どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、66回目鑑賞+(3)

2018年08月30日 20時00分00秒 | アニメ
前回「アリーテ姫」からの続きです。

トークで話題になるまで気づいてませんでしたが、今回の「マイマイ新子と千年の魔法」の上映方式はDCPではなく、旧来のフィルムによるものでした。

映画館での初見からDCPでの鑑賞のみでしたので、かえって有り難い!と思いましたが、今回の上映も当然DCP版を予定していたが、松竹に問い合わせたら(貸し出し分が)見つからないと言われてしまったとのことで...(^_^;

そしてトークのテーマは、やはりデジタル制作における裏話となりました。

「マイマイ新子」も「アリーテ姫」同様デジタル素材で制作し、フィルムレコーダーでフィルムへ出力という方法だったが、この時期には「アリーテ姫」のような色味の違いはほぼ解消されていた。元データも加工することは無かったので、DCP化するときにも問題なかった。

これから再上映の機会も増えそうだし、BD化も同じ素材で可能、製作委員会もノリノリだったので、DCP版はすぐに出来た。

DCP化の折に「この世界の片隅に」BD版(現在上映しているリテイク版)同様な手直しをしたかったが、忙しくてほとんどできなかった(背景のズレなど気づかれないだろう程度の調整くらい)。

CS放送などで使われているものもDCP同様に色味を鮮明な方向に調整している。フィルム版のようにシックな方向にもできるが、「アリーテ姫」の時と同じように元素材も変質させてしまうことになってしまう。なので元素材をいじらずデフォルトの状態を維持させた。テレビでフィルムのように観たければ、シネマモードなどで好みの画調にできるので。

この判断は正解だったと思います。自分のテレビ(あるいはモニター)でシックにも鮮明にも自由にコントロールできるワケですから。

今回のフィルム版の鑑賞で、以前片渕さんが「フィルムでなかなか出なかった麦畑などの緑系の色味を、DCP化の折にかなりの調整をした」という意図はダイレクトに感じ取れる事が出来ました(^_^)

DCP版を見慣れた目に、フィルムの色(特に緑系)はシックというより、全体的に精気なく、くすんで褪せて映ったのです。

この違いはDCP化以前(おそらくフィルムスキャンのみ)のDVD版と、以後のBD版を比較しても感じ取れます。

DVD版↓

BD版↓

BD版は全体的に明るく発色が良くなっています。

でも思ったほどの差はない...もしかしたらDVD版に際し、最低限の色味や輝度の調整をかけたのかもしれません。

上映されたフィルム版はもっと差があったと思います。印象に残る色味はこんな感じでした。

フィルム版(印象)↓

何度も映写機にかけられ、キズもありましたし、経年劣化による褪色が進んでしまった結果なのかもしれませんが。

緑を鮮明にすることで、戦後世代の前向きさを強く押し出したかった...そんな片渕さんの意志を感じるコダワリの色調整なんでしょうね!

この後テーマは「この世界の片隅に」...そして「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」がどのようなものになるのか?...お話しはまだまだ続きます(^_^)



この世界の片隅に、66回目鑑賞+(2)

2018年08月29日 20時30分00秒 | アニメ
前回「エースコンバット4」からの続きです。

今回「アリーテ姫」はもちろんですが、「マイマイ新子と千年の魔法」も35ミリフィルムでの上映となりました。「マイマイ新子」はDCP化され、現状フィルムでの鑑賞はなくなっているので、レアなものとなりました。もちろん私もフィルム版を観るのは初めてとなります。

この2本の制作時期(2000年代)はアニメのデジタル化の過渡期で、作品によってマチマチなんですよね。どちらかというとテレビが先行、映画版は従来のセル画を使っていることが多い時期でもあったと。

スタジオ4℃では「スプリガン」まではセル画で、その後に切り替わっていった。その前のオムニバス映画「MEMORIES」の中の一作「大砲の街」を作ったが、4カ所のみカメラワークの都合でデジタルを使った。大友克洋さんがギャラ代わりにクライアントからもらったというMacintosh Quadra(私も好きなマシンでしたが、どのタイプだろう?)を貸してもらって、Photoshop の練習とかしていたが、95年ころデジタルに詳しい安藤裕明さんに来てもらって色々対応できるようになった。

