五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

呼吸に声を乗せる

2009年03月11日 | 第2章 五感と体感
謡の日。

今日は、なかなか充実した一日でした。

腹式呼吸で、口をつぼめて息を吐く。
そのつぼめた口から吐く息に乗せて、声を出す。

御師匠から「わからなくても、ひたすら続けていきましょう。。。」と言われ、謡も二冊目に入りました。

言われたことの意味はわかりますが、体得まではほど遠い・・・

「呼吸に声を乗せる」
心理学のカールロジャーズの理論も、「これ」かもしれません。

荒立つ感情に言葉を乗せると、荒だった言葉が生まれてきます。
穏やかな感情に言葉を乗せると、穏やかな言葉が生まれてきます。

自分の呼吸を他人の呼吸に合わせるのは至難の業です。
でも、「感情が乗った人の言葉」を否定も肯定もせず、波に乗るように聴いていくことは、最低限必要なことだと思います。

人は身体と心と魂で成っています。

答えは、自分の内にあります。

最終的に自分が発した言葉を自分自身が聴くことができたら、きっと次の何かがみえてくるのだろうと思います。

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自然治癒力

2009年03月10日 | 第2章 五感と体感
「成るに任せる」というのは、無責任な感情からくるものではありません。放棄するとか、諦めるというものでもありません。

自分の性格は、自分でよくわかるはずです。
他人に指摘されると、不快な気持になります。

人は、防衛機制を使いながら、日々暮らしています

不安は人の本質です。私も不安だらけの人生を送っています。
不安なことを時には逃げ、時には無視し、時にはとことん悩み、、、
これさえ、解決すれば、人生バラ色なのに、、、と何度思ったことか・・・

逃れようの無いこと。取り返しのつかないことや次々と難題がふりかかってくることも・・・

そんな時、
自分が悩む姿を大いに他人に見せ、大いに苦しみ、大いに自問自答する覚悟が決まると、案外、先が見えてくることも。。。

自然治癒力。最近、私は、これにお任せしています。
苦しむだけ苦しみ、自問自答を繰り返していくうちに、必ず光が射してきます。

中途半端な思いは、答えも中途半端かもしれません。
今の自分の状況を成るに任せて、受け容れてみる。。。いかがでしょう・・・

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渇望

2009年03月09日 | 第2章 五感と体感
学生の頃までは、自分の気の合う友人と、親交を深め、互いのことを許し合いながら、付き合ったものです。
社会に出てからも、出会いに恵まれたお陰で、ある程度、やりたいことができたように思っています。

ただ、自分の理想を優先してきたため、石橋を叩き割りながら暮らしていたような節もあります。

それでも、そんな私を大目に見てくださった方々には、今更ですが感謝の気持ちでいっぱいです。
思いだすと恥ずかしくなることも多いのですが、少々長めの思春期を過ごした私にとって、やり直しの成長期に付き合っていただいたような気もしています。

思いっきり好きなことをしたことで、子育て期間も、その経験が元気の源となりました。
最近、子育ての一区切りを実感したことで、元気の源が、少々燃料切れとなってきたように思います。

一人でふらふらと出かけ、好みのものを今一度、思うがままに楽しみたい、、、と、思う今日この頃であります。

これって、「渇望」・・・?

そんなときは、やっぱり、思うがままに・・・委ねちゃおう・・・

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想像と信じる道

2009年03月08日 | 第9章 愛
物事を一つ決めるのに時間がかかることもあれば、直感を信じて即決できるものもあります。

結局、時間がかかる決断も、最後は直感を信じ、決断していきます。

そして、信じる道の決断には想像力が必要です。

信じるからこそ想像力が湧いてくるのかもしれません。

信じていれば、信じることを実現したときのイメージが浮かびますし、そのために必要な行動も思い浮かびます。自分の頭の中にシナリオがどんどんできてきます。

妄想かもしれませんが、それでもいいと思います
信じた末のハッピーエンドを想像するのです。
それができたら、あとは行動に移すだけ。

難しいことを考えずに、余計なことを考えずに、楽しくやっていこうじゃありませんか

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映画ダウト

2009年03月07日 | 第9章 愛
メリルストリープが主演している「ダウト」を観てきました。
時代ははケネディ暗殺やカトリックの変革の時期の1964年頃。
舞台はニューヨーク郊外の厳粛なカトリック校。

メリルストリープが扮するのは厳格さを美徳とする修道女の校長。
その彼女が、一人の神父に疑惑(ダウト)を持ちます。二人は互いの良心をかけ、ストーリーが展開していきます。

もともと戯曲であるがゆえに魅力有りの密室劇のような映画です。

本日封切されたばかりなので、内容に関しては観てのお楽しみですが、確信と疑惑、信仰と信念、良心と感情、愛と真実、これらのキーワードが人の生きた言葉として、観客である私に迫ってきました。

一人の人間が生き抜くために必要な自分の身体と心と魂の問題を少ない出演者を通して、それぞれの立場で真実を語っていきます。

何が正しくて、何が正しくないか。
私に解って、あなたには解らないこととは、何のことなのか。

自分にとっての真実とは?
個性の美がもたらす正直さとは?

