秋のダート王者決定戦・第22回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が5日、中京競馬場で行われました。今年のCCは、白毛の桜花賞馬①ソダシがダートに初挑戦。それ以外にも昨年の優勝馬⑬チュウワウィザード、フェブラリーステークスを制した⑯カフェファラオ、地方・船橋競馬所属ながら交流GⅠで2勝を挙げている②カジノフォンテン、帝王賞覇者⑥テーオーケインズ、さらには⑭ダノンファラオ、④インティ、⑩ケイティブレイブ、③サンライズノヴァのGⅠ馬の他に、シリウスステークス覇者⑦サンライズホープ、みやこステークス覇者⑮メイショウハリオ、⑫クリンチャー、中京巧者⑨オーヴェルニュなどが参戦しました。
単勝のオッズは、1番人気がテーオーケインズ(3.3倍)、2番人気ソダシ(4.5倍)、チュウワウィザードが僅差の3番人気(4.6倍)、4番人気のカフェファラオ(9.6倍)までが10倍以下。その後はオーヴェルニュ、サンライズホープ、カジノフォンテン、クリンチャー、インティと続きました。
スタート前、ダノンファラオがゲート内で立ち上がるアクシデントが発生するが、ジョッキーが再び騎乗した。スタートではソダシ、テーオーケインズ、チュウワウィザードが良い飛び出しを見せた。ソダシ、インティ、サンライズホープの3頭の先行争いから、ソダシが前に出る。⑪アナザートゥルース4番手、テーオーケインズは5番手、カジノフォンテン6番手、チュウワウィザードとカフェファラオ、オーヴェルニュは中団で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に差し掛かり、ソダシ先頭、2番手インティ、3番手サンライズホープ、内側4番手にカジノフォンテン、5番手アナザートゥルース、6番手にテーオーケインズ。7番手グループには⑤エアスピネル,オーヴェルニュ,クリンチャーの3頭が固まり、10,11番手の位置にカフェファラオとチュウワウィザードが並走。中団より後ろの12番手にメイショウハリオ、13番手⑧スワーヴアラミス、14番手サンライズノヴァ、15番手ケイティブレイヴ、ダノンファラオが最後方に下がった。
3コーナーを通過し、ソダシが先頭をキープするが、2番手のインティが並びかける。ホープ、アナザー、カジフォンとケインズが3番手手争い。カフェファラとウィザードはまだ中団あたり。
4コーナーを回って最後の直線に入り、インティが先頭に立つが、真ん中からテーオーケインズが上がってくると、残り300mでインティを抜いて先頭に躍り出る。先行したソダシはズルズルと後退していく。残り200mでケインズが一気に後続を引き離しにかかり、2番手争いではインティとアナザートゥルースが競り合うが、外からチュウワウィザードが2頭をまとめて捕らえる。しかし、テーオーケインズが大差をつけて先頭でゴールイン!チュウワウィザード2番手、アナザートゥルースが3着でゴールしました。
【チャンピオンズカップ 全着順】
1着 ⑥テーオーケインズ 1分49秒7
2着 ⑬チュウワウィザード 6馬身
3着 ⑪アナザートゥルース 3/4馬身
4着 ④インティ クビ差
5着 ③サンライズノヴァ 1馬身1/4
6着 ⑨オーヴェルニュ
7着 ⑮メイショウハリオ
8着 ⑧スワーヴアラミス
9着 ⑤エアスピネル
10着 ②カジノフォンテン
11着 ⑯カフェファラオ
12着 ①ソダシ
13着 ⑩ケイティブレイブ
14着 ⑫クリンチャー
15着 ⑦サンライズホープ
16着 ⑭ダノンファラオ
【払戻金】
単勝 ⑥ 330円
複勝 ⑥ 140円 ⑬ 150円 ⑪ 1,150円
枠連 3⃣-7⃣ 600円
馬連 ⑥-⑬ 610円
馬単 ⑥-⑬ 1,100円
ワイド ⑥-⑬ 280円 ⑥-⑪ 4,570円 ⑪-⑬ 5,540円
3連複 ⑥-⑪-⑬ 17,650円
3連単 ⑥-⑬-⑪ 52,660円
ダート国内最強を決める戦いは、1番人気のテーオーケインズが2着に6馬身の差をつけて圧勝。昨年の勝ち馬・チュウワウィザードが2着、3着には11番人気の伏兵・アナザートゥルースが入りました。地方から参戦のカジノフォンテンは10着、JRAダートGⅠ春秋連覇を狙ったカフェファラオは11着、2番人気だったソダシは12着と大敗しました。
勝ったテーオーケインズは、今年6月の帝王賞に次いで2度目のダートGⅠ制覇。JRA重賞勝ちは2度目。鞍上の松山弘平騎手はチャンピオンズカップ初勝利で、GⅠ勝利はデアリングタクトとのコンビで制した昨年の秋華賞以来です。管理する高柳大輔調教師は開業4年目で中央GⅠ初勝利となりました。
前走のJBCクラシックでは4着に終わり、自身の連勝もストップ。この日は向正面で5,6番手で控えると、最後の直線で真ん中寄りからインティをあっさり抜き去り先頭浮上。あとはぐんぐん差を拡げるだけでした。ちょうど1年前の今頃はやっとオープン入りしたばかりだったけど、今年に入ってシリウスステークス、帝王賞、チャンピオンズカップと重賞競走で3勝をマーク。CCでの勝ちっぷりを見て、テーオーケインズの時代が来たことは間違いありません。
「芝とダートのリアル二刀流」に挑んだソダシは、砂を被るのを防ぐ意味で逃げの手を打ったことはよかったけれど、最後まで粘り切れず。芝GⅠ馬がいきなりダートGⅠを使うのはきつかったかなぁ。せめてGⅢあたりで一度試しておいた方が良かった。あと、ゲート内で潜りそうになってましたね。秋華賞の時も前扉で歯をぶつけたから、ゲート難がついちゃってるのかもしれない。
これで前走に続いての2ケタ着順となったソダシ。須貝調教師が「来年のフェブラリーステークスを視野に入れたい」とダート再挑戦を示唆しているけど、正直期待できない。芝に戻ってヴィクトリアマイルを目指す方が最善かと。何とか這い上がってほしいです。