Blu-ray版を購入しました。97年ともう10年以上前の作品です。タイトルだけは何となくしてましたが、SFとも知らず、何となく観ていませんでしたが、評価などを見ると賛否両論あるものの観ておく価値のありそうな作品と判断しての購入です。
絵的にはスタイリッシュで、ハリウッド臭さのあまり感じさせない落ち着いたシブイ雰囲気が漂い、良い意味でのコダワリを感じさせてくれます。レトロフューチャーを採り入れたヨーロッパ風の派手さを抑えた大人風味の演出もなかなかです。Blu-rayの映像は引き締まっていて、余すことなくシャープに見せてくれます。
今のようにCGも多用せず(ロケットの打ち上げくらい?)、ロケーションとセットの工夫でウマイ見せ方をしてくれて好感触(^_^)
主人公格の三人も抑えた演技で、特にジュード・ロウのやさぐれさが良い味を出してます。ユマ・サーマンもシックな衣装がとても良く似合います(
Wikiで見たら、主役のイーサン・ホークと夫婦だったんですねぇ(^_^;)
ストーリー的には…ところどころツッコミところ満載な感じでしたし、説明されていない事も多々あって疑問も残り、ちょっとモヤモヤした後味が…。ネタバレになっちゃいますが、最後にスーツ姿で宇宙に行っちゃうところでは思わず「えぇ!?」でしたが(笑)、制作陣の拘るところはそこではないんだなと。
しかしDNA至上主義も進めば、ああいう格差も生む可能性はあるかもですねぇ…。人工授精も特別な事ではなくなってきているようですし、受精時に良性な因子を残して選択するなんていうのは、もしかしたら既に実現実行されているんじゃないかなぁと思いました。
映像特典では、このあたりのテクノロジーを解説したモノもあり、勉強になります。蛇足になりますが、この中の解説者の一人に物凄い毛深い、まるで先祖返りしたみたいな博士が出てきて、この方、自分の身体を見て、研究してみようと思ったのかな…と勝手な想像をしてしまいました(^_^;