この時期、アニメ業界は各社でデジタル化への試行錯誤を始めていた頃で、私も誘われて「ストリートファイターII MOVIE」(94年)のお手伝いしたもんです。デジタルは未知の分野だったため、そのノウハウを吸収したかったんでしょうね...私もそれを契機にアニメ業界の仕事も増えるかなと思ってたんですが、ほぼそれ一回くらいで終わっちゃいました...その時期に片渕さんと出会っていたらまた違う仕事人生だったのかも...(^_^;

98年制作開始された「アリーテ姫」がセル画を使わず、フルデジタルで作った最初の作品となった。だがフィルムでしか上映できない時代だったため、フィルムに焼き付けないといけなかった。だが問題はデジタル素材とフィルムにした時の色合いの違いだった。そのため色相・彩度を細かく調整してフィルターを作り、フィルム上で思うような色合いになるような作業をした。結果、デジタル上の原版はメチャメチャ変な色合いのものになったが、なんとかフィルムでまともに見えるようなものができた。

デジタルになったからといって、パッと派手で明るいものにはしたくなくて、作風に合わせてシックなものを目指した。美術館などにいって影のない日本画を参考にした。

そして一番大変だったし工夫を凝らしたのは金色の表現だった。従来は黄色を塗って表現していた。昔、黄土色も試してみたが宮崎駿さんにカレーみたいと言われたことも。どうせデジタルなんだからと色んな色と表現も試してみた。でもいわゆるCG(ここでいうのは3Dモデルを使っての意味)は使用せず、あくまで手作業で行った。

それは作品のテーマ、自分の手で何ができるのかということにも繋がっていると思う。


今回の「アリーテ姫」鑑賞は、金色表現に注目して鑑賞しましたが、なるほど随所に工夫が凝らされているのが判りました。

作中、金銀財宝や、姫が大事に持ち歩く重くて大きな本...そのカバーが金細工でできているのですが、持ち上げたり広げたり、本が動く度に細かくテカったり金色グラデーションが光の反射を受けて微妙に色合いを変えていて、こんなところにまで心血注いでいたんだなぁと改めて溜め息しながら観てしまいました...。

ラストの金色の巨鳥なんかも...ウロコの一つ一つが別々に煌めいていて、絵作りへのコダワリ...ハンパのない凄味に触れた次第です。

お話しは「マイマイ新子と千年の魔法」へと続きます



この世界の片隅に、66回目鑑賞+(1)

2018年08月26日 20時50分00秒 | アニメ
1年ぶり、2回目の新文芸坐オールナイト上映に行ってきました(^_^)

今回も目出度く満員御礼 SOLD OUT!

プログラムの基本は冒頭に片渕須直さんとアニメスタイル編集長・小黒祐一郎さんの対談、そして「アリーテ姫」「マイマイ新子と千年の魔法」「この世界の片隅に」の三本立てですが、前回との違いは来年1月発売の「ACE COMBAT 7」を記念して、片渕さんが初めてサイドストーリー制作に関わった「ACE COMBAT 4」サイドストーリー(21分)の上映です。

そして「この世界の片隅に」は66回目の鑑賞にもなってしもうた...(^_^;

去年同月(9回も行ってるし...(´д`))ほどではないですが、公開から3年目で2回目の8月迎えて3回も行っているという...周りではとっくのとうですが、我ながら呆れるばかり(^_^;

でもね、そんなに観に行っているのに未だに新たな気づきがあるんですよ。今回は三作通しで観て、ハッと思わされたことを含めて書き記しておきたいと思います。

オールナイト上映はのトークから開始です。

まずは恒例の初見さん確認からスタート、「この世界の片隅に」で20人くらい、「マイマイ新子」で40〜50人、「アリーテ姫」で半数程度、「エースコンバット4」(を映画館など)でほぼ全員(逆に観たことある人は1〜2人程度)という感じ(各人数は雰囲気的なものです(^_^;)。

