日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダート界の年末男・オメガパフューム、前人未到の東京大賞典4連覇!

2021年12月29日 | 競馬

2021年のダート競馬を締めくくる大一番・第67回 東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 15頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは東京大賞典3連覇中⑨オメガパフューム、帝王賞3着⑫クリンチャー、チャンピオンズカップ3着③アナザートゥルース、2年前のMCS南部杯を勝った⑮サンライズノヴァ、①ロードブレス、⑤ウェスタールンド、⑬デルマルーヴルの7頭が出走。地方勢は、地方馬で初めてJBCクラシックを制した⑪ミューチャリー(船橋)、ジャパンダートダービーで大金星④キャッスルトップ(船橋)、浦和記念2着②タービランス(浦和)、このレース4度目の挑戦⑧ノンコノユメ(大井)などが参戦しました。


単勝オッズは、オメガパフュームが1.8倍で断然の1番人気。2番人気はミューチャリー(5.6倍)、クリンチャーが僅差の3番人気(5.7倍)、4番人気のロードブレス(6.9倍)までが1ケタ台。その後はアナザートゥルース、ノンコノユメ、ウェスタールンド、サンライズノヴァ、キャッスルトップと続きました。

スタートしてすぐキャッスルトップが先手を奪い、アナザートゥルースが2番手、クリンチャー3番手。4番手グループにはミューチャリー、ノンコノユメ、タービランスがいる。ロードブレスとオメガパフュームは中団から。ウェスタールンドが最後方で1コーナーを回った。
かなり縦長の展開で2コーナーから向正面に入り、キャッスルトップが先頭、2番手アナザートゥルース、3番手からミューチャリーが早くも上がり、4番手クリンチャー、5番手のノンコノユメまで先頭集団を形成。6番手のオメガパフュームも動き始め、タービランスとデルマルーヴルが7,8番手。中団の9番手グループにはサンライズノヴァ・ロードブレス・⑩ジョエル(船橋)の3頭が固まり、12番手⑭ノーブルサターン(大井)。前の集団から大きく離された後方勢は、ウェスタールンドが13番手、14番手に⑥シゲノブ(岩手)、最後方に⑦エイシンスレイマン(大井)。
外回り3コーナーを回り、今度はアナトゥルが先頭、ミューチャリーが2番手、オメパが3番手に浮上。3,4コーナー中間を過ぎてこの3頭が先頭争いを演じる。後続集団にはクリンチャー4番手、タービランス5番手、サンノヴァが外に持ち出した。キャッスルはズルズル後退。
4コーナーから最後の直線コースに入った瞬間、オメガパフュームが外に膨れてしまうが、なんとか大丈夫。先頭争いは内からアナザートゥルース、クリンチャー、ミューチャリー、オメガパフュームの4頭が横一線。残り200mでミューチャリーが遅れて、オメガがわずかに先頭。アナトゥルとクリンチャーも懸命に食らいつき、残り100mでクリンチャーとオメパのマッチレースに。後続ではロードブレス、タービランス、ウェスタールンドが追い込み、アナトゥル&ミューチャリーと3番手争い。オメガパフュームとクリンチャーの叩き合いは、ゴール前でオメパが抜け出して勝負あり!オメガパフュームが前人未到の東京大賞典4連覇を達成しました!



【東京大賞典 全着順】
1着 ⑨オメガパフューム  2分04秒1
2着 ⑫クリンチャー     クビ差
3着 ⑤ウェスタールンド   2馬身
4着 ⑨ミューチャリー    ハナ差
5着 ①ロードブレス     1/2馬身
6着 ③アナザートゥルース  ハナ差
7着 ②タービランス
8着 ⑮サンライズノヴァ
9着 ⑬デルマルーヴル 
10着 ⑧ノンコノユメ
11着 ⑩ジョエル
12着 ⑭ノーブルサターン
13着 ④キャッスルトップ
14着 ⑦エイシンスレイマン
15着 ⑥シゲノブ

【払戻金】
単勝 ⑨ 180円
複勝 ⑨ 110円  ⑫ 160円  ⑤ 310円
枠複 5⃣-7⃣ 410円
枠単 5⃣-7⃣ 740円
馬連 ⑨-⑫ 490円
馬単 ⑨-⑫ 760円
ワイド ⑨-⑫ 230円  ⑤-⑧ 520円  ⑤-⑫ 1,500円
三連複 ⑤-⑨-⑫ 2,770円
三連単 ⑨-⑫-⑤ 6,590円


2021年最後のダートGⅠ競走・東京大賞典は、直線での大激戦の末、オメガパフュームがクリンチャーに競り勝ち、1番人気に応えてみせました。3番人気のクリンチャーはクビ差2着。3着争いも接戦となりましたが、後方から一気に猛追してきたウェスタールンドが3着になり、2番人気のミューチャリーは4着、4番人気のロードブレスは5着。3歳ダート王者のキャッスルトップは、スタートから果敢に逃げたけど、3コーナーで後退し、結果は13着。JDDの勝利はまぐれだったの?
オメガパフュームはこれで東京大賞典4連覇の偉業を達成。同一GⅠの連覇といえば、オジュウチョウサンの中山グランドジャンプ5連覇というのがありますが、平地GⅠ4連覇では芝・ダート合わせて初めてのことです。鞍上のミルコ・デムーロ騎手と安田翔伍調教師もこのレースで4連覇を達成しています。
4連覇を振り返ると、3歳時の2018年は一番外から突き抜け、ゴールドドリームとケイティブレイヴを抑えて初優勝。2019年は残り300m辺りで先頭に立って快勝。ゴール後にはミルコの飛行機ポーズ。2020年は残り100mでカジノフォンテンをかわし、ゴール前の混戦を制して3連覇。そして今年、クリンチャーとの叩き合いを制し、ゴールと同時にミルコ騎手が両手でガッツポーズしました。
オメガパヒュームは来年春の種牡馬入りが決定しており、今回の東京大賞典が現役最後のレースでしたが、最高のラストランを見せました。通算で23戦10勝、GⅠ5勝は全て大井で挙げたもの。東京大賞典4連覇の大記録は一生残るだろうし、記憶に残るダート界の名馬の一頭だと思います。JRAかNARのどちらかでもいいからオメパに特別賞をあたえてほしいですよ。オメガパフュームとミルコ・デムーロ騎手、4連覇達成おめでとうございます。



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