海岸沿いの国道を北へ。天候が心配されたけど、日本海は波もなく、朝日に輝いている。今日は、2週間前に雨で中止となったキス釣りの再挑戦なのだ。はまさんの愛車の助手席で天気が今日1日持つように祈る。舟釣りは3年ぶり位だろうか、船酔いしやすい体質なのでめったに行かない。ところが、今日はゴムボートでのキス釣だ。はまさんがゴムボートを買ったので、それがどんなものか、興味のほうが勝った。
山口県西部、吉見・土井ヶ浜・特牛を抜けて目的地阿川へ。途中、仕掛けや餌を買って8時半到着。船酔い薬を1錠飲んだ後、早速ボートを取り出して組み立てる。仕組みを見ると、実に考えられた構造となっている。ワンタッチ式は当然で、船外機の取付部や、オール支持部などの力が掛かるところはそれなりに耐える設計となっている。バッテリーで空気を満杯に入れて完成。陸送用のキャスターを付けて波打ち際まで押してゆく。
膝まで水に漬かり、ボートを押し出して乗船。続いてはまさんも乗り込む。船外機のエンジンも軽やかに掛かって沖へ。湾を塞ぐように造られた防波堤の手前の砂地に停泊して、アンカーを投げ込んでいよいよキス釣開始。
はまさんに釣竿に仕掛けまで全部借りる。数年ぶりなので私の道具はちょっと心配なので借りることにした。針はキス8号、1本針仕掛けだ。普通は3本針だが、藻があちこちに繁茂しているので根掛かりが心配なので1本にした。はまさんの言に従う。えさは小ケブ。
9時半に第1投。深さは5m程度だが、底につくやいなや当たりが。引きは強いが掛からない。餌だけ無くなっている。やっと掛かったと思えば、メゴチやふぐ。藻に引っかかった関係もあるが、結局、昼迄は1匹も釣れなかった。はまさんは5匹。朝方は無風だったのに風が出てきた。3角波で白波も立ってきた。ボートに打ち付ける波のしぶきで服が濡れるので、岸近くに移動することに。
午後から、気分を変えて再チャレンジ。ビビッとした当たりに合わせると、やっと来た。待ちに待ったキス。サイズは大きくはないもののキスに変わりはない。
これを境に、次々とキスがヒット。午前中のふぐはどこに行ったのだ!と言いたいほど。何となく風も弱くなった。身を入れて釣り」に専念。はまさんに追いつこうと頑張るが、はまさんも大物を揚げる。結局、追いつかないままに2時半に納竿。風は強くなったものの、天気は良かった。
過去の例から云えば、キス釣の釣果は30以上が当たり前だったが、今回はその半分も届かなかった。初めての場所で、仕掛けも自分の物ではなかった、と理由はあるが、船酔いもせずに楽しい1日だった。次回来る時は、自分なりの仕掛けでリベンジしたい。
阿川の海岸は海水浴客用に、駐車場やトイレなど良く整備されており、実に快適だった。水質も日本海荒波で洗われているため、綺麗なはずと思われる。北九州からはちょっと遠いがマリンスポーツを楽しむには良い環境と思う。今度来る時はクーラー満杯の釣果を目指すことにしよう。