私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

落ち着いてほっとする部活って、茶道部でしょう! シャガとシロヤマブキを活けてみました

2018年04月15日 | 茶の湯便り

~ シャガとシロヤマブキ ~

13日の金曜日のこと、高校で新一年生の部活見学があった。
三人の女子生徒が来てくれたので、
それぞれに、お父さんやお母さんに部活について
何か希望やら意見があったのかと聞いてみると、

その内の一人がこう言った。
「お父さんが、部活は落ち着いてほっと出来るところにしなさい」と。




わあ~なんというお父さんなんでしょう~♪

「それはもう、この茶道部しかないでしょう!
茶道部は、落ち着いていて、ほっとして、
おまけにぴりっとします!」

そんなわけで、どうやら入部してくれそうだ。
三年後には、お父さんもびっくりするほどに成長するはず。
乞うご期待である。



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* ~振袖でお雛様茶会のお点前~ *

2018年03月05日 | 茶の湯便り

~ 三月四日 教室生によるお雛様茶会 ~

この日は、一般の方に気楽にお茶を楽しんで頂こうと、
ご家庭や事務所の片隅でも出来る「盆略点前」と
「千歳盆」のお点前で皆さんをお迎えしました。

振袖姿でのお点前は、お雛様の可愛らしい雰囲気を
さらに華やかに彩っていました。

お客様も「いいわねえ~、私たちもこんな時があったのよね~」
「やはり振袖はいいわねえ~」等々
お点前も楽しんで頂きましたが、目の保養もして頂けました。

小さい子供さん連れの若いお母さんの二人組さん、
着物の着付けを習っていると、着物姿でいらした二人組さん、
ご主人と息子さん連れのお母さん、
お孫さんを三人連れたおばあちゃま、
いろんな方に楽しんで頂けて、嬉しいお茶会になりました。




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早春の光の中のお茶室・双樹庵と新社会人の決意

2018年01月16日 | 茶の湯便り

先日、姫路城西御屋敷跡庭園・好古園内のお茶室(双樹庵)に
お呈茶のお手伝いに行って来ました。

朝7時の外気温はマイナス3℃と、とても寒かったのですが、
9時頃には、やわらかな陽の光が広がって
お城の天守閣も日向ぼっこの風情でした。




~ お茶室双樹庵の広間 ~

床には寿のお軸と結び柳が飾られお正月の設えでした。
さあ、今日はどんなお客様との出会いがあるのでしょう。
楽しみでわくわくします。




~ 双樹庵の裏口から見る西の丸 ~

暖かいせいか西の丸がかすんで見えます。




~ 双樹庵の築地塀 ~




~ 双樹庵、茶の庭の入り口 ~

石段に光が差し込んで、お茶室にどうぞと誘うようです。




~ 好古園入口付近で日向ぼっこする猫 ~

ふわふわのベッドで気持ちよさそう~
好古園の招き猫かな♪




~ 双樹庵の広間から見る茶の庭 ~

陽の光が庭いっぱいに広がっています。




~ 小間・双樹庵の内路地から外露地へ ~




~ 左は小間へ、右は広間へ ~

木々の緑もやわらかく輝いています。


* * *

本日のお客様は、外国の方がアメリカ(三組)、香港、スペイン、韓国(二組)から。
国内からは、茨城、神奈川、愛知の方は二組、千葉、神戸、加古川、姫路から。

アメリカの方に、姫路の他にどこに行ったのか尋ねてみると、北海道、仙台、東京、
京都、奈良、神戸、姫路、広島と、日本をほぼ縦断するエネルギッシュな旅でした。

そして面白かったのが、スマホの翻訳機能を使って会話出来たことでした。
アメリカ人女性ーーーーー「あなたの着物姿、とてもきれい」
私ーーーーーーーーー「あなたも着物が似合うと思います」
アメリカ人女性ー「京都で着物を着られてうれしかったです」
私ーーーーーーーーーーーーー「それは良かったですね」

便利なものが出来たものですね~(^^♪

* * *

そして最後に来られた茨城の女子大生の方。

今春大学を卒業されて社会人になるのだと言って、
私に社会人としてどんなことを学んで行ったら良いのか?
お茶をすることによってどんな効果があるのか?
の二点について聞いてこられましたので、

お茶のお稽古をすることによって、集中力が養われますし、
型を覚えることによって、立ち居振る舞いが美しくなること、
自信がついて、おそらく仕事にも良い影響があるでしょう、
などとお話すると、