「エースコンバット4」の映像自体はPS2である程度見てましたし、YouTubeなどの動画サイトでも見ようと思えば可能ですが、流石に私も映画館では初めてです。片渕さんによれば、記憶が曖昧みたいですが、最初が渋谷で国内では2〜3回、海外(フランス)で1回程度上映したのではないかと。

着想段階では全編静止画で構成されているフランス映画「ラ・ジュテ」のような形で「プライベート・ライアン」のようなストーリーをとのことだったらしいです(極簡単に言っちゃうと、ゲームとゲームの合間に展開させる紙芝居)。

時期的にはスタジオ4℃在籍時、「アリーテ姫」制作が一段落した後で、同社プロデューサー・田中栄子さんがナムコ(現・バンダイナムコ)の依頼を受けて、片渕さんに白羽の矢を立てたことが発端だったと。基本プロットは3日間くらいであげてしまったようです(仕事早い!)。

大枠はナムコ側から示されたものの、割と自由にやれたが、反面ゲーム性に左右することにもなってしまい、結果的にゲーム自体に口を出すみたいな形になってしまったが臨機応変に対応してくれたようです。

止め絵を映画的に表現することに意味を持たせようと考え、パンやトラックアップを多様するような誤魔化しにはしないように心がけ、カメラワークを付けるにも意味を持たせようと。浦谷千恵さんと組んだのは本作が最初だったとも。ホンマに浦谷さんの作画能力はハンパないです...(板野一郎さんも協力、主にメカ描写ですかね?(^_^))。

...で観た感想なんですが、正直なところPS2まんまの解像度と圧縮画像での上映はあまりにも勿体ないなぁと。大きな画面に映写すると、低解像度による眠さと圧縮ノイズのジラジラが浮き出てしまって、辛い〜(´д`)

モノトーンな色合い、そして一枚一枚の描き込みと迫力は申し分なく、深い人間模様が素晴らしい...20年近く前とは言え、元データは縦横倍以上の解像度(1280×960pixel)が確保されていると思うし、そのままの状態で編集できるんじゃないかなぁ。

権利の問題で難しいのかもしれませんが、今後このような上映機会が増えるとすれば、御一考願いたい次第ですm(_ _)m

ということで、次回に続きます。



セロ弾きのゴーシュ、鑑賞+なみきさんのトークイベント(1)

2018年08月16日 20時00分00秒 | アニメ
テアトル新宿を後にして、新宿駅から中央線に乗って阿佐ヶ谷駅へ〜。

たい焼きを食べるために、ともえ庵さんへ...パリパリ香ばしい皮とギッチリ詰まったアツアツの餡、そして絶妙な組み合わせでチョイ病みつきとなっている げんまいジュースとの組み合わせを楽しみました〜(*´艸`*)

...と、もちろん主目的はユジク阿佐ヶ谷での「セロ弾きのゴーシュ」鑑賞です(^_^;

そして本日のお楽しみでもある上映後の、なみきたかしさんによるトークショーも。

上映時間20分ほど前に現着するとロビーは待っている人でいっぱいになってました。

グッズも前日まで上映していた「パンダコパンダ」と合わせて賑やかに(^_^)

今回は新たに発行されたパンフと、パパンダ出勤バージョンの指人形をチョイスです(*^m^*)


上映5分前に入場開始、今回は整理番号1番でしたので、どこでも選び放題でしたが、前回同様お気に入りとなった4列目の右端をチョイスです。

作品の時代的に音質云々言うものではありませんが、やはり最前列で鑑賞した時とは印象が違い、特に演奏シーンにはさらに広がりを感じることができました。

しかしこの作品は夏真っ盛り、時間的にも宵の口あたりから見ると最高ですねぇ...オープニング、スズムシが鳴く中での子供の合唱で一気に作品世界に引き込まれ、椋尾篁さん入魂のトロッとした朝焼けや薄暮が見ているこちらを優しく包み込まれ染み込んでいく感覚で...(*´д`*)

高畑さんは野外上映での鑑賞を推進していたそうですが、大自然の中で観たら何倍も威力を発揮しそうです。いつか機会あれば観てみたいものです。

さて終了後、場内アナウンスの誘導でロビーへ移動、すでにスタンバっていらっしゃる、なみきたかしさんとアニメ研究家・原口正宏さんによるトークショーへ。


なみきさんのお話しを聴くのは先週11日(土)に引き続きの事となります(^_^)

