今年は黒澤明監督逝去10周年ということで、テレビ各局でいろんな番組をやってくれて楽しいんですが、昨夜は「椿三十郎」を放映してました。この間の「用心棒」もでしたが、何度も観てるし…と思いながら、ついつい見入ってしまいラストまで惹きつけられて行ってしまうんですよねぇ(^_^; 黒澤作品の中でもこの二本と「七人の侍」は自分の中で別格で、何度観てもその度に感動し、泣いてしまいます。毎回カミサンに笑われる始末で(^_^; カミサンからすれば「これ面白いけど、泣く映画じゃないでしょ?」と。
自分の"泣き"のポイントって何だろうと考えるんですが、悲しいとかではないんですよね。所謂悲劇では泣くことはあまりありません。安っぽい演出だと、「さぁここで泣け」と言わんばかりに、激しく揺さぶるかのように派手に感動的な音楽で盛り上げたりしますけど、逆にシラけてしまうばかり。黒澤はこんな時、逆に明るく突き放したような音楽を載せたりしますね。コントラクンプト(対位法)ってヤツですけど、この方がリアリティがあると思います。まぁこれを用いるのは勇気がいるし、難しい技法だと思いますが。
で、何故これらの作品で泣けるかと言うと、非常にポジティブでスパッと爽快だから…。う~んこれでも判りにくいですね(^_^; 「用心棒」「椿三十郎」は、ラストで「あばよっ!」のセリフでバシッと終了します。この簡潔さが良いんです(*^o^*) 色々あったけど、後腐れ無く行こう、ゴチャゴチャ言わない、やるだけのことはやった、後はオマエラで何とかしろと…。この潔さが…もう何とも…堪らない…「あばよっ!」と言い放ち、クルリとせを向けた途端にダ~っと涙が溢れます(T^T) あの背中を見ると色々なメッセージが湧いて出てくる気がするんですね…。自分もこうありたい、こんな風に生きて行きたいと、永遠の憧れも集約されている感じもしますし。
同作品は昨年リメイクされましたが、未見です。面白いと言う評価も聞きますが、あの映画の魅力にどこまで追いつけているのか、あるいは別の切り口が見いだせているのか?DVDが来月あたりリリースされるようなので、レンタルでもしてみようかと思っていますが、正直期待はできません。
そう言えば、今月は樋口真嗣氏による「隠し砦の三悪人」も劇場公開されますが、これも…観るのがコワイです(^_^; 彼の演出技法は嫌いではないのですが、「日本沈没」からステップの方向性が変な感じになってるみたいで、「隠し砦…」をやると聞いた時も正直言って「え~!?」な感じでした(^_^; まぁこの作品だって実際観てみないと何とも言えませんが、リメイクって未だにやることの意味が理解できないところがあるんですよね。「スターウォーズ」のようにオマージュとして採り入れるとかだったら味付け的に面白いと思いますが、そのままやっても大方はナゾリでしかないし、オリジナルを越えることなんてまず有り得ないと思うんですね。
樋口さんにはそろそろオリジナルで勝負してほしいと思います(まぁ本人もリメイクを望んでいるワケじゃないでしょうけど)。
自分の"泣き"のポイントって何だろうと考えるんですが、悲しいとかではないんですよね。所謂悲劇では泣くことはあまりありません。安っぽい演出だと、「さぁここで泣け」と言わんばかりに、激しく揺さぶるかのように派手に感動的な音楽で盛り上げたりしますけど、逆にシラけてしまうばかり。黒澤はこんな時、逆に明るく突き放したような音楽を載せたりしますね。コントラクンプト(対位法)ってヤツですけど、この方がリアリティがあると思います。まぁこれを用いるのは勇気がいるし、難しい技法だと思いますが。
で、何故これらの作品で泣けるかと言うと、非常にポジティブでスパッと爽快だから…。う~んこれでも判りにくいですね(^_^; 「用心棒」「椿三十郎」は、ラストで「あばよっ!」のセリフでバシッと終了します。この簡潔さが良いんです(*^o^*) 色々あったけど、後腐れ無く行こう、ゴチャゴチャ言わない、やるだけのことはやった、後はオマエラで何とかしろと…。この潔さが…もう何とも…堪らない…「あばよっ!」と言い放ち、クルリとせを向けた途端にダ~っと涙が溢れます(T^T) あの背中を見ると色々なメッセージが湧いて出てくる気がするんですね…。自分もこうありたい、こんな風に生きて行きたいと、永遠の憧れも集約されている感じもしますし。
同作品は昨年リメイクされましたが、未見です。面白いと言う評価も聞きますが、あの映画の魅力にどこまで追いつけているのか、あるいは別の切り口が見いだせているのか?DVDが来月あたりリリースされるようなので、レンタルでもしてみようかと思っていますが、正直期待はできません。
そう言えば、今月は樋口真嗣氏による「隠し砦の三悪人」も劇場公開されますが、これも…観るのがコワイです(^_^; 彼の演出技法は嫌いではないのですが、「日本沈没」からステップの方向性が変な感じになってるみたいで、「隠し砦…」をやると聞いた時も正直言って「え~!?」な感じでした(^_^; まぁこの作品だって実際観てみないと何とも言えませんが、リメイクって未だにやることの意味が理解できないところがあるんですよね。「スターウォーズ」のようにオマージュとして採り入れるとかだったら味付け的に面白いと思いますが、そのままやっても大方はナゾリでしかないし、オリジナルを越えることなんてまず有り得ないと思うんですね。
樋口さんにはそろそろオリジナルで勝負してほしいと思います(まぁ本人もリメイクを望んでいるワケじゃないでしょうけど)。