勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

完成間近

2012-02-13 23:27:25 | Weblog
 5月22日の開業まで100日を切り、我が家のベランダ越しに、日々その成長を見守り続けたスカイツリーも、2月29日には完成の予定だという。第一・第二展望台に点る灯りは毎日深夜まで消えることなく、完成に向けて急ピッチで進む工事を思わせる。


 その日の天候や時間によって変化するスカイツリーの姿を撮り続け、折りに触れてブログでも紹介してきたが、PCには膨大な数のスカイツリーが保存されている。完成間近と知り、634メートルに到達した昨年の3月18日以降の画像を、改めて見直してみた。


 冬の早朝の日の出の美しさに魅せられたときは、寒さもなんのその、最上階の非常階段の踊り場にカメラを持って駆け上がる。さすがに風は冷たいが、昇る太陽と雲の動きによって徐々に明るさを増し、スカイツリーのシルエットと共に刻々と変わる下町の空に吐く息が白い。



我が部屋から望むスカイツリーも、雨の日にはその姿を雲間に隠し、全く見えなくなることもある。

夜明け時の三日月と高さを競い

スカイツリーの真上に昇った太陽はパールの如く輝き

ある晴れた冬の日の太陽は、ゲイン塔を光の中に消してダイヤモンドの輝きのようでもある。

 太陽がいちばん低くなる冬至には雲の中から顔を出した太陽が、あたかも満月かと思わせるように、スカイツリーのゲイン塔と重なる。

 中でも僕がいちばん待っていたのは、太陽とゲイン塔が重なるとき、スカイツリーの影が我が部屋にも届くだろうということだった。


 その瞬間が訪れたとき、部屋のどこを探してもその影は見当たらない。空から街を見下ろしたとき、スカイツリーの影は地上に映る筈ではないのか。その影が我が部屋に映ることを期待した僕が浅はかなのか。そんな疑問が解けないまま、今日もスカイツリーを窓の外に見上げ、開業後のライトアップを楽しみにしている僕である。