最近(2023年6月12日ごろ)のニュースです。
1)長らく日本ライト級戦線を牽引してきた中谷 正義(井岡>帝拳)が先月末、現役からの引退を発表しています。ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やテオフィモ ロペス(米)等、世界の超一線級と拳を交え、敗れはしたものの世界にその名を知らしめた中谷。長い間お疲れ様でした。
2)強豪との対戦を繰り返しながらも、20勝(14KO)3敗(2KO負け)という素晴らしい戦績を残した。現役時代にはOPBF(東洋太平洋)とWBOインターコンチネンタルの2つの王座を獲得しました。中谷のOPBF王者時代後半から、日本人選手によるOPBF王座の防衛記録を下記のように載せてきました。
1位(12度):関 光徳(新和:フェザー級:1962-1967)
1位(12度):村田 英次郎(金子:バンタム級:1978-1983)
3位(11度):龍 反町(野口:ウェルター級:1970-1979)
3位(11度):中谷 正義(井岡:ライト級:2014-2018に返上)
5位(9度):中村 剛(新和:フライ級:1963-1969)
6位(8度):金沢 英雄(神林:スーパーウェルター級:1969-1975)
中谷の防衛記録は現時点でも偉業の部類に入ります。出来れば防衛回数を13まで伸ばして貰いたかったですね。
3)現在WBOスーパーフライ級王者として、中谷 潤人(MT/0)というこちらもまた素晴らしい中谷という選手が君臨していますが、両者は苗字が一緒なだけで血縁関係はありません。
4)先週9日・金曜日、元WBAライトフライ級レギュラー王者カルロス カニザレス(ベネズエラ)と元WBA暫定王者ダニエル マテロン(キューバ)がアルゼンチンで対戦。カニザレスが8回負傷判定勝利(3対0:77-73x2、76-74)を収めると同時に、WBAとWBCの2つのベルトを保持する寺地 拳四郎(BMB)へのWBA王座への挑戦権を獲得しています。
5)同日、元WBA/WBOスーパーバンタム級、WBAバンタム級王者ギレルモ リゴンドー(キューバ)が米国フロリダ州のリングに登場。プエルトリコのチャーリー クレメンテ アンディノを7回にボディーで仕留めKO勝利。2連敗後、2連勝を飾っています。
6)同じリングには、元問題児エイドリアン ブローナー(米)も登場。ビル ハッチンソン(米)にワンサイドの判定勝利(3対0:100-90、99-91x2)を収め、2年4ヵ月ぶりの試合で無事に勝利を収めています。