「分かりました!私お茶のお稽古をします!」と。
わあ!なんと!
新社会人の決意表明を聞くことが出来て、
嬉しいお呈茶の一日となりました。







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スペインからこんにちは♪ 姫路城西御屋敷跡庭園・好古園のお茶室

2017年12月12日 | 茶の湯便り

~ お茶室・双樹庵の裏側よりお城を見る ~

こちらは姫路城の西隣にある姫路城西御屋敷跡庭園好古園です。
古地図「姫路侍屋敷図」を基に、発掘調査で確認された
西御屋敷、武家屋敷等の遺構をそのまま生かして作庭された
池泉回遊式庭園群です。

九つの趣の違う日本庭園で構成され、それぞれが屋敷割遺構とおりに
築地塀等で仕切られているのが特徴です。

長屋門、屋敷門、渡り廊下など江戸時代の建築が再現されており、
時代劇や大河ドラマの撮影にも使われています。
平成2年4月29日開園以来、入場者は400万人を超えたそうです。




~ 双樹庵の広間より「茶の庭」を見る ~

双樹庵の広間では庭を眺めながらお抹茶を頂くことが出来ます。
国内外から大勢のお客様をお迎えしています。

この日は、国内からは、北海道、秋田、新潟、富山、宮城、千葉、
東京、神奈川、愛知、岐阜、長野、宮崎、島根。
県内は尼崎、神戸、姫路、赤穂から。

北海道からのおじ様二人組は「意外と姫路は寒かった」
新潟からの男性二人組は、私が同郷だと知って
「嬉しいなあ、握手してもらいたいくらいだ~」
東京からの男性は、白く蘇った姫路城が「あまり汚れない内に見たかった」
宮崎からのおば様三人組は、「ここは落ち着いていいわね~」

等々、皆さんといろいろとお話出来ました。




~ スペインからのお客様 ~

海外からは、台湾、フイリッピン、タイ、香港、中国、スペイン、
アルゼンチンの七か国からのお客様をお迎えしました。

スペインからのお客様は、独立問題でニュースになった
カタルーニャ州のバルセロナからお越しでした。

お出ししたお饅頭やお抹茶のお味はどうか?と尋ねると
にこやかにジェスチャーで「美味しい」と♪

そして奥様が私と写真を撮りたいということでしたので、
まずご主人に撮って頂いて、その後でお二人を私が撮りました。
お互いに良い思い出が出来ました。

遠い日本までよくおいで下さいました。
ウェルカム トウ ジャパン ♪
ウェルカム トウ ヒメジ ♪
*~ ウェルカム トウ コウコエン ~*





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慶賀のお茶席にお呼ばれして

2017年11月20日 | 茶の湯便り

~ 薄茶席で頂いたお干菓子 ~

昨日、当地方の先生がお慶びのお席を開かれました。
私も嬉しいことに末席に加えて頂き、
会場に満ちた瑞気に包まれ、
至福のひとときを過ごさせて頂きました。

* * *

お干菓子は、丹頂鶴の麩焼き煎餅と銀杏の和三盆
丹頂鶴が大きな翼を広げて飛ぶ姿は、あまりに素晴らしく、
勿体なくて、とうとう家に持ち帰えり、家族にも瑞気のお裾分けを。

こうしてご席主のお心が表されたお菓子は
頂く側も心から嬉しいものですね。

* * *

満目是青山 (まんもくこれせいざん)
薄茶席の床のお軸は、坐忘斎お家元の「満目是青山」
見渡す限り翠色の山並みが眼前に広がっている。
煩悩や執着心などのない晴れ晴れとした心境を
目の前の青山に託して表現した禅語です。

ご説明を頂いた時に、
胸の中に爽やかな風が吹き抜けるようでした。

そして、あれこれと不足不満を抱かずに、
曇りのない晴れやかな心持ちで、これからの
修行の道を歩んで行こうと思えるのでした。



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直心是道場 *高校文化祭の茶会*

2017年11月12日 | 茶の湯便り

一昨日は、高校の文化祭でした。
直心是道場 (じきしんこれどうじょう)のお軸を掛け
部員一同、気合いを入れて臨みました。

今回のお茶席には、男子生徒が入部した効果があって、
男子生徒のお客様の姿が多く見られ、
茶道部としては、新境地開拓の感がありました。

お点前の出来栄えは満点に近く、
コツコツと努力した成果が充分に発揮でき、
お道具の説明においても、当日、初見の物もありましたが、
大急ぎで覚えて、堂々と説明出来ていました。

