どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

未来のミライ、鑑賞

2018年07月13日 20時30分00秒 | アニメ
試写会ってどんな感じなのか、ちょっと判らなかったので、開場時間(18時)よりも15分くらい前に到着。

会場はユナイテッド・シネマ新座、そのロビーは「未来のミライ」推しで、様々な形で装飾されていました。

作品にも登場するグッピー(?)でタイトルが...なかなかリキ入ってますな(^_^;

で入場方法が判らなかったので、館員さんに聞くと「チケットカウンターに当選ハガキを出して、チケットを発行してください」とのこと。

通常のチケット購入と同じで、空いている席を選んですね。

ちょっと前の方すぎかなと思いつつ、前通路のあるど真ん中をチョイスしました。

18時半、通常上映と同じように予告編を15分くらい見せられて、なぜか映画泥棒なく本編開始。

いよいよ1時間40分の細田守さん最新作の始まりです。

ネタバレはしませんが、本作をこれから楽しみにしている方は以下は読まない方が良いと思います(^_^;






































ダメでした...一言で言えば...やっぱり自分には細田ワールドは合わないんだなぁと実感するばかりで...(´д`)

1時間40分は尺としては短めなのに2時間半くらいに感じました。

それほどクドくて、ストーリーに一貫性も感じられず、いろんなエピソードも一つだけ心の琴線に触れるものがあったものの、ほとんど違和感と馴染めない感のオンパレード。

細田作品をお得意(?)な情報量・密度が過剰なクライマックスもネガティブ過ぎて、早く終わってくれ〜と思うほど苦痛を感じるばかり。

私なりの印象と解釈なんですが、この作品ってもしかしたら1時間にも満たない短編企画だったんじゃないかなと...作っている内にプロデューサーやら製作委員会やらスポンサーから地味だの物足りないだの言われ、あ〜しろこ〜しろと様々なリクエストが来て、どんどん足し付けて行って、あらぬ方向へとネジ曲がり、まとまりのつかないものが出来上がってしまった感じ。

全体的に足し算だらけなんですよ。細田さん...まとめ上げるのに相当な苦悩があったんだろうなとも感じられました。

エピソードで一つだけ引っかかったと書きましたけど、なんとなく想像はできてました。おそらく「この世界の片隅に」に影響は受けているだろうと。

図星でした。今までの細田作品に全くなかった描写はが入っていたからです。

それもちょっとストレート過ぎるくらいのね。でもそのシーンだけ涙が出てしまった..それは「この世界の片隅に」を感じたからだと思います。

それとVCもダメでしたね。まず主役の4歳児・くんちゃんを担当した上白石萌歌さんが大きなミスキャストと感じました。

まったく4歳の男児が発する声に聞こえず、17〜8歳の女性が声色使って無理していて、終始違和感しかありませんでした。普通に女子高生ミライちゃんの声やればいいのにねぇと。

そのミライちゃんを黒木華さんがやったのも何だかよく判らずでねぇ...(´д`)

...ってなことで...そうだなぁ...今までの細田ワールド(『サマーウォーズ』とか『バケモノの子』とか)が面白いと思った人には受け入れられるのかな。

そうじゃなければレンタルとかTV放送待ちでも充分かなと。

個人的に試写会で見せてもらえたのが最大の救いでラッキーだったという感じでしたね(^_^;

同行したカミサンも大体同じような感想でしたし...。

う〜ん...やっぱり映画作品って、足し算だらけのものはダメですね。いかに引き算ができるかが勝負なんだなと感じた次第です...でもそれは世の中に数多いるホンの一握りの人しかできないって事なんでしょう。



今日のお楽しみ(^_^)

2018年07月12日 16時05分00秒 | アニメ
ネットで試写会の知らせをみて、何気なく応募したのですが...

当選通知が来まして\(^o^)/

お題は「未来のミライ」、監督は細田守さんによるオリジナル作品です。

しかも会場はクルマで15分と至って近場!これを逃す手は無いと!

