日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2歳女王が京都で復活!ラッキーライラックが2度目のGⅠ勝利!

2019年11月10日 | 競馬

秋の最強牝馬決定戦・第44回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が10日、京都競馬場で行なわれました。アーモンドアイとリスグラシューの「牝馬2強」がいない今年は、3歳世代からは4戦無敗でオークス馬となった⑪ラヴズオンリーユー、秋華賞馬⑧クロノジェネシス、③シャドウディーヴァの3頭。古馬勢からは2017年2歳女王②ラッキーライラック、府中牝馬ステークス優勝⑯スカーレットカラー、2年連続エリ女2着⑥クロコスミア、重賞2着2回⑰サラキア、4連勝でGⅠ挑戦の⑤ポンデザール、⑫センテリュオ、④ウラヌスチャームなどが参戦しました。



単勝のオッズは、1番人気がラヴズオンリーユー(2.5倍)、2番人気クロノジェネシス(3.5倍)、ラッキーライラックが3番人気(5.4倍)で、4番人気のスカーレットカラー(7.7倍)までが10倍以下。その後はセンテリュオ、ウラヌスチャーム、クロコスミア、ポンテザール、サラキアと続きました。

スタート直前、⑭ゴージャスランチがゲート内で暴れるところがあり、スタートも出遅れてしまった。最初の先行争いで、ラヴズオンリーユーが行くかと思ったら、クロコスミアが先頭を奪う。⑩フロンテアクイーンとサラキアが3,4番手につけ、クロノジェネシスは5番手から。ラッキーライラックとスカーレットカラーは中団より前の位置、センテリュオとシャドウディーヴァは中団、ウラヌスチャームは後方3番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入ったところで、クロコスミアが単独先頭、2番手にラヴズオンリーユー、センテリュオが3番手に浮上し、4,5番手にサラキアとフロンテアクイーンが並ぶ。内側6番手にクロノジェネシス、そのすぐ横の7番手にスカーレットカラーがつけている。中団の8番手にラッキーライラック、9番手に⑨アルメリアブルーム、10番手⑬サトノガーネット、11番手ポンテザール、12番手に⑱レッドランディーニ、13番手からウラヌスチャーム。後方勢は⑦レイホーロマンスと③シャドウディーヴァが14,15番手で並走し、16番手ゴージャスランチ、17番手①ブライトムーン、最後方に⑮ミスマンマミーア。
外回り3コーナーのところで、先頭をひた走るクロコが大差をつけて独走態勢。オンリーユーは2番手をキープし、センテとフロンテアが3,4番手。サラキア5番手、クロジェネとスカカラが6,7番手で控え、ライラックは中団の8番手。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かってもクロコスミアがまだまだ逃げ続ける。ラヴズオンリーユー、クロノジェネシス、フロンテアクイーン、センテリュオ、サラキアなどの後続勢が前との差を詰める。最内からラッキーライラックも追い込んできている。残り200mを切ってもクロコが粘るが、ライラックが2番手に上がると、ラスト100mでライラックがクロコをかわして1着FINISH!2017年の2歳女王・ラッキーライラックが、長いトンネルから抜け出しました!



エリザベス女王杯 全着順
1着②ラッキーライラック  2分14秒1
2着⑥クロコスミア     1馬身1/4
3着⑪ラヴズオンリーユー   クビ差
4着⑫センテリュオ      クビ差
5着⑧クロノジェネシス    クビ差
6着⑰サラキア
7着⑯スカーレットカラー
8着⑨アルメリアブルーム
9着⑬サトノガーネット
10着⑩フロンテアクイーン
11着④ウラヌスチャーム
12着⑭ゴージャスランチ
13着⑦レイホーロマンス
14着⑱レッドランディーニ
15着③シャドウディーヴァ
16着⑤ポンデザール
17着⑮ミスマンマミーア
18着①ブライトムーン

【払戻金】
単勝 ② 540円
複勝 ② 190円  ⑥ 330円  ⑪ 140円
枠連 ⑴-⑶ 2,600円
馬連 ②-⑥ 3,380円
馬単 ②-⑥ 5,440円
3連複 ②-⑥-⑪ 4,060円
3連単 ②-⑥-⑪ 26,480円
ワイド ②-⑥ 970円  ②-⑪ 430円  ⑥-⑪ 940円



世代を超えた牝馬たちの戦いを制したのは、単勝3番人気のラッキーライラックでした。中団追走から、最後の直線で最内を強襲。逃げ粘るクロコスミアを捕らえて差し切り勝ちを収めました。クロコスミアはこのレース3年連続で2着。一昨年と昨年はクビ差、今年は大逃げを打ち、直線も粘りの走りを続けましたが、逃げ切れませんでした。同一GⅠで3年連続2着なんて聞いたことない。有馬記念で3年連続3着の珍記録を残したナイスネイチャを思い出す…。
1番人気のラヴズオンリーユーは3着に終わり、デビューからの連勝がストップ。直線で前の馬との差を詰めながらも、もう一伸び足りませんでした。爪の怪我と半年間の休養明けが響きました。2番人気のクロノジェネシスもスローペースに対応できず5着でした。
勝ったラッキーライラックは、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ以来となる2度目のGⅠ勝利。鞍上のクリストフ・スミヨン騎手は秋華賞初勝利で、日本のGⅠ競走は2014年のジャパンカップのエピファネイア以来5年ぶり3勝目です。松永幹夫調教師は騎手時代の2000年にファレノプシスに騎乗して優勝。騎手と調教師の両方でエリ女を勝ったのは、たぶん松永氏が初めてじゃないかと思います。
ラッキーライラックは無敗で阪神JFを勝ち、チューリップ賞まで無傷の4連勝。しかし、桜花賞でアーモンドアイに敗れてからは勝利から見放され、1番人気だったヴィクトリアマイルで4着、前走の府中牝馬ステークスでも3着でした。今回のエリ女で実に1年8カ月ぶりの復活勝利。凱旋門賞でオルフェーヴルに騎乗したスミヨン騎手が、オルフェ産駒でGⅠ勝利。ある意味7年前(2012年)のリベンジ達成といえるかもしれない。



来週は秋のマイル王決定戦「マイルチャンピオンシップ」が行われます。毎日王冠を勝ったダノンキングリー、秋の天皇賞2着・ダノンプレミアム、春のマイル王・インディチャンプ、2年前の覇者・ペルシアンナイト、モズアスコット、アルアイン、レイエンダ、プリモシーンなどが登録しています。














最新の画像もっと見る