五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

みちくさ先生から奈良時代へ

2021年07月16日 | 第2章 五感と体感


みちくさ先生から奈良時代へ  2021年7月16日

日経新聞で連載中の
伊集院静著「みちくさ先生」が
いよいよお終いです。
執筆中に伊集院静さんは脳梗塞を患い、
連載中断の期間がありましたが、
再開されてからの文章は、
一層、夏目漱石を慈しまれながら
書かれている事が読者の私にも
伝わり、
漱石ファンの私自身も
前向きな心地で、楽しませていただきました。

正岡子規にしても、
夏目漱石にしても、
人と人とを繋げる才は、
文才と同じくらいあり、
明治以降の小説・短歌の世界を盛り立て、
令和になった今でも、
漱石や子規の柱からブレようがないように
私は思っています。

10代後半から20代の頃は、
三島由紀夫の文章に
憧れを持ち、
入った高校の校舎から見渡す磯子の海を眺めながら、
午後の曳航の妄想をしていた
ことが今や懐かしいですが、
ここ7,8年、
夏目漱石の小説の面白さにようやく気付いた
私は、今になって、
小説の正中線を純粋に楽しめるように
なったようです。

自分が生きているうちに、
自分自身、何を体得していくかで、
死に際に見えるものが
違ってくるようにも思い、
きっと、
それが発達心理学のエリクソンの云う
智恵の章なのかもしれない、、、とも、
思うようになってきました。

自分の人生の結びは、
自分にしかわからないことであり、
「吾輩は猫である」の猫の
如くが、
私にとって身の丈の理想であるように
解釈している最中です。

そんなことをつらつら思い巡らしつつ、
日経新聞連載小説、伊集院静著
「みちくさ先生」
とても楽しく拝読致しました。

7月23日からは、
同じく長谷川等伯を描いた
小説「等伯」が、
めちゃめちゃ面白かった
安部龍太郎著の
「ふりさけ見れば」が始まります。

「奈良と云えば、私」というくらいの奈良時代好き。
私にとっては、
よきタイミングの小説。
阿倍仲麻呂と吉備真備が主人公だそうです。
妄想しがちな私の愉しみが
増えました。
盛夏は、ブログの内容も奈良時代が増えそうな
予感がしています。


雑司ヶ谷霊園・夏目漱石のお墓

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講座スケジュール 

目黒カルチャースクール
第1金曜日
2021年8月6日
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
第3金曜日
2021 7月16日
13:00~15:00


綾子塾「生き甲斐の心理学」
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2021年9月14日第4回(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

③甲斐の心理学木曜綾子塾
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2021年8月26日(第4木曜日)
7月22日木曜日は祭日となりましたので、お休みです。
9月は24日金曜日が講座日となりますので
ご注意ください。


紅葉坂植村勉強会
場所:横浜桜木町婦人会館
日程:2021年9月7日火曜日

小金井植村勉強会
日程:2021年7月20日火曜日


コメント
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