DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

それは別問題だろう(色々:03‐11‐22)

2022年03月11日 05時50分58秒 | 世界ボクシング

最近(2022年3月11日ごろ)のニュースです。

1)ウクライナ国民と共に、ロシアの侵略に真っ向から抵抗している元ヘビー級王者のビタリとウラジミール クリチコ兄弟(ウクライナ)。5月7日にサウル アルバレス(メキシコ)との防衛戦を予定しているWBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)の試合は、政治的理由から行われるべきでないとの声明を発表しています。

ロシアの軍事的暴挙は許されるべきものではありません。しかし非があるのはロシア軍とその指導者であって、それを一般のロシア国民にまで含むというのは話がずれているのではないでしょうか。

2)以前南アフリカでは、アパルトヘイトという白人がその他の人種を差別する政策を行っていました。そんな中WBAは、南アフリカ政府の政策に抗議するため、同国の選手をランキングから除外するという措置をとりました。当時のWBAジュニアライト級(スーパーフェザー級)王者ブライアン ミッチェル(南ア)はその煽りをもろに受ける事に。自国の政策には反対している旨を公言していたにも関わらず、母国での防衛戦を行う事は出来ず。結局は12度の防衛戦のすべてを国外で行う事になりました。白人ミッチェルも、母国の愚かな政策の被害者となったわけです。

ちなみに同級の最多防衛記録は、いまだにミッチェルが築き上げた12のままです。

3)世界王座への返り咲きを目指していたワシル ロマチェンコ(ウクライナ)、3団体ヘビー級王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)、WBAフライ級王者アルテム ダラキャン(ウクライナ)の雄姿を再びリングで見る事はいつになるのでしょうか。理由がどうであれ、戦争という行為は間違っています。現在のウクライナ情勢が一日でも早く終わるよう、心から願っております。

4)WBAライト級レギュラー王者ジャルボンテ デービス(米)が5月28日、前暫定王者ローランド ロメロ(米)と3度目の防衛戦を行う事が発表されています。

5)WBAは4団体統一スーパーライト級王者ジョシュ テーラー(米)に対し、前暫定王者で現在1位のアルベルト プエジョ(ドミニカ)と防衛戦を行うよう指示を出しています。

6)ウェルター級の注目株の一人であるコナー ベン(英)が来月16日、クリス ファン ヘールデン(南ア)を相手に保持するWBAコンチネンタル王座の防衛戦を行います。

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阿久井、大ベテランを退ける(日本フライ級)

2022年03月10日 05時50分53秒 | 日本ボクシング

先月27日、サントピア岡山総社で行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
王者ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)判定3対0(100-90x3)挑戦者粉川 拓也(三迫)

*早くからその才能を認められていたものの、日本王座初挑戦/獲得まで17戦を要した阿久井。今回が2019年10月に獲得した王座の3度目の防衛戦になりました。今回阿久井が迎えた粉川は、元同王座保持者で、2度の世界挑戦やOPBF(東洋太平洋)スーパーフライ級王座を獲得した経験を持つ大ベテラン。阿久井の倍のキャリア(32勝6敗1引き分け)を持つ選手です。

約5年ぶりの王座奪回に燃える粉川は、初回から果敢に攻撃を仕掛けて行きます。しかし強打者(KO率は55%ですが)として知られる阿久井は、固いガードと冷静なボクシングでベテランの攻撃を対処。気づけばフルマークの判定で勝利を収め、防衛回数の更新に成功しました。

世界にまた一歩近づいた阿久井。現WBO王者中谷 潤人(MT)には2017年の夏に対戦していますが、中盤TKO負けを喫しています。残念ながら王座奪回を果たせなかった粉川ですが、まだまだ国内同級のトップ戦線には踏みとどまる力は残していると見ていいでしょう。

2022年3月10日現在のフライ級王者たちの顔ぶれは下記の通りです。

WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数5)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/3)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/1)
WBO:中谷 潤人(MT/1)
OPBF(東洋太平洋):ジーメル マグラモ(比/0)
WBOアジア太平洋:山内 涼太(角海老宝石/1)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/3)

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オコリー、判定で2度目の防衛に成功(WBOクルーザー級)

2022年03月09日 05時16分51秒 | 世界ボクシング

先月27日、英国で行われた試合結果です。
WBOクルーザー級戦:
王者ローレンス オコリー(英)判定3対0(117-110、116-111、115-112)挑戦者ミハウ ツィエスラク(ポーランド)

*もみ合いの多い、見栄えの悪い試合となったこの一戦。しかしオコリーがその強打で5回にダウンを奪うなど、終始試合をリード。無難な判定勝利を収め、昨年3月末に獲得した王座の2度目の防衛に成功しています。

