サッカー国際親善試合・キリンチャレンジカップ2014「日本代表VSベネズエラ代表」が9日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われました。アギーレJAPANの初戦となったウルグアイ戦では、度重なる守備ミスで0-2と敗戦。2戦目を迎えた今回、FIFAランク29位のベネズエラを相手に勝利を掴みたいところでしたが…。
日本のスタメンは次の通り
[日本代表]
GK 1 川島永嗣
DF 2 水本裕貴
DF 5 長友佑都
DF 6 森重真人
DF 22 吉田麻也
DF 3 酒井高徳
MF 13 細貝萌
MF 7 柴崎岳
FW 4 本田圭佑
FW 11 柿谷曜一朗
FW 18 大迫勇也
この日は前回の試合から5人入れ替え、右サイドバックに酒井高徳、水本をセンターバックに起用。中盤には柴崎が入り、FWには柿谷と大迫を起用しました。
試合開始していきなり、中盤で日本がボールを奪うと、柿谷のドリブル→本田が中央からミドルシュートを打って行ったが、バーを超えてしまう。ベネズエラは前半3分、右サイドからのFKを、ゴール前にいたDFビスカロンドがヘッドであわせたが、わずかにゴール右に逸れて先制点を奪えず。さらに11分、DFのロサレスが敵陣の高い位置から左足ミドルを放つ。シュートはゴール枠内に飛んだが、GK川島がパンチで防ぎます。
なかなか流れをつかめない日本は22分、柴崎のロングフィード→前線にいた本田が左足でダイレクトに合わせるも、枠を捉えることができない。前半29分、中盤で日本のバックパスをベネズエラが奪い、マリオ・ロンドンが吉田をかわしてシュート。しかし、ボールはゴール右に外れる。日本、危ない場面だった。ベネズエラは34分、セイハスが左サイドからシュートを狙うも、川島がキャッチ。35分にはサロモン・ロンドンがミドルを打つも、わずかにバーの上。
日本は38分、柴崎の縦パス→大迫が落として→森重のスルーパス→柿谷が抜け出して右足でシュートを打ったが、GKに阻まれてゴールならず。さらに39分、本田が右サイドを突破してからクロスを上げ、ペナルティアーク内で柴崎が繋ぎ、ペナルティエリア左にいた柿谷が態勢を崩しながらボレーシュートを放ったが、GKにキャッチされた。前半は両チーム無得点のまま終了。
日本は後半開始から岡崎慎司と武藤嘉紀のFW2人を投入。すると後半6分、武藤が中盤でボールを拾うと、ドリブルで相手DFを振り切り、勢いそのままに左足シュートを決めた!武藤の代表初ゴールで日本が1点を先制します!
しかし喜びもつかの間の後半12分、水本のパスミスからベネズエラのカウンター攻撃。ゲラがドリブルで上がったが、ペナルティエリア内で守備に戻った水本に倒されてPKを獲得。このPKをマリオ・ロンドンがしっかりと決めて1-1の同点とします。
追いつかれた日本は後半16分、左サイドの長友のクロス→ファーサイドの岡崎が右足を合わせるも、左に流れてしまう。後半21分、武藤のパスを受けた岡崎が左サイドでクロスを入れ、本田らには合わなかったが、柴崎が右足ボレーでゴールネットを揺らし、日本が2-1と勝ち越し。アギーレJAPAN初勝利に一歩近づきます。
後半25分、ゴールほぼ左の位置でFKを獲得し、本田が左足で直接狙ったが、ボールはポスト左を直撃。本田も悔しさをあらわにする。その1分後、ベネズエラDF・シチェロが左サイドから左足ミドルシュート。これを川島がうまくキャッチできず、ボールはゴールに吸い込まれてしまった。川島の痛恨のファンブルで試合は2-2の振り出しに。
その後は大きなチャンスが生まれず90分終了。試合は2-2の引き分けに終わり、アギーレJAPANはまたしても初勝利とはなりませんでした。
今回の試合は、若手選手が躍動し、武藤選手と柴崎選手の2人が揃って代表初ゴールを挙げましたが、ベネズエラに2-2と引き分けました。本当なら2-0か2-1で勝てた試合だったのに、川島選手が信じられないというか、考えられないようなミスをやらかしました。なんでキーパー正面のシュートを取りこぼすんかな?もうホントに守護神失格ですわ。先日のウルグアイ戦でも守備ミスで2失点、この日も前半にパスミスから決定的なピンチを迎えたり、水本選手が相手にPKを与えたりと、守備陣の酷さが露呈しました。ザッケローニ前監督のときから全然変わってないですね。
武藤選手は後半開始からピッチに入り、その6分後にドリブルで持ち込んでから左足一閃。自らのシュートで先制点を決めると共に、アギーレJAPANの第1号ゴールを挙げました。個人技で決めてみせたという辺りはすごいでしょう。代表2試合目で強烈なインパクトを残したので、FWのレギュラー争いでも頭一つリードといったところか?
2点目を決めた柴崎選手は、過去に2度代表に選出されましたが、東アジアカップの時は大会直前に体調不良を起こして辞退。今回ようやく代表デビュー戦を果たし、後半21分に岡崎選手のクロスボールに反応し、ビューティフルボレー弾で先発起用にしっかりと応えました。デビュー戦で結果を残した柴崎選手も、来年のアジアカップでメンバー入りしそうですね。
9月の2連戦を1敗1分で終えたアギーレJAPAN。10月にはジャマイカ戦とブラジル戦の2試合を戦い、11月にも国内で親善試合2試合を予定しております。次のジャマイカ戦では絶対に勝ってもらいたい。今のチーム状況のままだと、アジアカップの連覇なんて絶対無理です。