勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

初冬

2006-12-11 23:43:45 | Weblog
春暮れてのち夏になり
夏果てて秋の来るにはあらず


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春はやがて夏の気を催し
夏より既に秋は通ひ
秋はすなわはち寒くなり
十月は小春の天気
草も青くなり
梅もつぼみぬ



-吉田兼好「徒然草」より-
   
 日本の四季はそれぞれに趣がある。しかしそれらは独立し、分離しているのではなく、秋の夕暮れに冬の到来を知り、冬の中に春の香りをかぐ、と兼好はいう。

生(しょう)・老・病・死の移り来たること
またこれに過ぎたり。
 
 四季と同じ、生と死も別のものではない。死は、生の中にひそみ、それが現れる時期は予測不能だ。とも言っている。

 時の移ろいは早い。季節は冬、冷たい風の吹く寒い日は、青く澄んだ空がきれいでした。
2006.12.11