今後はクルーザー級の王座を統一し、ヘビー級制覇を目指したいとしているオコリー。身長196センチでリーチは何と210センチ。体格的にはある程度は通用しそうですね。しかしヘビー級の前に、ブリッジャー級なる階級の王座獲得も視野に入れているとか。それだけは止めてほしいものです。

2022年3月9日現在の、クルーザー級王者たちの顔ぶれは下記の通りです。

WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数2)
WBA(レギュラー):リャド メルウィー(コートジボワール/ベルギー/1)
WBC:イルンガ マカブ(コンゴ/2)
IBF:マイリス ブリエディス(ラトビア/1)
WBO:ローレンス オコリー(英/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

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アンカハス陥落、コルバート初黒星(IBFスーパーフライ級ほか)

2022年03月08日 05時11分17秒 | 世界ボクシング

先月26日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフライ級戦:
挑戦者フェルナンド マルティネス(亜)判定3対0(118-110x2、117-111)王者ジェルウィン アンカハス(比)

*本来なら昨年の大晦日にWBO王者井岡 一翔(志成)と王座統一戦を行う予定だったアンカハス。しかしコロナウィルスの変異株の影響で、外国人選手が日本に入国する事が不可能となり、残念ながらキャンセルに。アンカハスは気持ちを入れ替えて、ランキング下位のマルティネスとの防衛戦に臨むことになりました。

2016年9月に同王座を獲得して以来、世界を転戦しながら防衛回数を伸ばしてきたアンカハス。その実力は折り紙つきでしたが、節目となる10度目の防衛戦でアッサリと王座から転落してしまいました。それ程の実績もないマルティネスの前に何も出来ずに大差判定負けを喫したアンカハス。実に10年ぶりに喫した黒星です。

今後はマルティネスへの雪辱戦を即実現させたい意向のアンカハス。再戦の結果がどうであれ、一翔との対戦実現は遠のく形となってしまいました。

2月上旬に井岡 一翔(志成)の新たな対抗王者としてジェシー フランコ(米)がWBC王者になったばかりのスーパーフライ級。下記はこの試合直後(2022年2月26日)の、フランコ兄弟、マルティネスを含めた同級王者たちとなります。

WBA(スーパー):ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/2)
WBC:ジェシー フランコ(米/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/0)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:空位

 

WBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦:
エクトール ガルシア(ドミニカ)判定3対0(119-108、118-109x2)前暫定王者クリス コルバート

*本来ならこの日、WBA王者グティエレスに挑戦する予定だったコルバート。しかしその試合はベネズエラ人がコロナウィルスに感染してしまい延期に。グティエレスが復帰するまで待つことも出来たコルバートでしたが、試合間隔を開けたくなかったためでしょうか、この試合が行われる2週間半前にガルシアとの対戦する事を発表しました。

フェザー級を主戦場にしてきたガルシア。14戦全勝(10KO)という好戦績の持ち主でしたが、これといった強豪との対戦もないため安全パイと思われていました。しかし蓋を開けて見るとその安全パイが試合を一方的に進めていく事に。結果は大差判定でドミニカ人が勝利を収めると共に、グティエレスへの挑戦権も獲得してしまいました。

今回の試合には何らタイトルは賭けられていませんが、下記は2022年3月8日現在のスーパーフェザー級王者たちを確認しておきましょう。

WBA(唯一):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:オスカル バルデス(メキシコ/1)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):木村 吉光(志成/0)
WBOアジア太平洋:リアン ウィルソン(豪/2)
日本:坂 晃典(仲里/1)

 

*アンカハス、コルバートと共に圧勝が予想されていた今回の興行。試合前の掛け率ではアンカハスは7対1で、コルバートは33対1で有利と見られていました。どんな試合でもやってみないと分からないという事を改めて知らされましたね。

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チュー2世、21戦目が決定(スーパーウェルター級)

2022年03月07日 05時12分41秒 | 世界ボクシング

今月26日、米国ミネソタ州で予定される試合です。
スーパーウェルター級戦:
WBOスーパーウェルター級1位ティム チュー(豪)対 ロンドン五輪米国代表テレル ガウシャ(米)

*2016年師走にプロデビューを果たしている元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の実子ティム。ここまで20戦行い全勝(15KO)を記録。順調に成長し、世界ランキングでもWBOでは最上位まで上ってきました。

チュー2世はこれまでに、2017年10月に獲得したWBCの下部組織であるABCO王座を、昨年は2月に獲得したWBAオセアニアの暫定王座を獲得。5月には豪州国内王座を獲得し、8月にはIBF豪州王座とWBOグローバル王座もそのコレクションに加えます。昨年8月には同胞の元世界王者ジェフ ホーンを、そして今年の3月には3度の世界挑戦を経験しているデニス ホーガンを撃破。世界ランキングではWBOの最上位に加え、IBFとWBCでは3位とここ数ヵ月変わらず。相変わらずWBAのランキングではその名前が見当たりません。