何事にも臆することなく、真っすぐに進んでくれる部員達、
教え甲斐のある素晴らしい部員達です。

真っすぐな心をもって、どこでも勉強する気持ちさえあれば、
どんな環境にあっても修行は出来る、
そんな「直心是道場の心」を
身をもって突き進んでいる部員達です。

* * *

この経験が、これからの彼女らの人生において生きる指標となり、
堂々と豊かな心で過ごして行けるよう願わずにはおれません。



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介護福祉士 *オウちゃんのお茶のお稽古*

2017年10月29日 | 茶の湯便り

オウちゃんは22歳の介護福祉士

高校三年間茶道部でお稽古し、卒業して専門学校に入ってからも
私のお茶教室でお稽古を続けて来ました。

その専門学校を無事に卒業し、
介護施設に就職してからも、続けてお稽古に通って来ています。


さらりと紹介しましたが、
実は、これは彼女にとって、とても大変なことなのです。




~ ジュズサンゴと小菊 ~

介護施設での仕事は、
優しくて誠実な彼女には天職と言えるものですが、
夜勤あり、重労働ありで、若くても体が悲鳴を上げることがあって、
点滴を受けながらも、休めずに頑張っているのだそうです。

そんな中でも
お茶のお稽古に来ることは、彼女の大きな楽しみであり、
疲れ切った心身を、心から休めることが出来るのだと言うのです。

職場での辛さや悩みなど、
あまり弱音を吐かない頑張り屋さんですから
心や体の中には「毒素」がいっぱい溜まっていることでしょう。

お茶のお稽古に集中して、無心になることで、
溜まった毒素を洗い流し、明日への活力の素にするのだと。

そんなことを話しながらお稽古を終わりました。
お茶のお稽古を、そのように思ってくれていることは、
高校時代から教えている私にとって、とても嬉しいことでした。

* * *

この度、彼女は初級の許状を申請することになりました。
コツコツと頑張る彼女の、自分へのご褒美です。
そして、それは私にとってもご褒美なのだと、
嬉しく思うのです。




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茶道部に初めての男子部員入部♪

2017年09月23日 | 茶の湯便り

この度、本校茶道部創設以来、初めての男子部員が誕生しました。

しかも彼は、中学校まで剣道を続けた剣士。
おまけに、お茶でも有名だった戦国武将と同じ姓です。
彼曰く、子孫ではないとのことですが、何か縁を感じます。

今でも中学校の剣道部の指導を手伝っているので、
これで茶道もしっかりと身につけば、
文武両道の日本の誇る素晴らしい男性になること間違いなしです。

早速、男性用の道具を揃えて来ました。
女子部員たちはそれを見て「男子用かっこいい!」と。
今後の彼の成長がとても楽しみです。



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住吉神社 春の祭り * 藤の花と能楽とお茶席 *

2017年05月03日 | 茶の湯便り

~ 住吉神社 兵庫県明石市魚住町 ~

毎年5月1日は、住吉神社の春のお祭り日。
境内には藤の花が咲き、能舞台では能楽会が開かれ
多くの参拝客で賑わいます。




~ 名勝 ・ 錦ヶ浦 ~

住吉神社の大鳥居の前は、播磨灘に面しています。

昔、神功皇后の三韓征伐の際、この播磨灘で暴風雨に見舞われたため、
この「魚住」に避難して、住吉大神に祈願すると暴風雨がおさまったという。
凱旋後、住吉大神は摂津国住吉に祀られた。

※ 摂津 : 現在の大阪府北西部と兵庫県南東部にまたがる旧国名。

大阪の住吉大社に伝わる「住吉大社 神代記」によると住吉大神より
「播磨国に渡り住たい、藤の流れ着く所に祀れ」との託宣があり、
藤の枝を海に浮かべると、この「魚住」に流れ着いた。
そこで雄略8年 (464年)この地に住吉大神を勧請したのが創建と伝わる。

~ 錦ヶ浦の名の由来 ~
暴風雨に見舞われ、この地に上陸した皇后の衣を松の枝に掛け
干していたところ風になびき、錦のように美しく見えたことから
「錦ヶ浦」と呼ばれるようになった。

