先週末24日・土曜日、東京都大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBAスーパーフライ級戦(王座決定戦):
前WBO王者井岡 一翔(志成)判定3対0(116-112x2、115-113)前王者ジョシュア フランコ(米)
*試合直前に色々とゴタゴタのあったこの一戦。それまで保持していたWBO王座を返上してまで今回の再戦に固着した一翔が、3キロ以上の体重超過を犯したフランコに執念の勝利。昨年の大晦日に王座統一戦として行われ、引き分けとなっていた両者のライバル対決に決着をつけています。
執念と同時に、一翔の学習能力の高さが伺えたこの戦い。前回の対戦では、WBOタイトル保持者だった一翔が前半戦を大きくリードして後半戦に突入しました。一翔のストップ勝利すら期待出来た雰囲気が一転、フランコが異常なタフネスとスタミナを発揮。後半戦に猛チャージを駆け前半の失点を挽回。一翔の2冠統一を阻止しました。
今回の再戦でも終始一進一退の攻防が続きましたが、10回以降の3ランド、前WBO王者が確実にラウンドを抑え試合終了のゴングを聞きました。結局はそれが判定に反映されることになりました。強豪相手に勝ち取ったこの白星は、ただの一勝以上に価値のあるものと言って過言ではないでしょう。
悲願のフランコ退治を果たし、WBA王者として世界チャンピオンに返り咲いた一翔。今後はWBC王者ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)との一戦を目指し動き出す方針のようです。対するフランコは試合後に引退を表明。何でも数年前から精神面で苦しい状況が続いていたそうです。
この試合が終わった2023年6月24日時点での、スーパーフライ級のタイトル保持者たちは次のようになります。
WBA:井岡 一翔(志成/防衛回数0)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:中谷 潤人(MT/0)
OPBF(東洋太平洋):KJ カタラジャ(比/0)
WBOアジア太平洋:中川 健太(三迫/1)
日本:高山 涼深(ワタナベ/0)