今月5日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
スーパーフライ級戦:
4階級制覇王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)判定3対0(118-110、117-110、116-112)WBCフライ級王者挑戦者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)
*本来ならこの日、ゴンザレスは宿敵ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)との決着戦(第3戦)を行う筈でした。しかしその試合はエストラーダの調整が遅れたためキャンセルに。代わってロマゴンは一階級下の激戦王マルティネスと拳を交える事に。
接戦も予想された一戦でしたが、ロマゴンが圧倒的なレベルの差を見せつけて勝利を収めてしまいました。マルティネスが異様なタフネスぶりを発揮したため、好試合となりました。しかし両者の技術の差は、正に月とスッポン。特に終盤戦は、「なぜ、マルティネス陣営はストップを要請しないのだろう?」と首を傾げたくなるほどのワンサイドマッチとなりました。
特に目を引いたのは、ゴンザレスのバランスの良さ。常に一定のバランスを保っているため、左右上下のコンビネーションを休むことなく放ち続ける事が出来ました。そのパンチ力にのみ目がいってしまいがちですが、バランス、そして下半身の強さがロマゴンの偉大なキャリアを支えてきたんですね。それを改めて知らされる試合でした。
強豪を一蹴し、そのレコードに白星をまた一つ加える事に成功したニカラグア人。戦績を51勝(41KO)3敗(1KO負け)にしています。エストラーダとのラバーマッチもいいのですが、WBO王者井岡 一翔(志成)との対決も見てみたいものです。
昨日もお届けしましたが、下記が2022年3月15日現在の、スーパーフライ級王者たちの面々となります。
WBA(スーパー):ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/2)
WBC:ジェシー フランコ(米/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/0)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):橋詰 正義(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:橋詰 正義(角海老宝石/0)
日本:空位