仕事がちょっと立て込み気味なんですけど、なんとか時間作って行ってきます(^_^;

観た感想は後日に...まだ一般公開前なのでネタバレないように印象のみ書こうと思っております。



セロ弾きのゴーシュ・パンダコパンダ、鑑賞

2018年06月02日 18時30分00秒 | アニメ

ということで行って参りました、ユジク阿佐ヶ谷さん(^_^)

駅から商店街を抜けて奥まったところなんですけど、5分くらいと意外に近く感じました。

シアターは地下にあります。

大きな黒板が配置されたロビー...そこにはドンと目一杯に描き込まれたパンダコパンダ...そして高畑勲さんのフィルモグラフィーが...。

「アートアニメーションのちいさな学校の仲間たち一同 大橋学」と記されています...大橋さんは著名なベテランアニメーター。さすがアニメの街ですねぇ(^_^)

リンク先のInstagramにはイラスト制作の様子が納められた動画も(^_^)...素晴らしい...いったい何時間くらいかかったんだろう...。

他にも高畑さんの仕事を紹介するボートも展示されていたり...。

オマージュの気持ちに満ちあふれた空間になっていました。

上映開始40分前に到着しましたが、たくさんの展示物(そのほかにもゴーシュのセル画やパンダの設定資料も)のお陰でアッと言う間に上映時間に。

ハコは45席と小ぶりですが、チュプキ田端を知っちゃうとそんなに小さくは感じません(^_^;


チケットを貰いそびれて、整理番号もないというアクシデントにあいましたが(^_^;、まぁなんとかホドホドの席に座れました。

ゴーシュ・パンダともに満席だったようです。客層は老若男女まんべんなく、小学生くらいの親子連れもチラホラ。

予告編もなく、すぐに本編上映(^_^)

いや〜両作ともにスクリーンで観るのは30年以上ぶりのことなんですけど、沁みますねぇ...とくにゴーシュは...。

ポテポテっとした椋尾篁さんの背景美術...朝・昼・夕・夜それぞれが詩情たっぷりで...明るい夜、そう...月の出ている夜は決して真っ暗闇ではなく明るいものなんですよね...そして朝日の白っぽい光線と、とろけそうな夕焼けとか...もうスクリーンに映えて目を奪われっぱなしになります(*´д`*)

才田俊次さんがほぼ一人で原画を手がけたという動作の細やかさも凄味をもって迫って来ます。現在では楽器や演奏のシーンはCGを多用しますけど、当時は全て手描きです。

形が変わらないものを微妙に動かすことがどんなに難しいことか...ちょっとでも下手に描くとグニャグニャと気持ち悪いものになりますが、全編に渉ってキッチリと崩れず描かれている...これを観るだけでも価値がある作品です。

音も良かったな...とくにセロ(一般的にはチェロですが)の、それも独奏しているときの響きが。ユジク阿佐ヶ谷の音響設備がどの程度なのか不明ですが、ときおり弦の音が空気を振るわせているのが感じとれて、生々しかった。これも映画館ならではの楽しさだと思います(^_^)

パンダはもうひたすら楽しい作品ですが、今回の印象は高畑さんも語られているとおり「このあとにしたいろんな仕事のおおもとになった映画」そのものでしたね。あらためて強く感じた次第です。

これまで、どちらかというと宮崎駿さんカラーの強い作品という印象でしたが、後のジブリへと続くレールを高畑さんが敷いていたんだなと強く感じました。

両作は1972年と1982年と10年の開きがありますが、いろんな意味でこの10年はこの後に続く大きな流れのマイルストーンだったのだと思います。

ギリギリまでどうしようかなぁと思ったのですが、やはり観に行ってよかった...この二作品を同時に鑑賞することはとても有意義なことだと...。

ロビーの物販コーナーは関連グッズで賑やかに(^_^)

今回はパンダの指人形を購入しましたよ(*^o^*)

すずさんと...

