会に返し、その葉を焚いて
灰にするのです。
その灰を、ミサの儀式で神父から
額に付けてもらいます。
そして、新しい棕櫚に聖水を
かけていただき、家に持ち帰るのです。

修二会の悔過と
キリスト教の四旬節は、
森羅万象が動き出す春分を
祝い、崇めることへと
関係しているのでありましょう。

穢れと祓いは
人が健やかに生きていくためには
必要なことなのかもしれません。

人に宿るデジデリウム「見神欲」を
快く受け容れることは、
人の生き抜く知恵でもあるのです。

「○○ファースト」と
力を持つ人が方々で主張している昨今、
その考え方が加速すればするほど、
ヒトは生きにくくなっていくことを
心に留めていたいと思うのです。
今を優先して自分が判断していく事が、
一億年後の地球に大きな
影響をもたらすことも、
覚えておきたいものです。

今日も横浜の地から
東大寺のある西に向かって手を合わせます。


馬酔木の花は奈良の象徴でもあります。


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