DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

不調のワイルダー、一気に逆転(WBCヘビー級他)

2017年03月08日 01時15分29秒 | 世界ボクシング
先月末25日、米国・アラバマ州で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦:
王者デオンティ ワイルダー TKO5回1分45秒 挑戦者ジェラルド ワシントン(共に米)

*自身の怪我からの復帰戦となったワイルダー。と言ってもワイルダーが前回の防衛戦を行ったのは昨年7月。その間、暫定王座決定戦が予定され、挙句の果てに中止。ワイルダー自身も直前に挑戦者が変更になるなど、WBCヘビー級はリング外でのゴタゴタが続きました。

無事に開始のゴングが鳴ったこの一戦。ワイルダーが王者としての余裕を見せているのか、それとも調子が悪いのか。兎にも角にも最初の4ラウンドは挑戦者のペースで進んでいきます。自身20戦目にして代役ながらも大舞台に登場したワシントン。ワイルダーがほとんど何もしないために、中々の好選手に見えました。

5回、この試合は唐突に終わりを告げます。ワイルダーが右から左のパンチをクリーンヒットさせると、挑戦者はあっけなくダウン。試合再開後、挑戦者に連打を見舞った王者。レフェリー・ストップは少々早いように思えましたが、ワシントン自身とその陣営から何ら抗議がなかったため、妥当なストップだったのでしょうね。

4回終了時までの採点では、1対0(39-37、38-38x2)で若干のリードをしていたワイルダー。私(Corleone)は40対36というワンサイドで挑戦者と付けていましたが。

最終回となった5回以外は何となく元気のなかったワイルダー。全勝記録を38(37KO)に伸ばすと共に、保持する王座の5度目の防衛に成功しています。WBCからは指名挑戦者で、ワイルダーに唯一の判定勝利を献上しているバーメイン スティバーン(カナダ)との指名防衛戦を行うようにとの指令が出ています。

世界ヘビー級王者ながら、まだまだ未知数の多いワイルダー。世界ランキングを見渡してみると、よほどのことがない限り王座は安定のようです。


IBFスーパーウェルター級王座決定戦:
ジェレット ハード TKO9回2分24秒 トニー ハリソン(共に米) 

*前王者となるジャモール チャーロ(米)が、数週間前に減量苦のために同王座を返上したため、この試合の直前に空位の世界王座決定戦となったこの一戦。ハートが接戦から抜け出し終盤にTKO勝利。全勝記録を20(14KO)にすると共に、IBFスーパーウェルター級の新王者の座に就いています。
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