以下トークの要約を。
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オープロダクションには最初アニメーターとして入り、「山ねずみロッキーチャック」から名作モノだけでなく「ゲッターロボ」など5〜6年やっていた。そしたらキミは広報・宣伝向きだから、そっちを頼むと。それまで会社は社長はじめオールアニメーターでその他の部署がなかった。当時は3本並行の製作体制(東映動画・東京ムービー&日本アニメーション・その他)で、ナックとかで「ドンチャック」とかもやった(笑)

広報だけでなく、印刷とか上映の段取りとか営業ふくめ色々やった。「セロ弾きのゴーシュ」もメジャー映画会社の配給でやると思い、高畑さんの紹介で松竹でかなり具体的なところまで話しが進んだが、ダメになり自主上映で行こうと。学校などの教育機関や公会堂での上映となり、細々と続けた。

フィルムはオープロダクション内の一室で管理されていたが、47本もあって仰け反った(笑) 高畑さんも野外上映にふさわしいということでポスター作成も協力いただいた。

オープロ企画に行ったら固定給となり一年間だったが、心豊かになった。

各アニメ5誌にも座談会とかフィルムストーリーとか振り分けたりした。

地方に行くと他社の映画会社の作品を観たいので映写機を操作してくれとか言われて、なんで他社のためにとか思ったりも。当時はフィルムリールの映写機だったので、調子悪くなったりすると手動で回したりと色々あった。

当時のオープロは辞めても怒られたり脅されることはなかったので、楽に辞めることができた。

その内に外部としてDVD制作とかも任されたりして、それが現在のオープロ社長就任にも結びついている。

高畑勲の呪いを受けている感じもあって、それは「セロ弾きのゴーシュ」を試写した時に高畑さんから感想を問われ、今より正直だったため「これはつまらない作品ですね」と言ってしまい、「そうですか」と一言あってニヤニヤされた(笑) それ以来、ここまでの経緯は呪いと感じていると。

DVDもできるだけ映像特典として椋尾さん・村田さん・小松原さんも遺しておきたかったが、その時期亡くなってしまい、その分もジブリさんに協力いただき高畑さんに沢山しゃべってもらって2時間にもなってしまったが、編集で着ることができず、本編よりも長いじゃないかと言われてしまった。

「ゴーシュ」の魅力は大きく、VHDから始まって、LD・DVDとか続いて有り難いなと。最初期には1万5千円もしたβテープを直接買ってくれた人もいた(その人はパイオニアの担当の人だったそう)。

DVDの時にイラストを才田俊次さんに頼んだが、似ても似つかぬものになってダメだししたが、海外の海賊版でボツになったイラストを使われて驚いた(笑)

BDの時にはジブリからも出そうということになったが、パイオニアの人に酷いじゃないですかと言われてしまったが、シェアの大きさは絶大だった。4K修復も自分が立ち会い、セルの浮きやゴミも頑張って除去したが、背景パンで折れ目があって難しかったが消してくれた。監督なのかと言われるほどだった。

社長職には興味なかったが、恩義があったので引き受けた。今思えば会社唯一の資産である「セロ弾きのゴーシュ」を守りたかったから。上映の機会は今も耐えなくて、高畑さんの追悼の意味もあってパンフも新しくしたと。


最近ネットで話題になった例のネットインタビューについて一言いいたいと。これについてはご本人がツイートしてますね。


まぁこれについては話半分に聞くべきだし、ご本人も自虐的に言うとおりプロパガンダ的であると。オープロとの関わりも小さな会社であるゆえに無理を言わずに引き受けてくれた。高畑さんや椋尾さんもギャラをもらっていたのかも謎だと。
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...確かに鈴木敏夫さんの語りっぷりってセンセーショナルだし、どこか演出されているのを感じもしますが、高畑さんも組む相手や時期によって感覚や考え方も微妙に違うんだろうし、一括りにすることはできないかなぁと思います。

ということで、なみきさんの語りも濃くて面白いのでなるべく書き残したい次第。

これも次回に続けます(^_^;

この世界の片隅に、65回目鑑賞

2018年08月15日 18時15分00秒 | アニメ
テアトル新宿での鑑賞は昨年10月・50回目の時以来、凄く久々の事となります(^_^)

そして、終戦の日に本作を鑑賞するのも2回目で、前回は川越スカラ座でした...ホンマに月日の経つんは早いもんですねぇ...。

っという事でやってまいりました(^_^)

入口には今日の舞台挨拶付き上映の案内も。

上映開始時間の20分くらい前に着きましたが、地下ロビーは来場者でごった返しで大盛況!

