冷静に判断できない体質

国力で絶対に適わない対米戦争に突き進んだ戦前の日本そのままだな。

かつて総力戦研究所という首相直轄の機関が存在し、対米戦争をやった場合にその勝敗はどうなるか、詳細なデータを元にシミュレーションを行っていた。

そして何度やっても日本の敗戦は確定という結果が出たのにも関わらず、政府や軍部はこれを受け入れず、都合のいい部分だけを取り上げて、後は完全に無視した。

開戦ありきで冷静な判断ができなくなっている状況...オリンピックと開催に向けての政府の態度と酷似しているようにしか見えない。

尾身会長は冷静で科学的根拠に基づき、この感染状況では開催は難しいと述べているにすぎない。

恐らく大きな圧力を加えられている中、忌憚なく事実を伝える姿勢に感服するしかない。

政府はそんな尾身さんをスルーし、それどころか変人扱いさえし始めている。

彼らの頭の中は、どんな状況になろうが躍起になって開催ありきに陥ってしまい、なり振り構わず突っ走っている...。

マスコミも利権が絡んでいて、どっちつかずの及び腰で情けない...すでに批判する気持ちは失せている。

この先は...恐らく感染が収まらなくても強行的に開催してしまうだろうし、マスコミも同調するのだろう。

ほんとうに自分達で最良の判断ができない国民性なんだな...とつくづく情けないし、歴史に何も学ばないんだなと...(´д｀)