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碑文谷アピアに2ヶ月に一度出演する二人楽団でたんの大きい方。スカイツリーが見える町に住む。

阿づ満や

2010年01月08日 20時12分00秒 | 関心事
夏頃からおシゴトさせていただいてる先でチョイチョイお昼をご馳走になるんですが、そんななかの一つに旨いウナギ屋さんがあるんです。それが今日ご紹介のウナギ屋さん「阿づ満や」。

こちらのお店、文化年間創業っていう話なんで、ざっと創業200年。超老舗でございます。創業時は赤坂にあったらしいんですが、関東大震災で被災して現在地の市ヶ谷へ移転、今日に至るんだそうです。

現在のご主人で4代目なんだそうですが、そのご主人がまた不思議な経歴の持ち主で、何と歌舞伎の女形、中村吉之助の名で33年間、歌舞伎役者をつとめたんですって。

歌舞伎 on the web』内の歌舞伎俳優名鑑によると、初代中村吉右衛門がこの阿づ満やさんをご贔屓にしてたんだそうで、その縁で吉右衛門に入門、昭和22年12月に中村吉雄で三越劇場『勢獅子』の鳶で初舞台を踏み、その後、昭和30年9月歌舞伎座『松竹梅湯島掛額』の八百屋お七で二代目中村吉之助を襲名したんだそうで、幕内では「うなぎや」の愛称で親しまれていたとのこと。

その後、歌舞伎役者を辞めてご実家である阿づ満やさんを継いだってワケで、江戸の伝統文化を2つも引き継いでんですね。いやはや素晴らしいお話しです。

肝心のお味の方ですが、辛すぎず甘すぎずなサッパリ目のタレが、ヒジョーにKanother好み。綺麗な焦げ目でふんわりと焼き上げられたウナギとの絡みがまた良いんですわ。お昼でこれ頂くと、その後のシゴトのテンションも上がりますよ、ホントに。旨いメシってのは素晴らしいっすね。

世界広しといえども、歌舞伎の名優が作るウナギが頂けるのは、間違いなくこちら「阿づ満や」さんだけでしょうね。味でおススメするのは勿論のこと、そんな意味でも超おススメなウナギ屋さんなんでした。