五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

春の雪  

2025年03月04日 | 悔いのない人生とは?




春の雪   2025年3月4日

雛祭りは、寒の戻りで、横浜も雪が降りました。
春の雪と言えば、三島由紀夫の「豊饒の海 第一巻 春の雪」。
第四巻まであるこの小説は,学生の頃に一気読みしました。
物語の中で繋がる点と点が、三島由紀夫の優美な文体で麗しく描かれ、
その虜になりながら、夢中になって読みました。
今年は、三島由紀夫生誕100年の年だそうです。

能の五流の一つ、金剛流にのみ伝わる「雪」は、
東国から大阪の四天王寺を目指し行脚する僧が、
現在の中之島の南あたりの「野田」で、
吹雪に遭います。
西も東も、上も下も分からなくなるくらいの吹雪の中で
一人の女性に出くわします。
その女性が自分はどこから来たか、どこにいるのかわからないと
僧に訴えます。
結果、その女性のために祈りをいつしか雪の向こうに消えていく、
というまさに夢幻能です。
解説を聞くと、この女性は、源氏物語の浮舟の主人公「浮舟」だそうです。
二人の貴公子に慕われ、決めきれず宇治川に身を投げますが、
川に流された後、助けられ、出家した浮舟のその後?又は、流されたまま
淀川まで流れていった別バージョンの創作のようです。

宇治川から流れ流れて、淀川に辿り着き、旅の僧に成仏してもらう、という
不思議な結末に、「能・雪」の戯曲の面白さを覚えます。

三島由紀夫も能を手掛けており、
名古屋能楽堂では、三島由紀夫生誕100年を記念し
2025年は三島由紀夫関連の企画を催すそうです。

三月三日に観能した師匠の「雪」も
名古屋能楽堂で観能し、きっと私の得意な妄想癖?から
三島文学のプロローグと繋がってゆくな、、、と思うのでした。

今日4日も関東も春の雪。
夕方から松坂屋上野店で、江戸表具を愛する会展の
設置に入ります。

東大に二月堂の修二会は、本日4日目。
練行衆の紙子の着物も、いい具合に水分が含み、
柔らかく保温されてきたことでしょう。

キリスト教では、今年は3月5日から四旬節に入ります。
なので、リオのカーニバルは、今日でお終い。

今年も春の訪れとともに仏教もキリスト教も祈りの期間に入ります。
繰り返される毎年のことを、今年も生きて体験できることは、
有難いことです。

江戸表具を愛する会
松坂屋上野店 7階アートスペース 
3月5日㈬~11日㈫ 
10時~18時30分
最終日16時閉場

上記 グループ展の告知をさせていただきます。

ご来場お待ちしております。



3月17日~22日も
有楽町交通会館でのグループ展にも参加しますが、
こちらは、後日案内をアップします。


●講座予定●

講座スケジュール
目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第1金曜日
2025年 3月7日(金)
13:00-15:00

目黒カルチャースクール
アンセルモ教室
第3金曜日
2025年3月21日 
12月はお休み
13:00-15:00

あやの会「生き甲斐の心理学」
場所:篠原地区センター
時間:12:00-15:00
日程:2025年3月11日㈫
(綾子塾は、限定メンバー制)

メンバー制勉強会
月組 2025 3月24日㈪
星組 2025  月  日㈰

9月27日~29日あやの会
宝塚講座 メンバー制   終了
2025年9月26日~28日予定

○○○○

ユースフルライフ研究所の講座日程

通信講座生対象;
生き甲斐の心理学
場所:アトリエK 講師 越 綾子
(公開講座)定員に達し受付は終了
時間:12時45分~15時45分
日程:第4木曜日2025年3月28日㈭

★植村先生の講座

1町田勉強会「会員限定」
日程:2025年第1週3月4日㈫

2町田勉強会「会員限定」(宗教心理学・小金井から移動した教室)
日程:2025年2月17日火曜日

応援している雑誌 TRANSIT66号 台湾特集発売中



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