ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

ダ・ヴィンチ・コードを観て

2006-06-04 21:02:49 | 平々凡々

 先週、風邪を引いたので取りやめにしたダ・ヴィンチ・コードを観た。妻と50歳以上の夫婦割引でお得だった。全席座席指定だ。上映開始の15分前だったが、ちょうど中央、後ろから4列目の良い席が空いていた。中央部の席はほぼ満席だった。風邪上がりなので、咳が出ないように注意を払う。私はMサイズのアイスコーヒー、妻はSサイズのドリンクを手摺の所定の位置にセットする。
 映画が始まる。ただ、予告編が長いのはどうにかならないものか。やっと、上映開始。想像していたようにソフィーの祖父がルーブル美術館内を追っ手から逃げるシーンから始まった。映画は原作をほぼ忠実に描写していたが、何か今ひとつピンと来ない。だらだらと垂れ流しのように感じた。要するに山場が無いのだ。最後のソフィーの家系を守るために連綿と生きてきた村民の出現、思いがけない祖母との再会のシーンでは涙が溢れてきたが、その他は特に感動が伝わらない。原作を読んでいない人には良く分からないシーンが多かったと思う。私なりに感じたことは
 1.問題提起が薄い。冒頭のルーブル美術館で、殺された美術館長は誰に何を云いたか    ったのか、なぜ謎(クイズ)でなければならなかったのか。このところをもう少し丁寧に、   ストーリー展開の骨子が表現されていれば、物語を一生懸命に追うこともなく、もっと気   楽に観れただろう。話についてゆくのが精いっぱいで、とても楽しむところまでは行けな   いんではなかろうか。
 2.謎解きもこの本のテーマのひとつだが、解明へ至る考え方、ひらめきの表現が無い。どのように難しい謎なのか、単に言葉遊びにしか過ぎないんではないか、と思ってしまう。
 3.悪役?ならば、悪役らしく、その動機、背景を鮮明に描いて欲しい。特に登場人物の相関関係が分かりにくく、細切れなので感情移入が出来ない。急に俺が親玉だ!といって出てきても混乱するだけだ。
 4.歴史遺物、美術品などの映像が乏しく、歴史の重みが伝わってこない。テンプル騎士団の像や、歴史ある教会などの映像を楽しみにしていたのだが、それが少ないので単なる漫遊的情景にとどまっている。もう少しカメラワークに注意を払えば、もっと重厚な映画になっていただろう。
  
 色々書いたが、要するに全体的にレベルが低いと思う。脚本・演出・カメラワークのどれをとっても不満だ。原作の知的好奇心、歴史的遺物に対する憧憬、そして誰が敵か味方か、影に潜む悪の組織は何なのか、すべてが薄味仕立てに留まっていると思う。
  個人的好みで云えば、主人公の教授はおでこが広すぎるのが気になったし、リー卿はロード・オブ・ザ・リングの白魔法使いのイメージが強く残っており、その残像のために白紙に悪役像を描けなかったのが残念だ。

コメント (13)
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治った、治った。

2006-06-04 09:50:06 | 平々凡々
居間に射し込む光がまぶしい。窓を開けて外の空気を吸い込む。おいしい。喉もそんなに痛くない。昨夜までの咳や足の痛みも殆ど感じない。良かった。治った。思えば1週間、辛い日々だった。何より咳で眠れなかったのがきつかった。
 薬が効いたのか、自然治癒力によるものか、よく分からないが、とにかく治ったようだ。体調が良い様に感じる。そうなると、我が社のゴルフコンペに急遽不参加としたのが惜しい気がするのが、我ながら自分勝手な男だと思う。
 庭に出て、草花を観る。びわはかなり大きくなっている。来週くらいはもう食べられるかも。なんてんに花が咲いていた。なんてんにも花が咲くとは知らなかった。全部で10種類くらいの花が咲いている。花の名前は殆ど知らない。妻がせっせと育てている。「衣食住足って礼節を知る」というが、健康であるから草花にも愛情を持てるんだなと思った。
なんてんの花

 居間のじゅうたんを干す。替わりの籐の敷物も出してきて干す。夏用に模様替えだ。床のワックス掛けも、もう1年ほどしていないが、まだそれだけのパワーまでは回復していない。今日は健康体に感謝して、居心地の良い居場所を作るのに専念したい。

コメント (9)
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