ちょっと前にTV放映されていたものを録画していて。
前回観た折は、思ったより説教臭くなくて見やすかったなぁと思いましたけど、今回再び観ての感想は、ほどよく今風の解釈とアレンジがなされているものの、普通の映画だなぁと感じた次第。
オリジナルである「東京物語」でも、あらすじだけ言ってしまうと、なんてことないホームドラマでしかないんですよね。
それなのにどうして小津安二郎作品には永遠不滅の魅力があるのか?やはり卓抜した絵作りと、独特のセリフ回しに尽きるんだろうなぁと。
主人公(?)の老父・周吉だけ比較しても判るんですけど、感情表現がまるで違うんですよね。
「東京家族」の周吉は、感情も表に出してるし、わかりやすすぎなんです。
妻の絶望的状態を長男から告げられる時のリアクションだけみても、新旧ともにほとんど同じセリフを言ってるんだけど、橋爪は感情を表に出して明らかに動揺しています。
比して笠の周吉は無感情にボソッと言ってるだけ?でもこの一見素っ気ない演技に深みがある。
何が起こってもボーッとしているけど、不思議に観ているこちら側の感情が揺さぶられるんです。
押しつけない、静かにジワーッと沁みてくるような演出が小津ならではのセンスというか真骨頂であり、これは誰もマネできないところなんでしょうね。
ところで今回観ていて、一つ発見がありました。
まぁとっくに知られているネタなんだと思いますが、次男・昌次の恋人である紀子が働いているシーン。
客から頼まれた本を棚から出しているところなんですが、これが?(^_^;
まだ次回作である「小さいおうち」が公表されていなかったと思うんですけど、こんなところに仕掛けていたとはねぇ(*^o^*)
そう言えば、この紀子演じる蒼井優と、タキちゃん演じる黒木華ってどこか似てますね。
山田洋次的に時空超えて繋げているんだなぁとも感じました(^_^)
前回観た折は、思ったより説教臭くなくて見やすかったなぁと思いましたけど、今回再び観ての感想は、ほどよく今風の解釈とアレンジがなされているものの、普通の映画だなぁと感じた次第。
オリジナルである「東京物語」でも、あらすじだけ言ってしまうと、なんてことないホームドラマでしかないんですよね。
それなのにどうして小津安二郎作品には永遠不滅の魅力があるのか?やはり卓抜した絵作りと、独特のセリフ回しに尽きるんだろうなぁと。
主人公(?)の老父・周吉だけ比較しても判るんですけど、感情表現がまるで違うんですよね。
「東京家族」の周吉は、感情も表に出してるし、わかりやすすぎなんです。
妻の絶望的状態を長男から告げられる時のリアクションだけみても、新旧ともにほとんど同じセリフを言ってるんだけど、橋爪は感情を表に出して明らかに動揺しています。
比して笠の周吉は無感情にボソッと言ってるだけ?でもこの一見素っ気ない演技に深みがある。
何が起こってもボーッとしているけど、不思議に観ているこちら側の感情が揺さぶられるんです。
押しつけない、静かにジワーッと沁みてくるような演出が小津ならではのセンスというか真骨頂であり、これは誰もマネできないところなんでしょうね。
ところで今回観ていて、一つ発見がありました。
まぁとっくに知られているネタなんだと思いますが、次男・昌次の恋人である紀子が働いているシーン。
客から頼まれた本を棚から出しているところなんですが、これが?(^_^;
まだ次回作である「小さいおうち」が公表されていなかったと思うんですけど、こんなところに仕掛けていたとはねぇ(*^o^*)
そう言えば、この紀子演じる蒼井優と、タキちゃん演じる黒木華ってどこか似てますね。
山田洋次的に時空超えて繋げているんだなぁとも感じました(^_^)