勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

切り欠き

2010-08-18 20:48:28 | Weblog
 スーパーなどでは在庫管理の基本として、先入れ先出しの法則がある。古い商品から買わせようとする売り手の論理である。より新鮮な商品を買いたい僕は、それを逆手に取って、陳列棚の奥のものを手に取るのが常である。

 ところがスーパーで買い物をする時、賞味期限の早い(古い)ものから買うという友人がいる。驚いて理由(わけ)を聞くと、彼はス-パーでアルバイトをしたことがあるそうだ。店にとっては古いものから買ってくれるお客さんがありがたいのだとか。「賞味期限内なら品質に変わりはないし」という。

 また、ある時彼は、賞味期限の近い商品の半額セールで、最後のひとつのケーキを買い物かごに入れた。後から来た女性が、正価のケーキを手にしながら買おうか買うまいか迷った挙げ句、買わずにその場を離れた。それを見た彼は、「僕が半額のケーキを買ったために、彼女は子どもにケーキを買ってあげられなかったのでは。。。」と、心を痛めたらしい。

 世の中にはこんな善良な人間もいるのだと感心したり、驚いたり。自己中心の僕には考えられないことであり、できそうもないことでもある。


 上の画像の牛乳には、賞味期限や、成分の濃さ、メーカー以外に決定的な違いがあるのだが、お分かりだろうか。牛乳の違いというより、牛乳パックの違いといえばお分かりいただけるかもしれないが。。。


 右の牛乳パックの右上の賞味期限と書かれた上には、半円形の切りこみがある。これを切り欠きといい、生乳100%の牛乳だけに付けることができ、加工乳や乳飲料には付けられない。パックに記された「種類別」には、右が牛乳、左が乳飲料と書かれている。左のパックには、「牛乳」という文字はどこにも見当たらない。

 これは、バリアフリー事業の一環で、視覚障害者や高齢者が、牛乳を加工乳や乳飲料、また、ほかの飲料とも区別できるように、パックの開け口の反対側に付けるのが規則だそうだ。 

 温めた牛乳には優れた睡眠効果があると聞く。連日の熱帯夜に寝付きも悪くなりがちだが、熱中症にならないためにも、賞味期限の新しい、より新鮮な牛乳を飲んで睡眠をとり、酷暑の夏を乗り切ろうではありませんか。