ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

エーッ、また出張?

2006-06-17 21:35:23 | 平々凡々

 17日、土曜日の朝、マイカーで会社に向かう。休日なのに緊急出動だ。実は昨日、会社から携帯に緊急電話が入った。当社のお得意先の某電力会社から日曜に技術打合せをしたいので、万難排して出席せよ、との指示が来たのだ。テーマは事故発生時の対応と安全策の更なる向上。聞こえはいいが、要するに異常事態が発生した場合の機器側の安全対策と運用側の安全対策の整合だ。当該発電所は地下に巨大な穴を掘り、その中に設備を設置しているため、完全密室とも云える構造なのだ。このため、火災事故などは絶対に起こしてはならないので安全対策が求められる。

当社が製作・納入した機器の安全性・実力性能については、私が技術レポートを作成し4月に報告したので1件落着と思っていたのだが、トップレベルへ説明するために、さらなる確認・資料が欲しいとのことらしい。技術レポートを作成した私が対応するのは仕方ないとあきらめて、今日はその資料などの準備で出社だ。出張先は宮崎の山奥で、飛行機は福岡発8時の便。我が家は5時半に出なくては間に合わない。日曜がつぶれるのは仕方ないとしても、帰りも遅くなるだろうから、ゴルフの練習が出来ないのが痛い。来週は親しいOBの方々と1泊で懇親ゴルフを予定している。年に1度の行事であり、私が幹事なので絶対に中止は出来ない。
新型トラクター
午前中に出張の準備を終えて、遠賀のAさん宅へ。先週から約束して楽しみにしていたびわ狩りなのだ。曇り空だが雨が降る気配は無い。最適のコンディションだ。
Aさんは家の前の荒地で、つい最近買ったトラクターの試運転をしていた。マイカー並みにエアコン、オーディオ付きの最新型(といっても16年製だが)だ。奥さんは反対したらしいが押し切って買ったということだ。

びわ狩りの準備をして山に入る。ところが、びわはまだ熟していない。そういえば、来る途中に見たびわの木も袋が残っており収穫した気配が無かった。どうも日照不足で生育が遅れているようだ。仕方ないのでびわ狩りを次週に延期することにして3時過ぎに帰宅。早かったので航空券を買いにダイエーへ。帰りにフィットネスクラブでゴルフの練習。これで何とかスコアは維持できるはずだ。
Aさんのびわ園

それにしても、息つく間もない忙しさだ。明日の出張にしたって親会社のエゴだ。泣く子と地頭には勝てないというが、泣く子は技術が分からなくてメーカーにすべておんぶしている担当者、地頭はその上司と云えよう。地頭殿はメーカーは何でも自分の言うとおりに動く、と思っているらしい。
新設発電所といっても運転開始のタイムスケジュールから云って技術的確認などはもっと計画的に実施できる筈なのだ。

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋行(その1)

2006-06-17 06:44:32 | 紀行
オーストラリア戦での勝利を噛み締め、勝因を確認するために、スポーツ紙を買い占めて新幹線に乗り込む予定だったが、予定は結局、願望のままに終わり、眠気とやり場の無い失望感に包まれてのぞみに乗る。新聞は読む気になれないので、宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」を買った。あるブロガーさんに紹介されていたRPG小説だ。この前の奄美行はダ・ヴィンチ・コードだったので、このところ話題作を読む機会に恵まれていると言えようか。

 今回の出張は名古屋の南、知多半島にある某磁器メーカーである。当社の主力製品である重電機器に使用している磁器部品の経年劣化に関する調査が目的だ。オール電化に象徴されるように、電気は今や家庭・産業界で手軽なエネルギー源として利用されており、一瞬でも停電するとその弊害は大きい。わが国の経済は戦後の復興期を経て昭和30年代に飛躍的に伸びたが、その頃に設置された電気設備の劣化による故障が重大な問題としてクローズアップされており、それを定量的にチェックして、信頼性の評価技術を確立することが今回のテーマである。難しいことを書いたが、要は故障した部品を調査して、ウイークポイントとその対策をまとめることなのだ。

 名古屋まで3時間。のんびりと体を休めることにする。指定席はがらがらだ。今日は移動だけで他に仕事などは無い。ホテルに入るだけなので気は楽だ。

 関門トンネルを抜けて本州に入る。弁当を食べないと落ち着かない気がして、早速幕の内を開ける。大体食べる順番は決まっている。最後まで残すのは玉子焼き、その前がさばの塩焼き。この二つが好みなのだ。私は好きなものは最後に残すタイプだ。

 大阪・京都までの出張は多いので車窓の風景も見慣れた感じがする。食後の満腹感と眠気もあって大阪までは本も読まず、うとうとしていた。大阪を過ぎると風景が珍しいこともあって、車窓を眺める。梅雨に入ったはずだが、良い天気だ。新幹線沿線は戦国時代の名高い戦場や城下町が点在しているので、飽きが来ない。大手メーカーの工場なども見える。
犬山を越えて濃尾平野へ。刈入れ前の麦畑の茶色の区画と、早苗の緑の区画が色鮮やかに入り組んでいる。幸せそうな田園風景だ。揖斐川、長良川、木曽川を越えると、いよいよ名古屋だ。15時45分に到着。
名古屋駅新幹線ホーム
人ごみの中を、バッグをごろごろ引いて高島屋の前を通り、名鉄のターミナルへ。さすがに九州と違って垢抜けた感じの人が多いな、と思いながらも、鑑賞する余裕も無く、田舎者のように通路案内標識を確認しつつ歩く。

  ターミナルに着き、目的地までの切符を買い、ホームへ。ここまではすこぶる順調。ところが、ここで分からなくなった。ホームは数路線を共有しているようで、次から次に電車が入ってくる。どれに乗ればよいのか分からない。周りの人を見ていると、ちゃんと所定の位置らしきところに並んでいる。どこに並べばいいんだろうとあせって見回すと、ホームの反対側の上のほうに、行く先と乗車口の表示があり、次に来る電車のところにはランプが付くようになっている。なるほど、と思いながら時刻表で急行電車の時間を確認し、所定の場所に陣取る。それにしても、ひっきりなしに電車が入り、そこそこの人が足早に乗降する。駅員も少なく、年寄りや田舎者には分かりにくい街だなと感じたのは私だけだろうか。

  30分ほど待って、急行電車に乗り込む。目的地まで約40分程度だろうと目星をつけていたのでちょっとのんびりするが、電車がどのあたりを走っているのか分かりにくい。 駅に停車するごとに次駅の表示を確認する。車掌が放送しているのだが、声が小さいのと、語尾が流れるようではっきりしていないので何を言っているのか聞き取りづらい。
名鉄沿線
  17時過ぎ、無事に目的駅のホームに降り立つ。寂しい駅だ。改札の駅員さんが一人いた。ホテルまで歩いて5分。途中で夕食に適当なところを探すが、どうも見当たらない。仕方が無いのでホテル横のセブンイレブンで惣菜とアルコールを仕入れてチェックイン。汗を流してテレビを見ていたら、アルコールの酔いも手伝っていつの間にか眠っていた。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする