歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

春風をよぶ、マイ パラアイムシフト

2014年03月27日 | 日記
パラダイムシフトという言葉を知っているだろうか?
横文字好きの大学の先生がよく使っていた。

Wikipediaの解説が一番分かりやすかったのでそのまま載せることにしよう。

「パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することを言う。パラダイムチェンジとも言う。科学史家トーマス・クーンが科学革命で提唱したパラダイム概念の説明で用いられたものが拡大解釈されて一般化したものである。パラダイムシフトは、狭義では科学革命と同義である。」

代表的な例は、中世における天動説から地動説への支配的思想の転換。
まさに天地がひっくり返るほどの衝撃を持つ革命的転換である。

拡大解釈により今ではもともとの意味から少し離れた意味で使われることも多い。
科学的要素が絶対条件ではなくなり、発想の転換であったり社会構造の転換などの場面でも使われたりする。


今回この言葉を選んだ理由は、この言葉が持つ革命的な意味合いが表現にぴったりだったからだ。
25歳の自分の中で起こった考え方の革命。
ある瞬間にある考え方がぽっかりと抜け落ちたのだ。

前の仕事を辞めてはや3ヶ月になる。
世間的にいうと私はニートである。

もちろん毎日こたつでテレビを見ている訳ではなく、私なりの仕事をしているのだ。
それは絵を描くということ。
それがお金になるのかとか考えると、今のところ非生産的なことをしているとも言える。
生活は貯金でやりくりしており、これまた端から見ると何も考えていないやつだと思われそうだ。

はっきりいって考えているかと言われると、あんまり考えていないかもしれない。
老後の心配とかしたことないわけだし。

ポイントはこの生活だ。
今までであれば、何はともあれとにかく焦っている。
アルバイトをしている若者のほとんどがそうであるように、はっきりとした職業につかなければという焦燥があったはずなのだ。
何が気になるかというと世間体、他人からの視線。
それは一般的なものでなくたって同じことだ。
自分の好きな人たちに気に入られたいとか、両親に認められたいとか。
人によってはそれがモチベーションになって頑張る人もいるから、他者の目は絶対気にしない方がいいとまでは言わない。
良いか悪いかもわからない。

ただお金のために2年半働いたアルバイトを辞め、このタイミングでそういったことが心底どうでもよくなってしまった。
これを言ったら本当わがままみたいだけど、好きなことしかやりたくない。
それはパーティーをしたいとかずっと遊んでいたいという話ではない。
ワクワクしそうな予感があればどんな厳しい環境にも飛び込んでいけそうという話である。
そこにどんな結果が待っていようとも関係ない。

違う言い方をすればお金への執着が前よりもっとなくなった。
もちろん生活していけるだけのお金は確保しなければいけないけれど、それ以上のお金のことを考えると何も出来ない。
そんなことはあとでどうにでもなる。

自分で言うのもなんだけど貧乏街道まっしぐらだな。
世間的に大人と認められている人たちは私のことをゆとり世代だからと見限るかもしれない。
「ゆとり世代」についても言いたいことはいっぱいあるけれどそれはまたにする。

そんな大人に私は言いたい、「私は山の中でおもちゃも与えられず育った本物のゆとりだ」と。

私は結構どんくさいから一つの世界にずっといると、他にもいろいろ生きる方法があるのだということに気づけない。
いつでもいつまでも自分が新しいということに敏感にいたい。
それは何も毎日新しいことをするということではない。
子どものようにワクワクしながら生きていきたいということ。
若い人の中でも「自分はもう年だから」と平気で言う人がいるけれど、その度に私はおばさんになってもそれは言わないだろうなと思うのだ。

今の気分?
少しあたたかくて柔らかい風が吹いている感じ。
まさにそれは春風。


写真は家で育てている「HIRE RABO」。
人形から草が生えてくるってそれだけで、楽しいよね。
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