いや、なんとなく(^_^;

すずさんと言えば、三鷹駅前のコラルというショッピングモール(?)でパネル展示をやっているとの事で、途中下車して見てきました。

2階と4階の廊下を使っての関連資料・原画の展示でした。


なんだか久しぶりな感覚で...最後に観てからまだ一ヶ月くらいなのになぁ...と。

あ〜呉にもまた行きてぇなぁ!(´д`)

いやいや...なかなかいろいろ満たされた半日を過ごしましたです(^_^)



機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星、鑑賞

2018年05月06日 18時10分00秒 | アニメ
すっかり漫画家として定着した感のある安彦良和さんがアニメの現場に復帰し自らの手で...という夢のプロジェクトもアッと言う間に終わってしまいました。

でも...正直いってその夢は夢のままだった方が良かったのかも...と思うこともありました。

確かに安彦リスペクトを主眼においたスタッフ陣が創出するアニメーションは素晴らしく、漫画そのものが動いているように見えて心地よかった...反面、ガッチリと冷静に構築しジャッジする目をもつ演出に欠け、甘口のお菓子を次々食べさせられている苦痛で、途中映画館での鑑賞を挫折したのも事実です(^_^;(それはやはり富野由悠季さんの不在が要因か...)。

CGの多用も違和感あったけど、これは章が進むにつれて表現に熟れが見えて、最終章の艦隊戦描写はかなり見応えを感じるまでになりました。

まだ公開されたばかりでネタバレは避けますが、ラストはファーストに繋がる非常に思い入れの深いもので、ファンには堪りませんでしたね(いっそ2時間の尺にしてファーストの第1話まで入れちゃえば大々満足でしたよ(*^m^*))。

漏れ聞こえてくる安彦さんの意思は続投も吝かでない様子ですが、ファーストはあまりに長大で、現状全話の構成も、その公開する方法も定まらないのだと思われます。

パンフのインタビューにもあるように「名残惜しいくらいがちょうどいい」のかもしれませんね。

公開初日の5日(土)の夜、FM放送J-WAVEの「TRUME TIME AND TIDE」という番組に出演、市川紗椰さんをお相手にガンダムやアニメに対する想いを語られていました。

私なりに気になった部分を抜粋、書き起こしておきます。

市川>日本のアニメの表現の良さというのはどういうところなんでしょう?
安彦>リミテッドアニメと言うんだけれども、簡単に言うと手抜きアニメなんですよね、日本のアニメはね。手を如何に上手に抜くかということが非常に難しいんで。下手に手を抜くと単なる手抜きになるんだけれども...この間、高畑勲さんが亡くなりましたけれども、あの人の「(アルプスの少女)ハイジ」とか「(母をたずねて)三千里」を見てちょっとショックを受けたんですね、昔。ここまで出来るんだと、手抜きアニメでもね。我々の作っていたものよりワンランク上質なものだったんだけれども、それでも何枚枚もセルを使うと言う膨大な予算でね、そういうものじゃないんで...それでもここまでできるんだ、感情を込められるんだというのは当時衝撃的でしたね。

市川紗椰さんと言えば、以前フジテレビ「ユアタイム」でメインキャスターをつとめていた時、いち早く「この世界の片隅に」に注目し、片渕さんにも取材していた事もあり、同作を含めて質問します(^_^)

市川>先ほど最近のアニメはあまり見ていないと仰っていましたけれども、「この世界の片隅に」とか「君の名は。」とか...話題作はチェックするんですか?
安彦>話題作でも見るのもあれば見ないのもあるけど(笑)、新海(誠)さんは個人的にも知ってたし、前の作品も僕は好きだったんで...見せてもらってああ良いなぁって...細田守さんとかねぇやっぱ良いですね...。

このままだと「この世界の片隅に」についてサラ〜ッと流されてしまうと感じたのか、再度コダワリの質問を投げかけます(*^o^*)