この試合が21試合目となるチュー。対戦するのは以前より対戦が噂されていたガウシャ。2012年にロンドンで行われた夏季五輪にミドル級で出場。2回戦で敗退した選手です。これまでのプロでの戦績は22勝(11KO)2敗(KO負けはナシ)1引き分け。2017年10月に、同時のWBAスーパーウェルター級王者エリスランディ ララ(キューバ)に挑戦するも判定負け。2019年5月には元世界王者オースティン トラウト(米)と拳を交え引き分けを演じています。2012年にプロ転向後、いまだに無冠ですがその実績はチューを上回っています。

プロ4戦目に隣国ニュージーランドで試合を行った経験を持つチューですが、今回が初の米国での試合となります。実父コンスタンチンは7戦目に米国デビュー戦を飾り、中堅のスティーブ ラリモア(バハマ)を2回で一蹴。その後自身の14戦目、米国3度目のリングで世界王座を獲得しています。チュー2世にとり米国でのデビュー戦となりますが、強豪相手にどのような試合を見せてくれるのでしょうか。チュー(注)目です。

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忙しいカネロ(色々:03‐06‐22)

2022年03月06日 05時14分14秒 | 世界ボクシング

最近(2022年3月6日ごろ)のニュースです。

1)4団体統一スーパーミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)の次戦が決定しました。カネロは5月7日、WBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)と対戦します。この試合ではアルバレスが、ビボルのライトヘビー級王座に挑戦する形となります。

2)ビボルは中央アジアのキルギスタン出身の選手ですが、現在はロシアを主戦場としています。母方が朝鮮系で、父親は何とモルドバ系だとか。ビボル本人に何ら罪は無いのですが、現在の政治状況を顧みると試合の実現が危うい感じがします。

3)アルバレスが5月にビボルを退けた場合、9月に宿敵ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)との第3戦目を行う方向性のようです。その後は師走にWBCクルーザー級王者イルンガ マカブ(コンゴ)に挑戦する話も出ています。この3選手と対戦した場合、カネロが3連敗する可能性もあると思います。

4)ビボルはこれまでに暫定王者時代を含めると、10連続防衛に成功してきました。またこれまで4階級制覇を達成しているカネロは、プロでちょうど60回の実戦を行い、57勝(39KO)1敗2引き分けの戦績を残してきました。非常に高い総合力を持つアルバレスの強みは何と言っても、どの試合も好コンディションで試合に臨んできた事ではないでしょうか。

5)本来なら来週末19日に再戦を予定していた3団体(IBF/WBA/WBC)統一スーパーウェルター級王者ジャメール チャーロ(米)とWBO王者ブライアン カスターニョ(亜)。その試合はカスターニョの負傷により延期に。5月14日を目処に再スケジュールされるようです。

6)井上 尚弥と拓真の従弟で、元日本、WBOアジア太平洋スーパーライト級王者井上 浩樹(大橋)がリング復帰を発表。2020年夏に現役から退くことを発表していましたが、やはり戻ってくるようです。正直、もう少し早く帰ってくると予想していました。

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今週末の試合予定

2022年03月05日 05時27分12秒 | 世界ボクシング

2022年3月第一週末の主な試合予定です(2022年3月5日から3月11日まで)。

5日 土曜日
後楽園ホール
日本ライトフライ級戦:
王者岩田 翔吉(帝拳)対 挑戦者大内 淳雅(姫路木下)

米国カリフォルニア州
スーパーフライ級戦:
4階級制覇王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)対 WBCフライ級王者挑戦者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)

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二人目のチュー2世、豪快にプロデビュー!(スーパーウェルター級)

2022年03月04日 05時34分19秒 | 世界ボクシング

現地時間の昨夜(3日・木曜日)、豪州で行われた試合結果です。
スーパーウェルター級6回戦:
ニキタ チュー(豪)TKO2回 アーロン スタール(Stahl/豪)

*元統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(露/豪)の次男坊で、現在WBOスーパーウェルター級1位にランキングされるティム チュー(豪)の実弟が豪快なプロデビュー戦を飾りました。

アマチュア時代、4度も豪州王者に輝いたニキタ。父、兄とは違い左構え(サウスポー)の選手です。アマチュアで確かな実績があり、幼少の頃から世界一線級のボクシングを目にしてきたニキタですが、対戦相手の質もあるでしょうが、とんでもない選手が現れました。プロデビュー時の父のように豪快なのですが、初陣戦の選手が、ボディー攻撃を交えたコンビネーションを放つというのは、そうはお目にかかれるものではないでしょう。

