春暮れてのち夏になり
夏果てて秋の来るにはあらず
春はやがて夏の気を催し
夏より既に秋は通ひ
秋はすなわはち寒くなり
十月は小春の天気
草も青くなり
梅もつぼみぬ
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-吉田兼好「徒然草」より-
夏果てて秋の来るにはあらず
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春はやがて夏の気を催し
夏より既に秋は通ひ
秋はすなわはち寒くなり
十月は小春の天気
草も青くなり
梅もつぼみぬ
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-吉田兼好「徒然草」より-
日本の四季はそれぞれに趣がある。しかしそれらは独立し、分離しているのではなく、秋の夕暮れに冬の到来を知り、冬の中に春の香りをかぐ、と兼好はいう。
生(しょう)・老・病・死の移り来たること
またこれに過ぎたり。
またこれに過ぎたり。
四季と同じ、生と死も別のものではない。死は、生の中にひそみ、それが現れる時期は予測不能だ。とも言っている。
時の移ろいは早い。季節は冬、冷たい風の吹く寒い日は、青く澄んだ空がきれいでした。
2006.12.11