現地時間の一昨日(18日・日曜日)、豪州で行われた試合結果です。
WBOスーパーウェルター級戦(暫定王座):
王者ティム チュー(豪)TKO初回77秒 挑戦者カルロス オカンポ(メキシコ)
3月12日 トニー ハリソン(米)
*2016年師走にプロデビューを果たしている元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子ティム。今年3月、暫定ながらも念願の世界王座奪取に成功すると同時に、全勝記録を22(16KO)に伸ばしています。
王座獲得から3ヶ月のインターバルで臨んだ今回の初防衛戦。迎えたのはこれまでに2度の世界挑戦を経験してきたオカンポ。チューは世界ランカーとしては十分な実績を誇るオカンポを、僅か77秒で仕留めてしまいました。
試合開始早々、ワン・ツーからの右でメキシカンをグラつかせたチューは1分ちょうどに(59秒だったかな?)右の強打でライバルをキャンバスに送ります。試合再開直後、同じパンチでオカンポを追いつめたチューは、左フックで再度ダウンを奪う事に成功。そこでレフィリーは躊躇することなく試合を止めています。
(試合を決めたチューの左フック)/ Photo: Sporting News
本来なら1月末に4団体統一王者ジャーメル チャーロ(米)に挑戦する筈だったチューですが、その試合はチャーロの負傷により中止に。代わってチューは、元WBC王者でチャーロと1勝1敗の戦績を持つトニー ハリソン(米)を接戦の末TKO。そして今回、実父のキャリア前半を思わせる豪快な速攻劇を演じ初防衛に成功しました。
全勝記録を23(17KO)に伸ばしたチュー。WBOからは次戦でのチャーロとの王座統一戦を義務付けられています。今後の両陣営の交渉にチュー(注)目です。
(次はチャーロだ!初防衛に成功したチュー)/ Photo: Bad Left Hook
2023年6月20日現在のスーパーウェルター級のタイトル保持者たち顔ぶれを確認しておきましょう。
WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):ブライアン メンドサ(米/0)
IBF:ジャーメル チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0)
WBO(暫定):ティム チュー(豪/1)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/1)
日本:出田 祐一(三迫/0)
日本(暫定):中島 玲(石田/0)