やっぱりその貢献度は「シン・ゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」の現象が大きいなと感じますよね。
観客が観たいと思う良質なものを具現化してくれたからこそですよ。
特撮もアニメも、子供やオタク向けから脱皮し、一般大衆が抵抗なく受け入れられる映像作品として飛躍した。
「シン・ゴジラ」は企画段階で東宝側から何度も手垢がついた表現(恋愛や情感過多)を迫られつつも、庵野秀明が撥ね除けた。
「この世界の片隅に」は題材そのものがビジネスにならないとスポンサーに相手にされなかったため、クラウドファンディングで直接鑑賞者に訴えた。
普通だったら、頓挫したり、出来上がったとしても陳腐なものに陥っても全然おかしくない作品が、結果的に映画業界を牽引したワケで。
制作側はもっとクリエイターを信用してほしいなと(まぁ何十年も前から思っていることですけどね)、本当に思います。
成功体験と既成概念に囚われて、誰のための作品なのか判らないものを量産してしまうと、今の観客には見透かされて相手にされないということを肝に銘じてほしいもんです。
今後も何度も観たくなってしまう作品を期待してますよ!