市川>「この世界の片隅に」も戦争がテーマで安彦さんも未来だけど戦争がテーマじゃないですか。見てて共通点とか、どういう風にお感じになりました?
安彦>「この世界(の片隅に)」は特にそうなんだけれども、戦争物なんだけど、戦争を直に描いてないんですよね。空襲なんかでも離れたところから呉の空襲を見てる、飛行機がカトンボみたいに小さくね、そういう表現とか上手いなぁと思いましたね。広島では特に思うだけれども、原爆で焼ける前の映像とかね、非常に心が痛みますよね...そこに生活があって普段に生活を暮らしている人たちがいたんだという...。
市川>辛い悲惨な戦争シーンばかり見せられるより、ちょっと笑顔があったりする日常のほうが辛かったりしますもんね。そういう気づきだったり...。
安彦>シリアなんかもそうですよね...だから死んだ子供の写真をメディアに載っけたりするじゃないですか、あれはプロパガンダの要素も強いと思うんですよ...だからそれは人を騙すこともあるんですよね。それよりもどういう日常がその前にあったかとかね...今も明日どうなるか判らない日常がある訳ですから。
市川>何気なく無垢に笑ってた、あの時があったからこそ辛かったりしますよね...。
安彦>だから今度もガンダムなんかでもそうなんですけど、日常が大事だったりするんですよね。

以前にも「この世界の片隅に」について語っているインタビューを取り上げさせていただきましたが、戦争の悲惨さは戦場をダイレクトに表現するよりも、ちょっと距離をおいた身近な日常を丁寧に描くことにより心に響くものがある...ガンダム、特にファーストと言われる「機動戦士ガンダム」にはその色が濃かったと思います。

やはりこれは富野さんが同時期に「母をたずねて三千里」や「赤毛のアン」などの名作アニメシリーズに絵コンテとして参加していたことの影響が感じられますし、「Zガンダム」以降に失ってしまった独特の空気感があると今でも思っています。

ともあれ...これで「 THE ORIGIN 」は完結してしまいました。今は何かとても心寂しい気持ちでいっぱいになっていますが、いつの日か、何らかの形で「木馬」のクルーに再会できることを...期待せずに待っております(^_^)



ひそねとまそたん、プレスコの意義が感じ取れた第4話

2018年05月04日 19時50分00秒 | アニメ
長年実写映画をやってきただけあって、役者の芝居を大切にしたい...作品の総監督をつとめる樋口真嗣さん。

こちらから強くお願いしたのは、収録はプレスコでやらせてほしいということ。これは絵のない状態で先にお芝居してもらって、あとから作画する現場にはすごく負担のかかるやり方なんですが、ボンズさんの底力を信じてお願いさせていただきました(笑)<<中略>>先に絵を上げてしまうと、声優さんがへんに可愛く演じてしまうと思ったわけです。こういう微妙な人物を演じるケースでは、映像で役者の芝居を縛ることをいちばんやっちゃいけない。目の前にビジュアルがあると、役者って大胆な演技ができなくなるんですよ。(TVBros. 6月号インタビューより抜粋)

プレスコというと印象深い作品は高畑勲監督作品「おもひでぽろぽろ」ですね。

10分33秒あたりで、主演の今井美樹さんと柳葉敏郎さんの収録の様子が写されています。

2人の掛け合いはアニメ作品の収録という感じが全くなくて、普段のお芝居そのままという雰囲気です。役者の感情表現やアドリブを活かして、それをベースに絵を起こしていく...手間も時間もコストも非常にかかる作業ですが、実写畑の樋口さんとしては自分が本腰入れてアニメ作品作るならと、そこにコダワリたかったポイントでもあるんでしょうね(^_^)...しかし映画作品ならともかく、TVアニメでよく実現できたものだと思います(^_^;


主人公・甘粕ひそねを演じている久野美咲さんの暴走気味な台詞まわしや、曽々田指令のマッタリ感、幾島さんのセクスィーっぷりで、プレスコの特性を感じとってはいましたが、今週放映の第4話に初登場のキャラでさらにその面白みが強くなっていました(^_^)

特にこの2人が良い感じ(^_^)

日登美真弓役の名塚佳織さん。ホンワカふっくら感のある中で、時折激昂する様に心震えました...。


そして絹番莉々子役の新井里美さん。

物凄いローテンションボイスで、ネガティブっぷりがハンパないのですが...。

いきなり赤塚調ギャグをかましたりして、油断ならないキャラですね(^_^;

