柔らかな秋の陽ざしのなか、浅草寺境内は七五三を祝う、かわいい紳士淑女で賑わいを見せていた。




こどもの頃の遊びにあった「通りゃんせ」の唄、七つの子のお祝いの唄である。なのになぜ、行きはよいよい帰りはこわいのだろうか?

「童謡の謎」の著者・合田道人さんの話によると、諸説あるようだが、どれも悲しい話なので、あえて考えるのはよそう。
小さな紳士淑女の将来が、怖い将来にならないことを願う、秋の日の午後でした。



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◇ 通りゃんせ ◇
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちょっと通して くだしゃんせ
ご用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
◇ 通りゃんせ ◇
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちょっと通して くだしゃんせ
ご用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ


