
8時にミニバンで迎えに来てもらい、Aさん宅へ。Aさんは寝ていたとのことでパジャマ姿で現れた。弟を紹介すると例によっていやな顔せずに自分も同行すると言う。畑の消毒をする予定だったが、私たちに付き合うとのこと。奥さんに叱られなければ良いが。
軽トラにたけのこ掘り道具を積み込んで、勝手知ったる竹林へ。あるある。今が盛りみたいで、ここかしこに生えている。早速掘り始める。弟も懸命に掘り出している。1時間掘り、私は灰汁抜きの準備に。ドラムを洗っていると、弟たちが帰ってきた。水を溜めてたけのこを入れて枯れ竹に火をつける。唐辛子を忘れずに。Aさんは朝食を食べていないので腹が減っているのに平気な顔で弟が持参した発泡酒を飲んでいる。何でも昼からはの集まりがあって、焼き肉が振る舞われるとのこと。そのために、発泡酒は1本で我慢すると言っている。
沸騰するまで、火の番をAさんに任せて、甘夏みかんを採りに行くことにする。この前たくさん持ち帰ったが、弟の家族はみかんが好きで、またマーマレードに加工もしたいとのことだ。みかんのちぎるためにまっすぐな竹を見つけ3m程度の長さに切り出して枝を落とす。根元の方に割れ目を入れ根っこを縛って、割れ目が開くように又にする。弟と交互に木に登ってみかんを落とす。コンテナ一杯の収穫が終わると、弟は塩漬け用のたけのこを掘りに一人で山に入った。Aさんも寄り合いに出かけ、一人で火の番。沸騰して40分待って取り出して冷やす。後片付けしていると弟が帰ってきた。火の始末をして、びわのふくろ掛けに行くことに。ここの地区はびわやイチジク、イチゴの産地でもあり、高倉びわとして出荷している。びわは「もぎ」と「たなか」の2種類が植わって居り、細長い形の「もぎ」の方が早く実る。昨年も頂いたが、甘くておいしい。その「もぎ」のふくろ掛けを請け負っていたのだ。ところが今年は出来が良くないのか、手入れが悪いのか、実があまり付いていない。びわの木はもう50年程になる大きな木で、てっぺんあたりにしか実が成っていない。脚立に上り、びわの実を3個に間引きして袋を掛ける。初めての作業だが、袋には針金が付いており、針金で根元を束ねて絞るのだ。袋は雨に濡れてもいいように油紙で作られている。昨年の残り分100枚くらいを掛けて今日の分は終了。
車に今日の収穫を満載して帰路へ。途中妻がお世話になった義姉さんの家に寄り、おすそ分け。二人の笑顔が嬉しかった。