勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

椿の実

2012-10-11 21:00:58 | Weblog
 我が家のベランダで、その年の最初に真っ赤な花を咲かせる椿は、やがて落ち椿となり、その後長い時間をかけて実を結ぶ。秋になるとその実が弾けて黒い種が顔を出す。


◇だれだろう◇

だれだろう
こんな固い実を割ったのは

だれだろう
草や花や木の実や
空や鳥や魚に
色をぬったのは

私は
ふしぎなところに
うまれた

-星野富弘さん-


 種を取った後の弾けた固い実の形は星のようでもあり、花びらのようでもある。ひと夏を越し、来年の花芽が膨らみ始める頃に交代する生命、その形からもちょっと愛おしくもある。


 椿の葉で作った草履の鼻緒には、愁海棠の散った花をあしらってみた。この花は、木立ベゴニアと思っていたが、愁海棠であることを教えていただいたばかりである。椿で飾る、部屋の片隅のワンポイントアクセントで、あの暑く長かった夏を惜しむことにしよう。