普段...というか他作品での声の張り方が生々しくて、いわゆるアニメ声とはまるで違う感じだし、かなりアドリブも効かせていて役者の表現力が発揮されていると感じました。あまり変化を感じない人もいますけど、今後の展開で面白い芝居を見せ(聴かせ)てくれるのではないかと期待です(*^o^*)



ダーリン・イン・ザ・フランキス、14話まで見て

2018年04月15日 19時10分00秒 | アニメ
ダーリンダーリンいう鬼娘がラムちゃんだし、こりゃうる星+エヴァだなぁと思ってみてましたけど、なんだか新海誠っぽい切なさバリバリな展開になってきてますね(^_^)



話しが進むにつれて、この三人の三角関係話しなのかなとも。

「機動戦士ガンダム」のアムロ・フラウ・ララァのようにも感じられるし、もっと遡ると、この話しの全体を包む雰囲気は江戸時代の「心中もの」みたいだなと感じられるようになりました。

妻子もあってそれまで真面目にやってた旦那が、遊女に身をやつし、善意をもった周囲の努力も虚しく、旦那は遊女と共に心中してしまうっていうアレです。

まぁ「失楽園」なんかもそうなんですけど、日本人が好きなパターンですよね(^_^;

アムロはララァと心中せずに戻ってきたけど、ヒロはどうなるか...14話まで見た感じ、とどのつまりは「心中もの」の方向性なのかなと。

作画も良いし、上述のように人間関係をジックリ丁寧に描いているんだけど、残念なのは敵対する叫竜にあまり魅力がないところですかね。毎回のようにいろんな形状で展開はしてくるんだけど、元は同じの発展形だし、ほぼヤラレキャラ。

エヴァの使徒のような何じゃコレ?的な要素が薄くて物足りない感じで。

最後まで見ないとこれも何とも言えないけど、そっちの描写も期待したくなるクオリティなので、ハードル高くなってしまいます(^_^;

エヴァの文法内で割り切って作っている感も、ガッカリ感はなく、ビーストモードみたいな展開までありそうなので、後半戦、楽しみなのでございますので(^_^)



この世界の片隅に、62回目鑑賞

2018年04月14日 17時25分00秒 | アニメ

シネマ・チュプキ・タバタさんで、3週間振りに。

座席は予約分で埋まり、補助席も出されるという相変わらずの盛況振り、私は最前列席を確保(^_^)

今日はいよいよチュプキさんでのラストランなので、どうしても観ておきたかったのです...。

上映開始前、本日が最終である旨と、519日目で「ウエストサイド物語」を超える上映記録を現在も更新中とのアナウンスが...(*´-`)

さて上映開始、いや〜やはり前回同様なんですが、映像が鮮明で色乗りやコントラストの効きが素晴らしい!オープニングの雲間に見える青い空が今まで感じた事のない美しさを感じるんです。呉の山並み広がる全景も、空気遠近が丁寧に描写されているのがよく見てとれて非常に立体感タップリで(^_^)

ここは音響の素晴らしさが特徴(気流のウネリや竃のタギリ、そして蟻の足音まで感じとれる!)だし、私自身もそんなイメージなんですが、前回から映像のシャッキリとした美しさに惚れ惚れしております(*´-`)

ここのところ走馬灯酔いな感覚に襲われての鑑賞感になっていたのですが、しっかりと一本の映画作品として観る事が出来ました(^_^;

上映後には拍手も!

そしてロビーに置かれた感想ノートにも感謝を込めて一筆を。

いや〜最後の最後まで満足のいく鑑賞でした!長尺版もかけてくれれば必ずまた来ます!o(^o^)o

帰宅...の前にちょっと寄り道しました。

銀座のひろしまブランドショップTAUへ。お目当ては「まちあるきガイドマップ すずさんが暮らした呉」です(^_^)

2階の観光ガイドコーナーのカウンターにしっかりと平積みされておりました。やっと手に入れた〜!

これがまた素晴らしいクオリティで!

マップ自体も北條家から眺めた呉というイメージで展開されていて!

原作漫画のカットもふんだんに織り込まれていて、制作者さん達の熱意がタップリ込められているのが分かります(*^o^*)

いや〜足を運んだ甲斐がありました!

