11月になり朝夕は気温が下がりますが、日中の散歩は楽になりました。
散歩途中で見かけた野草花の中から幾つかを選びました。
▼オオオナモミ(大葈耳)
キク科オナモミ属、1年草、北米原産、花期:8月~10月、
衣服にとりつく、イガイガの実です。
茎が赤茶色で、葉の先端が尖っている。
雌雄同株異花、雄花が上部に付き、下部に雌花が付く。
雌花の嘴の先の2本から花柱のみが出る。
総苞片が合着して壺形になり、なかに花冠がなく雌しべだけになった雌花が2個入っている。









尚、ひっつき虫のオナモミはやや小粒で実もまばらに付くが絶滅危惧種です。
▼カナムグラ(鉄葎)
アサ科カラハナソウ属、つる性1年草、花期:8月~10月、
茎や葉に下向きの刺があり、他の木や草に絡みつく。
葉は対生し、表面に粗い毛がありざらつく。雌雄異株。
雄花:淡緑色で円錐状の大きな花序にまばらに付く。


雌花:雌花は苞に包まれて下向きの短い球穂状花状につく。
雌花の苞ははじめ緑色で濃紫色の斑紋があるが、花のあと大きくなり、果実は苞に包まれる。



*葎(むぐら)とは生い茂り藪のようになることです。引き剥がすのは大変です。
他にヤエムグラもありますがアカネ科ヤエムグラ属で違うものです。
▼エゴマ(荏胡麻)
シソ科シソ属、1年草、花期:9月~10月、
草むらにシソとそっくりですが、花の時期が違いますので撮ってみました。
茎には1〜2mmの長軟毛が疎生、または密生する。葉は卵形〜広卵形で長さ10〜20cm、
先は尖り、鋸歯があるが基部では暖味である。
花冠は白色、時に桃白色、長さ4〜 6mm、雄しべは花冠からほとんど突出しない。
レモンエゴマ、トラノオジソ 等似たものがあるようですが、葉をちぎって、
嗅いでみてないのでレモンかどうか分からず、これらは関東以西の太平洋側の地域に分布 と
ありましたので、エゴマとしておきます。


▼ホソアオゲイトウ、ムラサキアオゲイトウ
ヒユ科ヒユ属、1年草、南米原産、花期:7月~11月、
茎は赤みを帯びることが多く、高さ0.8〜2mになる。
茎の先や葉腋に緑色の花穂が多数つく。花穂には雄花、雌花、両性花がまじってつく。
ホソアオゲイトウに、花穂が濁った紅紫色になるものをムラサキアオゲイトウと呼ぶ。<







▼イヌトウバナ(犬塔花)
シソ科トウバナ属、多年草、花期:8月~10月
花穂は輪生状にまばらに付ける。葉は狭卵形~卵形で、薄く両面にまばらに毛がある。
もしかしたらこの毛の付け具合からミヤマトウバナかも知れない。


イネ科の植物は次回回しとします。
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