吉野葛の「奈良こーり」奈良の柿と吉野葛のコラボ。友人から頂きました。ご馳走様!
奈良のかおり 2021年8月12日
東京国立博物館で開催中の
聖徳太子と法隆寺展、聖林寺十一面観音展
それぞれの展覧会に行ってきました。
4月に開催した鳥獣戯画展を見逃したので、
つらつら記憶を辿ると、
一年以上東博に足を踏み入れていない事に気付きました。
随分長い間ご無沙汰していたので、
二つの展覧会を、一日楽しもうと思い、
昼食タイムを挟んで、ゆっくりと館内を巡りました。
聖徳太子と法隆寺展については、
聖徳太子1400年遠忌記念の催しであり、
このような記念の年に当たることの尊さを
大切にしたいと思い、4月に法隆寺にも赴きました。
聖徳太子の存在の有無はここで書く事は
避けさせていただきますが、
律令国家を構築する上で、
聖徳太子の存在を、国家形成のアイデンティティに
した節もあり、
それが時を経て、聖徳太子の存在が
なければ、日本の国を語ることができないほどに
なっていることに、
改めて日本人のアイデンティティを感ずるのです。
聖徳太子の息子である山背大兄王が
従兄弟の蘇我入鹿によって追い込められ、
さらに、入鹿は、中臣鎌足と中大兄皇子によって
殺されます。
飛鳥時代は、終焉しこの時から白鳳時代とへと移るのですが、
ここから具体的な国家形成へ向けての
政がなされていくのです。
私が奈良の歴史に興味を持ったのは、
小学5,6年の頃です。
日本の歴史の教科書で、
中臣鎌足という人物を知り、
そこからいつも頭のどこかに、
彼の名前が過り、
いつしか奈良の歴史に
憧れを抱くようになりました。
史学を学ぶというよりも、
体感したいという思いの方が強く、
本を読んでは、その場に立つことを
趣味にしているうちに、
神楽や祭にも魅かれるようになり、
能にも繋がっていったのだと思います。
歴史好きの素人に過ぎませんが、
しばらく奈良に行かないと、
どうしようもなく奈良に行きたくなるのです。
奈良の東大寺の二月堂の事は、
何度も書いておりますが、
千年前に私のDNAを持っている祖先が
学んでいたであろうと確信的な妄想をしつつ、
法隆寺の境内を歩くと、
屋根の瓦から懐かしさが込み上がってきます。
聖林寺の十一面観音は、
元は、大神神社の寺におられましたが、
明治の廃仏毀釈のために、
寺院が無くなり、
聖林寺に預けられたのです。
今回は、100年以上離れ離れになっていた日光月光菩薩と
対面できた十一面観音は、
高い天井の展示室に、
のびのびと立たれ、
美しい姿を見せてくださっています。
今回知ったのは、三輪大社に近い、
玄賓庵に離れ離れになった不動明王が
いらっしゃることです。
能楽「三輪」に登場する玄賓庵ですが、
能が書かれたころには、
まだこの不動明王はおらず、
庵の場所も違う場所にあったはずです。
歴史の流れによって、
点と点の繋がりを楽しめることが、
現代に生きている私の楽しみに繋がっています。
私の1400年の時空の旅は、まだしばらく続きそうですが、
次回はいつ奈良に行けるやら。。。
日本橋から新橋に移動した奈良のまほろば館は、
今月中には行きたいものです。
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講座スケジュール
①
目黒カルチャースクール
第1金曜日
2021年9月3日
13:00~15:00
②
目黒カルチャースクール
第3金曜日
2021 8月20日
13:00~15:00
②
綾子塾「生き甲斐の心理学」
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2021年9月14日第4回(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)
③甲斐の心理学木曜綾子塾
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2021年8月26日(第4木曜日)
9月は24日金曜日が講座日となりますので
ご注意ください。
紅葉坂植村勉強会
場所:横浜桜木町婦人会館
日程:2021年9月7日火曜日
小金井植村勉強会
日程:2021年9月21日火曜日