ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

石山寺の美

2009-09-15 21:04:21 | 平々凡々

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日曜日、昨日からたっ君は初めて自分のアパートだ。親子4人、仲良く揃ってほっとしている事だろう。秋らしく乾いた空気が心地よく、私たち夫婦も久しぶりにのんびりした朝だった。朝食後、朝刊を広げると北九州美術館で「源氏物語千年紀、石山寺の美」展が開催されている記事が載っていた。昨日から始まったばかりだ。これを読んで考えた。阿修羅展は終了間近だったので混んで大変な思いをした。 客が少ないうちに観ておかなくては、と。

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 妻を誘って行こうとしたのだが、妻はせっかくの自分の時間、のんびりしたい意向のようなので私一人で出かけることにした。駐車場は広くはなく、戸畑駅から無料送迎バスが出ているというので、電車で行く事にした。

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 明るい日差しの中で快適な外出日和とあって、帽子をかぶってちょっとはおしゃれな気分で家を出た。北九州美術館は35周年を迎えるそうだ。北九州市のほぼ中央、戸畑と八幡東区の境の山の上にある。緑が豊かなところで、深山幽谷の趣きもあり実にいいところだ。国立や県立の博物館ほどではなくとも、文化都市「北九州」のシンボルとして精彩を放っている。

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 11時半に着いた。女性の係員に音声案内器具を取り付けてもらっていると、こそっと耳打ちしてくれた。「瀬戸内寂聴さんが来ておられます。あそこに。」 目線で示す方向に数名の塊が居て、なるほど法衣を着た寂聴さんがおられた。見学も最後の方なのだろう、入り口に近いところにおられて、如意輪観音像の説明を受けていた。源氏物語で有名な瀬戸内寂聴さん、わざわざ北九州に来られたのだろうか。80代も後半だろうとは思うが足腰はしっかりしていて、色艶も良く、優しいまなざしのおばあさんだった。

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 さて、紫式部が源氏物語の構想を練ったところとして有名な石山寺、観音様の霊場として高名だが、平安女性のお気に入りだったようでもあり、蜻蛉日記や更級日記にも出てくる。もちろん枕草子にも。会場には源氏物語、紫式部をテーマにした掛け軸や巻き絵、文箱などの工芸品が展示されていた。いずれも繊細なタッチで描かれたもので、大雑把な私には驚くべき精緻な筆遣いだった。ただ、女性が豊かなほほで目が細い、よく見慣れた同じ顔で表現されていたので、終いには見飽きてしまった。やはり、変化が無いと!

 

 

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   帰りに、久しぶりに駅前でラーメンを食べた。出張が多かった頃はよく食べたものだが、最近は頓と御無沙汰。夏の暑い頃は遠慮したであろうが、涼しくなったので食べる気が湧いてきたのだろう。ラーメンで満足したあと、デパートの地下に寄ってお土産に蜂楽饅頭を買った。大宰府では梅が枝餅、北九州では蜂楽饅頭だ。 (次女の好物だと、その晩知った。)

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 帰ると妻が掃除をしていた。孫の守り第2ラウンドの始まりに備えていたのだった。私はソファーで一休み。別に大したことはしていないのだが、なぜか疲れていつの間にか寝てしまった。目を覚ますとTV画面では諸見里しのぶさんが青空のもと、快適そうに白球を打っていた。スイングのリズムが良くて簡単そう。なぜか私もゴルフが簡単なものに思えてきた。 

 

 

コメント (14)
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