ショップの一階に汁なし担々麺のお店がありまして。

以前テレビで紹介されていたのを思い出し、ちょうどお腹も空いていたので食べてみることに。

辛さ度合いが1〜4辛までの段階がありまして、2辛も充分辛いってことでコレをチョイス。ネギのせと半ライスも併せて...。

席に座ると、目の前に説明書きが。

順序としては、まず30回以上よくよく掻き混ぜてめんを食し...。

その後にライスをのせて坦坦ライスで締め!ってことらしい。

なるほど〜!ちょっと感じた事のない辛さで、2辛でも舌にビリビリきて、案の定頭から滝のような汗が噴き出しました(^_^;

残ったものを無駄にしないその工程が盛岡のじゃじゃ麺に似ているなぁと感じましたです(^_^)

いやいや今回もたっぷり広島を堪能できて大満足でございました\(^o^)/



ひそねとまそたん、どんな展開に?

2018年04月13日 20時32分00秒 | アニメ
航空自衛隊を舞台に繰り広げられる、樋口真嗣さん初のオリジナルアニメ作。

その第一回目を見ました。青木俊直さんデザインの可愛いキャラクターと、ディテールアップされた背景描写のバランスがとても心地よくて、作風はとても気に入ったし、継続して見ていきたいと素直に思わせてくれるクオリティです(^_^)

古来より変態飛翔生体(ドラゴン)とは共存共栄を模索・秘匿し、今現在は自衛隊が守っているのだと...。

隠された歴史という設定、なかなか面白いんですが、さて、この道具立てでどんな展開を見せてくれるのか?

公式ページには...。
イントロダクション
航空自衛隊が管理するドラゴンと新人搭乗員たちの斬新なお仕事ストーリーが発進する!
トップクリエイターたちが、『交響詩篇エウレカセブン』のアニメーション制作会社ボンズに結集。
大ヒット作『シン・ゴジラ』の樋口真嗣(総監督)が
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の
岡田麿里(脚本)とのコンビで練りあげたオリジナルストーリーは、
ドラゴンと少女の交流を通じてハートフルに展開する。
小林寛(監督)、青木俊直(キャラクター原案)、伊藤嘉之(キャラクターデザイン)、岩崎太整(音楽)を始め、
豪華スタッフが全方位から盛りあげる、愛と笑いと涙の現代日本神話!


あらすじ
「私は、君とソラを飛ぶ。」
甘粕ひそねは、航空自衛隊の岐阜基地に勤務を始めた新人だ。
素直すぎて無意識で他人を傷つけるのに疲れ、任期限定の自衛官を選んだのだ。
だが、運命の出逢いが彼女の人生を根底から変える。
基地に秘匿された戦闘機に擬態するドラゴンがひそねを選び、大空高く舞いあがったのだ。
こうして「OTF(変態飛翔生体)」であるドラゴンに乗りこむ飛行要員が、
ひそねの仕事になった。
国家的な命運を左右するとも言われるドラゴンには、
はたしてどんな秘密が隠されているのだろうか……。

ってな感じで簡単に紹介されてますけど、少女とドラゴンの関係を描くマッタリ日常系に終始するのか、それとも何らかの敵が現れ、その戦闘を描くのか?

上述の歴史には人間との関わりだけで、過去に怪獣みたいなものと戦ったみたいな描写はありません。

だからといって、周辺諸国との紛争みたいなものになるとも、ちょっと考えにくい。

設定がかなりリアルなだけに気になる要素が大きいなぁと。

樋口さんが本格的に総監督を務めるオリジナルなストーリー、どんな展開を見せてくれるのか楽しませてもらいましょう(^_^)



