3歳ダート三冠の第2戦・第70回東京ダービー(GⅠ・2000m 16頭立て)が5日、東京・大井競馬場で行われました。今年からJRAや他地区所属馬も参戦できるようになったこのレース、JRA勢からは羽田盃2着の⑦アンモシエラ、3連勝でユニコーンステークスを勝った⑭ラムジェット、⑩サトノエピック、④ハビレの4頭が出走。地方勢はデビュー6戦6勝の⑧シンメデージー(高知)、羽田盃3着⑫フロインフォッサル、東京湾カップを勝った②マコトロクサノホコ(船橋)、クラウンカップ優勝③シシュフォス(船橋)、⑤ティントレット(大井)、⑪イモノソーダワリデ(大井)などが参戦しました。
スタート直後のポジション取りで、アンモシエラが先手を取り、サトノエピックが2番手につけ、ラムジェットが3番手に控える。ティントレットとシンメデージーが4,5番手で並び、ハビレは6番手。イモノソーダワリデとシシュフォスは中団につけ、フロインフォッサルは後方3,4番手、マコトロクサホノホコは後方2番手でスタンド前を通過。
1コーナーで早くも縦長となり、向正面のところで、アンモシエラ先頭、2番手サトノエピック、3番手ラムジェット、4番手ティントレット、少し離れた5番手シシュフォス、6番手にシンメデージー。7,8番手の位置にハビレと⑥イチニチショチョウ(大井)、中団勢は9番手⑮ムットクルフェ(大井)、10番手イモノソーダワリデ、11番手に⑨オーウェル(浦和)。12番手①ポンドボーイ(大井)。後方勢は13番手フロインフォッサル、14番手マコトロクサノホコ、番手⑯クニノトキメキ(船橋)、最後方に⑬キタノヒーロー(船橋)という展開。
外回り3,4コーナー中間のところで、アンモシとエピックの2頭がラムジェとの差を拡げ、ラムジェはジョッキーの手が動いている。4番手グループでは、ティント4番手、ハビレ5番手、シンメは6番手に下がる。
4コーナーを回って最後の直線に入り、逃げるアンモシエラにサトノエピックが並びかけるが、3番手の外からラムジェットが接近する。残り200mでラムジェがアンモシとエピックをかわして先頭に立つ。後方ではハビレとシンメデージーの4,5番手争いが続いている。残り100mでラムジェットが一気に突き放し、サトノエピックが単独2番手、アンモシエラが3番手に後退。ラムジェットは6馬身以上の差をつけ、先頭でゴール!ラムジェットが圧勝で東京ダービーを制し、これで4連勝!
【東京ダービー 全着順】
1着⑭ラムジェット
2着⑩サトノエピック
3着⑦アンモシエラ
4着⑧シンメデージー
5着④ハビレ
6着③シシュフォス
7着⑫フロインフォッサル
8着①ポンドボーイ
9着②マコトロクサノホコ
10着⑮ムットクルフェ
11着⑪イモノソーダワリデ
12着⑥イチニチショチョウ
13着⑬キタノヒーロー
14着⑯クニノトキメキ
15着⑨オーウェル
16着⑤ティントレット
【払戻金】
単勝 ⑭ 170円
複勝 ⑭ 100円 ⑩ 110円 ⑦ 120円
枠連 5⃣-7⃣ 220円
枠単 7⃣-5⃣ 350円
馬連 ⑩-⑭ 210円
馬単 ⑭-⑩ 320円
ワイド ⑩-⑭ 120円 ⑦-⑭ 180円 ⑦-⑩ 200円
3連複 ⑦-⑩-⑭ 270円
3連単 ⑭-⑩-⑦ 730円
3歳ダート三冠の第2戦は、1番人気のラムジェットが、2着に6馬身差の圧勝を飾りGⅠ初制覇を果たしました。2着にはサトノエピック、3着にはスタートから先頭をひた走ったアンモシエラと前残りの決着になりました。払戻金も全部3ケタ台で、3連単でも730円でした。そのほか、「高知の怪物」シンメデージーが地方勢最高の4着。南関東勢どころか中央馬のハビレ(5着)にも先着する大健闘を見せました。南関東勢はシシュフォスの6着が最高でした。
優勝したラムジェットは、前走のユニコーンステークスに続いての重賞連勝で、自身も4連勝を達成。鞍上の三浦皇成騎手は、2022年のJBCスプリント以来となるダート交流GⅠ3勝目。佐々木昌三調教師はダートGⅠ初勝利、馬主のノースヒルズはダートGⅠ6勝目を挙げています。