どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

東映動画まつり2020 @ユジク阿佐ヶ谷(3)

2020年01月28日 22時30分00秒 | 映画
昔、子供のために作られた漫画映画を今は大人が静かに鑑賞している...なにか不思議な光景だなぁと(^_^;

ということで、前回「わんわん忠臣蔵」に引き続き「わんぱく王子の大蛇退治」の感想を。

こちらはデジタルリマスター版として世界初上映となる記念すべき鑑賞となりました(*^o^*)

映像ソースは来月初旬に発売予定の「Blu-ray BOX(初回生産限定)」と同じだろうと思いますが、色彩が非常に豊かに鮮明になっていて、素晴らしい仕上がりになってました!

野山一面に咲く草花の美しさ、画面いっぱいに大写しになることが多い真っ赤な太陽...特に赤系は下手すると下品になり勝ちなんですが、丁寧な処理が感じられて深みのある色合いに眼福しきり(*^o^*)

DVD版はもちろん所持していて何度も見てますが、もうまるで印象が違う!あれ?こんな作品だったっけ?(良い意味で)と、別バージョンでも見るかのような違いを感じてしまいましたねぇ...。

ミニシアターといえども映画館のスクリーンで観るのは初めての経験になると思うんですが、キャラクターの動きも細かく、微細な動作やタメがとてもよく見て取れて凄かった...クライマックス、アメノハヤコマに跨がり、大蛇と闘うシーンは特にっ!!

「天翔る」という言葉をここまで具現化した作品は前にも後にもない、超絶な動画に溜め息しかありませんでした...。

あらためて素晴らしいアニメーションをありがとうございます!と感謝の念で観てしまいましたね...(*´д`*)

同年制作の「わんわん忠臣蔵」が目指した欧米風スタイリッシュ感とは好対照で、こちらは動く日本画という感じです。

あまり詳しくはないですが、横山大観とか東山魁夷とか...色鮮やかで艶やかな日本画の世界が画面の中で躍動している...まさにそんな印象です。

やはりデジタルリマスターの意義はあるよなぁとツクヅク...褪色して赤茶けたまま何十年も放置されつづけて可哀想な扱いでしたが、ようやく息を吹き返して、本当に蘇ったなと。

世界の多くの人に観て欲しいし、ディズニーアニメとは全く方向が異なる作風を今こそ見直し、再評価されるべきだなと強く感じた次第です!

そしてもちろん「Blu-ray BOX(初回生産限定)」も入手し、手元において時折ジックリ鑑賞していきたいと(^_^)

次回は上映後に行われた、小田部羊一さんのトークイベントを!



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