ポスターの他、戦前の広島地図も展示。


ジックリ見てたいんだけど、混み合っていてとても無理(^_^;

トイレを済ませて場内に入ると真っ赤なシートが!

そうでした、確か去年の後半だかに改装してシートを新調したんですよね!「この世界の片隅に」も貢献した結果?(^_^)

...ってなことで満席で立ち見客もという状態で、予告なしで上映開始です。

スクリーンサイズが特に大きいとか、音響が凄いとか、特に秀でた特徴はないのですが、落ち着いて鑑賞できる雰囲気があって良いんですよね。

ただね、新調シートは自分の体型に合わなかった(^_^; 背もたれの角度が垂直気味で、頭の辺りも前の方に角度が付いているので、寄りかかれない状態となって疲れてしまうんですわ(;´д`)

こればっかりはどうしようもない問題なんですけどねぇ。

文句ばっかりになってしまうけど、エアコンの効きが強くて参りました(^_^; Tシャツ・半ズボンなので、どうにもならなくてね...。

色々すみません(^_^;

今日は8月15日の終戦の日って事もあって、玉音放送から始まる当日のシーンは重く感じましたね。

電気をつけて白米を味わうところ...居合わせた家族それぞれにも別々の想いが見てとれ、正に「いくつもの片隅に」の一端を感じ取れる場面です。

さて、あっという間に上映終了、通路にはメディアの人達がドドドっと入って来ました(^_^; 舞台挨拶は、のんちゃんもって事なんで注目されているんでしょうけど、それでもここまでの多さは過去最高なんじゃないかな?

どんな内容だったかは直ぐに記事としてネットに流れるでしょうから、そちらを(^_^)

予告映像用に新たに収録した声を、こうの史代さんも聞いて「大人っぽくなったね!」と褒めてくださったのが嬉しかったと。

あのセリフ、現行版でも同じものがあるんですが、明らかにニュアンスが違うんですよね。どんなすずさんに会えるのか楽しみです(o^^o)

あと、のんちゃんの舞台挨拶も何度か目なんだけど、最も近い席で見れたせいか、彼女の色んな表情が見てとれました。顔も小さいねぇ!( ^ω^ )

って事で今回も満足しつつ、阿佐ヶ谷へと向かったのでした〜!



この世界の片隅に、64回目鑑賞

2018年08月08日 15時10分00秒 | アニメ
前回に引き続き、またもや台風13号迫る中、ユジク阿佐ヶ谷へ!(^_^;

現着9時20分ころ、開館20分前。

こんな悪天候だし、並んでいる人なんていないんじゃ...と思ったら甘かった...地下ロビーへと続く階段に二人ほど並んでおり、後からも続々と(^_^;

今日はですね、来週15日(水)に行われる「セロ弾きのゴーシュ」トークイベントの前売券購入がてら、10時開始の「この世界の片隅に」もマッタリ観ようってことで来たのです。

午後は下北沢や池袋とか舞台挨拶イベントなんですけど、タイミング的に難しい...まぁ朝イチに作品だけを純粋に観ようってことで(^_^)

ロビーは作品関連の掲示・展示で華やかになってましたよ〜!




そして今だけ限定の大和ラムネを購入!

作品楽しみながらチビチビ味わいました(*^o^*)

今回は整理番号5番目で、どこでも好きな場所を選び放題でしたけど、前から4列目の右端をチョイス。

画面に対してほぼ水平で、前の席との高低差が大きくて、とても良い席でした。次回からここ優先にしたいと思うほど...。

その席に座ったことで、もう一つ利点が...音響効果が素晴らしかったんです!

