歩くたんぽぽ

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なぜ警告を続けるのか

2011年05月15日 | 社会
京大原子炉実験所の小出裕章さん、今中哲二さんは原発に関して長年警告を発し続けてきた。
2年前の2008年10月19日に彼らのドキュメンタリーが放送された。

「なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち~」(50分)

制作は毎日放送(MBS)の津村健夫ディレクターである。
放送後、上層部から圧力がかかったという。
私は情報を受け取る者として、彼のジャーナリズムに対する姿勢に感謝するし、感動する。

小出さんや今中さんの話は、2年前も今も全くぶれていない。
彼らが訴えるのは、原子力の廃止と我々一人ひとりが考えていくことの重要性。
エアコンも電気もつけない狭くて薄暗い研究室の中、助教(今でいう助手)と言う立場で毅然と闘っている。
その姿に心打たれないわけがない。

日本ていうのは先進国とされてはいるが、権力の集中という意味において非常に後退的な気がする。
発展する気などないのでは?と疑いたくなる。
政治家と電力会社、ゼネコン、またその権力に追随する者だけが儲かればそれでいいのだと言わんばかりの、おかしなシステムばかりが目につく。

私は今回の福島第一原発事故を受けて、原発や電力会社に関して初めて真面目に向き合ったいわば「にわか」かもしれない。
それでもいいから、なんとかしなくちゃいけないんだと今は思う。




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