お化けは夏に出るものとばかり思っていたが、節分にもお化けが出るらしい。
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江戸時代、節分の豆まきの一環で、仮装をして鬼を追い払う厄除け行事としての異装儀式を、『節分お化け』というのだとか。花街で節分の行事として行われていた『節分お化け』は、京都祇園など一部の地域を除いて、今は廃れてしまったが、名にし負う現代の花街・浅草の吉原で復活した。
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我が家から歩いて1分の花園公園で、4日と5日の両日に亘り、『大江戸よしわら 被災地支援物産市』が開かれた。初日には思い思いの仮装をした「おばけ」が勢揃いし「異装コンテスト」が行われ、被災地へエールを送る。
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「異装」とは、男が女に女が男に変装する異性装や、少女が成人女性に、また老婆が少女の髪型の桃割れにするなどの仮装をいうらしい。
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立春を過ぎ、いっとき寒さも和らいだ公園で、ノロウィルスや不景気に打ち勝った節分お化けたちのパフォーマンスに拍手喝采、寒さを忘れるひと時だった。
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異装コンテストに優勝したのは、吉原遊郭の象徴でもある、色あでやかな花魁に扮したうら若き美女。こんなお化けなら冬に現れても怖くない。
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また、大晦日の夜、吉原では狐舞が行われ、吉原の町を踊り流したという史実に基づき『吉原の狐舞』も復活、町内を踊り流しながらのパフォーマンスも見逃せない。
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被災地支援の2日目の今日は、地域で活躍するゆるキャラが集合し、子供たちとの遊びに興じ、物産市を盛り上げ、
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ぬいぐるみを着ないゆるキャラも、復興のめどさえ立たない被災地の応援と、節分お化けの伝統的な風習の復活に一役買っていた。
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赤鬼ゆるキャラは、一人ぼっちで寂しそう。
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東北の復興と、みなさんの更なる繁栄を願い、売り切れ間際の最後のホッケの干物を3尾ほど買って、夜の食事の友にしたが、彼らはあの日のことは思い出したくないと言う。
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しかし、このような製品を作ることができるようになったと喜んでいた彼らの顔は輝いていた。