前回の感想としては中音域メインで、低音はまぁまぁ...みたいに書いたんですけど、この席はまるで違って聞こえました。

低音が凄いのです。足元から振動がビンビン伝わってきて、砲撃音や空襲時の爆音が怖い...と感じるほどの効果がありました。

恐らく一段高くなっていて、前の方の列とは床の構造が違うため、響き方が違うんだなと...。

そしてサラウンドスピーカーにもほどよく囲まれている形になるので、非常に立体的に音が伝わってきて大満足な鑑賞となりました(*^m^*)

こんな天気で平日だし、ガラガラなのでは...と思ってましたが、甘かった!

9割に迫るほど客席が埋まったのではないでしょうか。

年齢層は中高年層と高め、男女比は1:2くらいかな...ストーリーへの反応具合から初見率は低めで、概ね2〜3回くらいは観ている人ばかりという印象でしたが、終盤にさしかかるとアチコチから鼻をすする音も...(^_^)

みんな本作が大好きなんだなぁ...そんな人たちとご一緒できて、幸せ空間に穏やかに浸れたって感じでしたね\(^o^)/

いや〜今回も良かったなぁ...文字通りマッタリ鑑賞できだし...「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」予告も観て、さぁ雨の中帰りますか...と身支度していたら「本日、ロビーに片渕監督がいらっしゃっております」と!!

え〜っ!?まさか!今日も???

ってことで興奮しつつツイートしたのでした(^_^;

つくづく凄い方ですね...本当に頭が下がります...(´д`)

...ということで、僥倖を噛みしめつつ、フワフワした夢見心地で帰路についた次第でございます(*´д`*)

この世界の片隅に、こんとな便りが...。

2018年08月01日 21時25分00秒 | アニメ
8月となり、暦をめくると...。

ありこさんの導きで、リンさん、そしてテルちゃんとの出会いが描かれている(´;ω;`)

テルちゃんは現行上映版にはチラッとしか出ていませんでしたが(それでも出していたのは片渕さんの強い意志あってのものっ!)、12月公開の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」では一場面シッカリと描かれると確信しております(*^m^*)

...で、そんなホッコリしていたところに...。

製作委員会から、素敵なポストカードが送られてきました〜!\(^o^)/

対象者はクラウドファンディング参加者、および200万人キャンペーン参加者とのこと。

ちょっと大人びたすずさん、もののあわれ感あふれるリンさんが、繊細なタッチで描かれています。本当に見てみたかった美しいシーンです...(´;ω;`)

そして、「すずさんの中にあったほんとうのものを見つけてください」とのメッセージ。

19年秋を境に、気づかなかったすずさんと、気づいてしまったすずさん...「この世界の片隅に」と「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」と異例となる2作は、一種のパラレルワールドと理解認識しています。

決して30分足し付けなどという単純なものではないと確信...私たちは片渕さんの精魂込めた全く別の「世界」を目にすることになりましょう\(*^o^*)/



この世界の片隅に、63回目鑑賞

2018年07月28日 22時30分00秒 | アニメ
台風12号迫る中、ユジク阿佐ヶ谷へ!

開映時間16時半より20分ほど前に現着...土砂降りって程じゃ無かったけど、風が次第に強くなってきて、なんだか落ち着かない気分でした(^_^;

今回の西日本豪雨災害義捐募金箱もカウンターに設置。

少しですが、募金させていただきました。

ロビーには片渕須直さんのこれまでの仕事をまとめたボードも(^_^)

高畑勲さんの時に初めて拝見しましたけれど、こちらの力の入れ方はハンパなく素晴らしいです!

10分前に開場、整理番号順に入場。8番をゲットしていましたので、選び放題で、思い切って一番前の席を(^_^)

こんな感じで見上げる状態となりますけど、背もたれの角度も適度な傾斜があって意外と見やすいのです(^_^)

予告編などを5分ほど流した後、本編上映開始。

鑑賞するのは3ヶ月半ぶりで、すずさんご無沙汰!の思い。エッジの効いたチュプキさんとどうしても比べてしまうのですが、スクリーンサイズがコンパクトで見やすく、音響効果も中音域にメインで聞き取りやすかったです。

今回あらたに気づいたのは、20年3月の呉初空襲のシーン。

屋根瓦の上を2〜3羽のスズメが降りたり跳ねたりしているんですが、瓦に接する音まで入っていたんですね!いや〜どこまで細かく作り込んでいるんだか(^_^;

そんなこんなで快適な鑑賞も終了、最後に右手がバイバイして、拍手が起きかけた時...おお!「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」ティザーが!!