揺れ動く自分の心を中枢に向かって見据えようとしたときに見る映画かもしれません。


それにしても、マンマミーアとダウト、同じ女優が演技しているとは思えない迫力に脱帽です。

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解釈を変えると

2009年03月06日 | 第2章 五感と体感
状況は変わらなくても、解釈を変えると、自分の湧き出す感情にも変化が生じてきます。

今日は、ここ数週間、なんとなく煮え切らない気持ちでモヤモヤしていたものがあったのですが、そのモヤモヤを「一つの道」に決めたら、急に先が見えてきました。

状況は自分で変えることはできません。

では、何を変えるか。

解釈を変えるのです。

解釈、、、見方を変える。。。というのもいいかもしれません。
思い込みから自分を解放させる、という言い方もできるかもしれません。

では、自分の思い込みってどこから生まれてくるのか。。。

私たちの学びは、そこから始まります。

禅問答みたいになってきたので、今日はここまで

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感情の振幅

2009年03月05日 | 第2章 五感と体感
悲しみが深ければ深いほど、時が過ぎ解決した時に得る喜びは大きいものです。
与えられるものが当たり前の生活であれば、与えられることの喜びはさほど深くありません。

失くして初めて、芽生える感情・・・

湧き上がる感情・・・

自分の感情を素直に受容する生活。
これは、簡単にできるようで、なかなかできるものではないように思います。

自分自身の内に潜む「陰と陽」の感情を意識するには、ちょっとした努力が必要です。

湧きだす感情を、自分がどのように扱っているか。

再点検してみると、自分の傾向が見えてきます。

防衛機制は自分が生き抜くための自分のための方法です。

100人いたら100通りの個性といかに狭い概念の私が関わっているか、自分の感情を振幅させ、現実吟味力を磨きながら自分自身とよき関係を結んでいきたいと思います。

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育て合う

2009年03月04日 | 第2章 五感と体感
三月に入り、卒業式に二回出席する機会を得ました

ひとつは子供の卒業式。もうひとつは、お世話になっているとある学校の卒業式です。

我が子の卒業式も、御縁のある学校の卒業式も、すべて、自分のための卒業式であると感じ、卒業式という儀式の中に生きている(表現されている)学校のアイデンティティを素晴らしく思いました。そのアイデンティティを自分という姿と照らし合わせ、改めて「自分がどう生きてきたか」を問い直すいい時間を過ごしました。

卒業し、それぞれの進路を歩み、母校の持つ性質に育てられた自分に誇りを持つことができたら、人生に起こる様々なことを乗り越えていけるのでは、と思うのは、決して大げさな云いまわしではないと思います。

育てる側も育つ側も、互いに持ちつ持たれつの関係です。
人生経験が豊富な人が「育てる側」とは限りません。育つ人を見ながら、育てる人も育っていきます。

生きていること自体が成長です。

人と人の関係は、一方通行ではありません。
相互的関係が、成長を促していきます。

今までの出会いに感謝し、これからの出会いを大いに期待しようと思います。

始まりを楽しみに・・・

ご卒業おめでとうございます


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同質の感情のせめぎ合い

2009年03月01日 | 悔いのない人生とは?
韓国ドラマの話です。
昨晩見たファンジニの脚本に、ものすごい迫力と高揚した感情のせめぎ合いを感じ取り、感情表現の面白さを改めて体験しました。

王朝時代、宮使いの舞手であるキーセンが命をかけて技芸を磨いていきます。
その世界で生死をかけた女性の生き抜く様をダイナミックに描いています。

「まさに生死を賭けた」感情のせめぎ合いって、このことだ、とセリフの一つ一つを丹念に吟味しながらもドラマに感情移入していく私でした。

思っていても口に出せない。
思っていることを口に出す。
思っていることを思わないように意識の下に隠す。
思っていることを意識の下に隠しながらも技芸という形で表現する。
思っていることを包み隠さず、技芸に表現して何が悪い・・・

師弟関係における愛憎は、表裏一体となり、結局は、せめぎ合う表出された感情は、高波がぶつかり合うような凄まじさです。

でも、そのせめぎ合う感情のぶつかりには、互いに信じ合う核が見え隠れし、見ている者に普遍的な柱を感じさせていくのです。

次回のファンジニ(鶴の舞)が楽しみです。見逃せません。

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