DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

意外な苦戦?ゴロフキンが競り勝つ(3団体統一ミドル級)

2017年03月23日 01時48分40秒 | 世界ボクシング
先週末18日・土曜日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
3団体ミドル級戦:
WBA(スーパー)/WBC/IBF王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)判定3対0(115-112x2、114-113)WBA(レギュラー)王者ダニエル ジェイコブス(米)

*ひょっとしたらこれが妥当な結果だったのかもしれませんね。私(Corleone)の試合前の予想は、強打者ゴロフキン対打たれ脆いジェイコブスの対戦、という構図が頭に強くあったため、「まあ、中盤戦ぐらいでゴロフキンがKO/TKO勝利を収めるだろう」、というものでした。しかし実際は、ジェイコブスがダウンを奪われるも大健闘。米国人サイドから見れば、大善戦及ばず僅差の判定負け、というものでした。

この判定に対する批判はあまり聞かれません。ゴロフキンもジェイコブスのボクシング能力に対し、大いに畏敬を払っていました。しかしやはり残念な気がしますね、連続KO/TKO記録が途切れてしまうというのは。

37戦中、最も苦戦した試合内容で勝利を収めたゴロフキン。3つのミドル級の王座を保持しているゴロフキンですが、この勝利によりもっとも長く保持しているWBA王座内の統一に成功しています。そのWBA王座の防衛記録は17に伸ばし、WBC王座は暫定王座時代から数えると6度目。IBF王座は3度目の防衛に成功したことになります。ちなみにゴロフキンはマイナー団体のIBO王座も保持しており、その王座の防衛記録は15。

戦績を37戦全勝(33KO/TKO)に伸ばしたゴロフキン。カザフスタン人が最後にKO/TKO出来なかった試合は2008年6月、まだ8回戦を戦っていた時代まで遡ります。ゴロフキンが持つ記録でまだ破られていないものがあります。彼はこれまでにダウンの経験はありません。

今後のゴロフキンの対戦者候補に挙がっているのは、WBO同級王者のビリー ジョー ソーンダース(英)と同団体のスーパーウェルター級保持者のサウル アルバレス(メキシコ)。ソーンダースとは6月に、ゴロフキンの母国であるカザフスタンで4団体ミドル級王座統一戦を行うという話があるようです。そして9月に以前から実現が望まれていたアルバレス戦実現、というのが構想のようです。

実際にソーンダースとの一戦が行われれば、勝敗は抜きにして、ゴロフキンはかなり苦戦するでしょうね。アルバレスはゴロフキン戦実現以前に、同国のライバルであるフリオ セサール チャベス(メキシコ)との一騎打ちが5月に迫っています。アルバレスにとって未知の体重で行われるチャベス戦。カネロが勝利するという確証はどこにもありません。
コメント
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