これは思わぬプレゼントを頂いたような気分で、とても嬉しかったですねぇ(*^o^*)

ネットで何回も見ましたけど、スクリーンで観るとまた印象が違うんです...リンさん...とても美しいです。大きな拍手がわき上がりました(^_^)

そして場内のライトが点灯、山本宣伝プロデューサーに続き、片渕須直さんの登場です!

最前列だったもんで、文字通り目の前でお話しされている形に(*^o^*)

ユジク阿佐ヶ谷は、ラピュタ阿佐ヶ谷と姉妹関係にある映画館で、「マイマイ新子と千年の魔法」の時からご縁があり、とても想いが深く、いろいろな形で上映してもらえて本当に有り難かったと...そのステッカーの数だけ染みついているものがあるとのことでした。

その姉妹館であるユジク阿佐ヶ谷での上映は感慨ひとしおのようで、山本さんと共にときおり涙を隠せない状態に...。

多くは語らずとも「苦節」という言葉が全身から染み出しているような方です...私もいろんな映画館で思い入れあるエピソードをお聞きしてきましたけど、それぞれの場所で沢山の想いがあるんだなぁと...。

12月公開予定の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のお話しも。

原作全部を入れると4時間にもなってしまい、とりあえず2時間の作品にまとめて、あとはTVで12回シリーズでやろうとか思ったが、どうしてもご飯作ったり日常描写は外したくない...であれば大きなエピソードをバッサリと切ってしまえば、お客さんから「あれが無いじゃないか!」と言われるだろうし、それが長尺版実現のキッカケになるかも...でもその前にプロデューサーの真木さんがネットで「やります!」と言っちゃって...と(*^o^*)

岡田斗司夫さんの番組でも言い、ご自身のつぶやきでもね(^_^;

いや〜でも本当に良かった...なんだか我が事のように嬉しくなっちゃうんですよね...クラウドファンディングから参加して、信じてきて良かったと素直な気持ちなんです(*^o^*)

今回の舞台挨拶も本当に素晴らしかった...台風でモヤモヤしたけど、参加できて良かったです!

さて、その後はもう一つのお楽しみ、サイン会です!

今回はちょっとしたアイデアを思いつきまして...無理をお願いして極小サインを!

縦横1センチにもに満たない小さなピース。実はこれ...。

ねんどろいど・すずさんのスケッチ帳パーツなんです!

こんな小さなものに書けるかな...無理だったら「片渕」だけでも...と思ってましたが、流石!キチンと日付までいれてミニチュアサインをしていただきました!

もしかして、片渕さんサイン史上極小のものになったのかも(*^m^*)

ありがとうございました!!\(^o^)/

帰りがけに「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のチラシも頂けて大満足!


そうそう!ラピュタ阿佐ヶ谷20周年記念「もう一度観たい」作品アンケートで「マイマイ新子と千年の魔法」に投票してきましたよ〜。



この世界の片隅に、新しいタイトルに込められたもの

2018年07月26日 20時15分00秒 | アニメ
今まで「長尺版」とされていましたが、ついに正式タイトルが公表されましたね(^_^)

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』...原作題名の前でも後ろでも無く、間に挟み込むという非常に希有な形に。