衝撃的なプロデビューを果たした3人目のチュー。早く次の試合が見たいですが、その試合で何らかのタイトル戦に出場させてもいいのではないでしょうか。

(豪快なプロデビューを果たした二人目のチュー2世。とんでもない可能性を秘めた選手です。)

兄ティムと同じスーパーウェルター級を主戦場とするニキタ。彼が世界戦線に絡んでくるのはまだまだ先の話しですが、2022年3月4日現在のスーパーウェルター級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):ジャーメル チャーロ(米/防衛回数1)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/2)
IBF:ジャーメル チャーロ(米/1)
WBO:ブライアン カスターニョ(亜/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ティム チュー(豪/0)
日本:空位

 

WBOアジア太平洋スーパーフェザー級戦:
リアン ウィルソン(豪)TKO2回2分50秒 王者ジョー ノイナイ(比)

*昨年7月に対戦している両雄。その時はノイナイが4度倒し5回TKO勝利を収めています。8ヵ月ぶりに行われえた再戦。あろう事かに比国人は前日計量に大失敗。スーパーフェザー級はもちろん、一階級上のライト級のリミットすら大幅に超え、スーパーライト級リミットに迫る139ポンド近くの体重で秤に乗っています。

ウィルソンは試合を拒否する権利もありましたが、そこは男の意地でしょう。体重超過の相手との対戦を決意。しかも前回の試合の半分以下の時間でライバルを仕留める事に成功しました。

前回の雪辱を果たすと同時に、プロ11戦目(10勝1敗)で太平洋地域の王座を獲得したウィルソン。今後の活躍に期待しましょう。

下記は2022年3月4日現在のスーパーフェザー級王者たちとなります。

WBA(レギュラー):ロジャー グティエレス(ベネズエラ/1)
WBC:オスカル バルデス(メキシコ/1)
IBF:尾川 堅一(帝拳/0)
WBO:シャクール スティーブンソン(米/1)
OPBF(東洋太平洋):木村 吉光(志成/0)
WBOアジア太平洋:リアン ウィルソン(豪/0)
日本:坂 晃典(仲里/1)

*この興行は当初、昨日ではなく一昨日2日(水)に行われる予定でした。しかし試合会場の変更に伴い、24時間遅れて開催される運びとなっていました。

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テーラー、何とか生き残る(4団体統一スーパーライト級)

2022年03月03日 05時27分12秒 | 世界ボクシング

先週末2月26日、英国で行われた試合結果です
4団体統一スーパーライト級戦:
王者ジョシュ テーラー(英)判定2対1(114-111、113-112、112-113)挑戦者ジャック カテロール(英)

*昨年5月に敵地に乗り込み、強豪ホセ カルロス ラミレス(米)を破り同級の4団体王座の統一に成功したテーラー。試合前は同胞のカテロールを軽く一蹴し、満を持しウェルター級に進出しようという青写真を描いていました。しかし世界的には無名で、26戦全勝ながらもKO率が5割のカテロールに思わぬ大苦戦を強いられてしまいました。

サウスポー(左構え)同士の対戦となった一戦。序盤から王者が挑戦者を飲み込んでしまおうと積極的に攻めていきます。しかし挑戦者の反撃にあうと同時に、上下のパンチでポイントとペースを失う結果に。攻めの手を止めれば、カテロールが攻め込む試合巧者ぶりを発揮。回を重ねるごとにテーラーのフラストレーションが溜まっていきます。8回には何と、圧勝が予想されていたテーラーがキャンバスに崩れ落ちるという事態まで起きてしまいます。

後半戦に両者がそれぞれ減点一を科せられましたが、試合はどちらかが明白なリードを奪うことなく終了。判定は分かれましたが、僅差で王者の防衛を支持。テーラーは全勝記録を維持すると同時に、4つのベルトを死守。

大金星を逃したカテロール。最後の2ラウンドにもう一押し出来なかった事が悔やまれます。

 

この試合が終わった時点(2022年2月26日)での、スーパーライト級王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):ジョシュ テーラー(英/防衛回数3)
WBC:ジョシュ テーラー(英/1)
IBF:ジョシュ テーラー(英/4)
WBO:ジョシュ テーラー(英/1)
OPBF(東洋太平洋):麻生 興一(三迫/0)
WBOアジア太平洋:平岡 アンディ(大橋/0)
日本:平岡 アンディ(大橋/0)

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意見番(03‐02‐22)

2022年03月02日 05時08分43秒 | ボクシングネタ、その他雑談

*WBCライトフライ級戦の再戦の展望は何処に?

 

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