高畑勲さんの遺したもの

2018年04月11日 21時00分00秒 | アニメ
今朝の朝日新聞に、高畑勲さんの死を悼む寄稿が。

東映動画の同期・小田部羊一さんと、弟子といっていい片渕須直さんによるものです。

小田部さんは私にとって古き良き東映動画の作品イメージそのもので、現在に繋がるアニメ表現(主に水の表情...波・飛沫・幕の様に広がる波紋とか...)を発明した人でもあります。高畑さんとは「太陽の王子ホルスの大冒険」を一緒に大変な思いをしながら作ったと思うし、「長靴下のピッピ」も共に構築、作品そのものはお蔵になったものの、後の名作シリーズに繋がる流れとなりました。

今となってはスタジオ・ジブリで、宮崎駿さんとのコンビという印象が強いですが、私にとってはそれ以前の時代に小田部さんとアニメキャラに血肉や体温を与えた人というイメージが強いんです。

片渕さん(私もそうですが)にとっては高畑さんは親と同じ世代になりますし、実際一緒に仕事するのは相当大変だったろうなぁと行間からも読み取れます。学者然としていて、どこか近寄りがたく「若い人を教育するような片手間は持たない。制作に精いっぱいでそんな余裕はない」と言われたというエピソードも頷けるなぁと。でも高畑さんの元で修業・研鑽を積んだことは本当に得がたい財産になったんだろうなというのは、その後の片渕さんの仕事でよく理解できます。マスコミなどが片渕さんを評して「宮崎駿の後継者」みたいな事をいうけど、全然違う!「高畑勲の後継者」というべき人です。

以前同紙に掲載された「高畑勲の問いかけ」取材記事を見直すと、観る者にとって口当たりの良い心地よいものばかりで良いのかという言葉が重くのしかかってきます。

記事の冒頭、ハイジに対しても「『こう反応して欲しい』という大人の願望通りに振る舞う、とてもいい子です。山のおじいさんと再会した時、すごい勢いで相手の胸に飛び込み、全身で喜びを表現する。嫌いじゃないけど、ああいう子を描くのは1回でいい。その後は描いていません」と語っています。作品が成功すると周囲は同様のものを求めがちなんですが、その後に続く「母をたずねて三千里」は真逆と言えるほど影の強い作品でしたし、スタジオ・ジブリ時代に至るまで、似通ったものは一切作らず、良い意味で周囲を裏切り続けた...本当に戦いの歴史だったんだなと思います。

結果として、私の印象も重くて辛い作品群という感じで、苦手意識もありましたが、これから先ジワリジワリと響いてくる気もしていて...。

こうやって書いてもうまくまとまらなくて...高畑さんの遺したもの...むしろ死後となったこれから問いかけてくるような気がしています。



この世界の片隅に、公開500日目

2018年03月26日 20時50分00秒 | アニメ
近所の公園の桜がもうこんなに...気がつくのが遅い(^_^;

眺めていると、花や枝の間にすずさんやリンさんが見え隠れしているように感じられます。

いや〜取り付かれてます、ビョ〜キです(*^o^*)

そんな春の日...ポツンと一言のつぶやき...。

「500日目」...と一言、ただそれだけ。

でもその一言にはご本人はじめ多くの想いが分厚く込められています。

個人的に公開初日を迎えたのは立川シネマシティ...その時にはクラウドファンディンのメンバーとして無事船出を果たす一助になったと安堵するも、その後は1週間でも多く公開期間を伸ばし、一人でも多くの人に観て欲しい気持ちでいっぱいで...でも、まさか年を越え、さらには二度目の春を迎えるなんて想像もできませんでした。

立川シネマシティ以外でも、どこそこの映画館で上映開始しているという情報を聞きつけては、行ける範囲で足を媚び、そのお陰で個性的な映画館に巡り会えることができました。

チェーン展開しているシネコンにおいても、独自の展開をしているのも知り、決して画一的ではないんだなとも...。

先週末に行ったシネマ・チュプキ・タバタで、上映前アナウンスに「498日目」と話されていましたが、片渕さんをはじめとする制作陣・興行関係者・観客らが相互に同調し、それぞれやれることをやろうという気持ちにさせてくれる...単なる数字ですが、柔らかく暖かな響きで耳朶を打たれました(^_^)

この流れは長尺版へと繋がり、今まで見聞きしたこともない状況へと導かれていくのだと感慨深く...500日目を心静かに過ごしております。