もちろん原作者・こうの史代さんの同意は得ているのだそうですが、思い切ったというか、片渕さんの強い意志と覚悟が感じ取れました。

同時に特報ティザー映像も...。

流れる楽曲はコトリンゴさんによる「悲しくてやりきれない」。

紅を薬指にとり、描いていく...。

監督 片渕須直

原作 こうの史代

音楽 コトリンゴ

主演 のん

ここではひとりぼっち、と思ってた。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

「『リンさんを探して』...そう...うちの声が言うのが聞こえた」

2018.12



現状、なにもいうことはありません。

「主演 のん」...“主演”が付いたことにより、単に声優として出演しているだけではなく、矜持を感じます。

微妙に掠れがかった声も、可愛いだけではない、大人の女として「すずさん」を表現しようとする意思が見え隠れします。

「ここではひとりぼっち、と思ってた」というコピー、そしてメインタイトルに加えられた「さらにいくつもの」という言葉...2年ほど前に公開され、数え切れないほどの舞台挨拶をし、ステージから見た光景...この作品を愛するのは決して「ひとりぼっち」なのでは無く、「いくつもの」泣いている人、笑っている人、考え込んでいる人...片渕さんは片隅に生きる名も無き人をたくさん直に見て、接してきた人です。

そういう想いが自然にタイトルになったと...。

ポスターのビジュアルも畑にポツンと一人いる すずさんから、リンさんと二人になった。失われていたピースが填まったとも受け取れるけれど、桜をバックにした光景はファンとして純粋な気持ちで待ち焦がれていたものでもあります(*^m^*)

尺が長くなったことが大きな話題になり勝ちだけど、新作シーン・カットを30分追加する...片渕さんの構想として、そんな単純なものじゃないということは容易に想像できます。

既存のシーンと整合性をもたせるため、かなりの部分を手直ししているでしょうし、制作体制のラグの影響でどうしても作画タッチが微妙に変わるので、ただ並べただけではチクハグな印象になってしまう...一つの作品として均一化するため...ひょっとしたら大半のシーンは描き直されている可能性だってあります。

おそらく...リメイクに近い、新作といって良いほど生まれ変わった作品になるのではないかと...。

音響もさらにブラッシュアップされ、メリハリと情報量豊かなクオリティになるのではないかと...まぁこれらは勝手な妄想ですが(^_^;

今年の12月ですか...思ったより早かったですが...知ってしまうと一刻も早く目にしたい!早く来い来い12月!\(^o^)/

明後日28日(土)はユジク阿佐ヶ谷で久々の鑑賞となりますが、片渕さんの発表後初の舞台挨拶ということになります。台風の情勢が気になるところですが(^_^;、どんなお話しが聞けるかますます楽しみとなりました(^_^)



この世界の片隅に、前売券@ユジク阿佐ヶ谷

2018年07月21日 13時00分00秒 | アニメ
オレもホント物好きだよなぁ!(´д`)...と自分自身に呆れつつ、早朝から阿佐ヶ谷へ!

ユジク阿佐ヶ谷は、6月の「セロ弾きのゴーシュ」「パンダコパンダ」を観に行った際、小ぶりでとても良い映画館だなぁと思い、ここで「この世界の片隅に」やったら絶対行こうとは思ってました。

でもまぁ...舞台挨拶イベント付きはスルーしてマッタリと通常上映会で良いかなぁ...と考えていたのですが、直前になって居ても立ってもいられなくなり...気づいたら阿佐ヶ谷に向かっていたという(^_^;

8時過ぎに弦着すると地下へと続く入口前に人だかりがあり、もう階段の外まで溢れているのか!?と一瞬ウワ〜!っとなりましたが、そこに居た人が「階段は暑いので、外で待っているんです。階段のところに手荷物などを置いておくと良いですよ」と教えていただき、なるほどと...。

その時点で7〜8人目という感じで、チケット確保圏内におさまることができて一安心です(^_^)

早朝から炎天下で、日なたで行列になったらヤバイ事になりそう...と帽子や飲み物を準備して望みましたが、9時半までの間、日陰で過ごすことが出来て、思ったよりだいぶ楽な感じで待つことができました。

予定通り9時半には地下のロビーに通され、40分になると前売券販売開始、無事に整理番号8番と刻印されたチケットをゲットです(*^o^*)

いや〜来週が楽しみっ\(^o^)/

7〜8月は、予見していたものの、上映館が激増し、本場である広島・呉市美術館では原画展が開催されるなど、3年越し二度目の夏を迎える作品とは到底思えない活況を呈しております(^_^;

原画展は、そのCFにも参加し、チケットも入手してますけど諸事情で行けそうにもない...(´;ω;`)

せめて行動可能範囲内の映画館を巡り、作品を楽しみたい次第です!