※ ウィキぺデイアより




~ 拝殿 ~

1日~5日まで、いなみ野学園能面部の作品が展示されています。
素人とは思えない素晴らしい作品でした。




~ 本殿 ~

* お祀りしているのは「住吉大神」*
底筒男命 (そこつつおのみこと)
中筒男命 (なかつつおのみこと)
表筒男命 (うはつつおのみこと)
住吉大神とは、この三神の総称。

息長足姫命 (おきながたらしひめのみこと)ー(神功皇后)
住吉三神に、この息長足姫命を加えて「住吉大神」ともいう。


* ご神徳 *

住吉大神は、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと) の禊祓い(みそぎはらい)に際して
海中でお生まれになった神様なので、古来神道の重要な行事である
「祓除」(はらい) を司り、禍、罪、けがれを「おはらい」になり
清く明るい健康的な生活をご守護下さる神様です。

海上守護、産業、和歌文学の祖神と仰がれ諸願成就。

※ 住吉神社御由緒より




~ 能楽堂 ・明石市指定文化財 ~

拝殿に向かい合って能楽堂があります。
明石藩初代藩主・小笠原忠政公寄進(1627年)の由緒ある能楽堂。

毎年5月1日に奉納能楽会が開かれます。
10時~17時まで、観覧無料。

5月5日には、子供仕舞発表会があります。
午前の部は、10時半より
午後の部は、12時から
男の子も女の子も着物に袴姿で可愛いですよ♪




~ 本殿裏の藤棚 ~

ご神木 「祓除 (はらい)の藤」



まだ五分咲きくらい、これからもうしばらくは楽しめそうです。




~ 手水舎のウサギ ~

このお社は雄略8年 (464年)四月 初日に創建
それにあやかって「ウサギ」でしょうか・・・

毎年、5月5日には、神社の御創建記念の祝祭
「卯の花神事」があるようです。




~ 本殿横のお茶席 ~

お菓子つきでお抹茶を頂けます。
一服350円、お能を楽しみながら頂くのは乙なものですね。




~ 室内のお茶席 ~

畳に座って寛げますね。
ここからも能楽堂がよく見えます。
まるでお殿様気分ですね。

* * *

由緒あるお社で、能楽と藤のお花見とお茶席、
豪華な三点セットでたっぷりと楽しめますね。
毎年開催されていますから、まだの方は是非どうぞ!

6月18日には「あじさい祭り」があるようです。


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春雨にしっとりと * 姫路城西御屋敷跡庭園・好古園 *

2017年04月13日 | 茶の湯便り

~ 姫路城西御屋敷跡庭園・好古園 ~

11日は、お花見にはあいにくの雨降りでしたが、
庭園の木々はやさしく潤い、しっとりと美しい風情に。




~ 姫路城を借景に ~

好古園は、姫路城に隣接した本格的な日本庭園です。
古地図「姫路侍屋敷図」を基に発掘調査で確認された
西御屋敷・武家屋敷等の遺構をそのまま生かして
造られた池泉回遊式庭園群です。




~ 築地塀 ~

趣の違う九つの日本庭園で構成され、
其々が屋敷割遺構通りに築地塀等で仕切られています。

園内の建物は江戸時代の情緒があるため、時代劇や
大河ドラマ等のロケ地に使われることがあるようです。




~ 茶の庭 ・ 茶室への入口 ~

各庭園の入口には長屋門、屋敷門など
江戸時代の建築が再現されています。




~ 茶室・双樹庵と茶の庭 ~

こちらのお茶室は、裏千家十五代家元・千玄室設計の
本格的数寄屋建築で広間と小間(三畳台目)を備えています。

お庭巡りに疲れた足を休め、
乾いた喉を一服のお抹茶で潤すことが出来ます。

当日は、日本人のお客様も多くお見えでしたが、
中国人の若者やタイからのツアーのお客様や
姫路港に停泊した大型客船からのドイツ人クルーズ客など、
外国からのお客様も沢山お迎えしました。
お城の「お花見」とセットで楽しんで頂けたようでした。

* * *

4月16日 には、好古園開園25周年記念茶会が開かれます。
一席500円・呈茶時間は午後1時~4時

※ 小間三畳台目の茶室を内露地より特別公開

参考 : 姫路市HP・ウィキペディア



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お弟子さんのミニ茶会♪

2017年02月27日 | 茶の湯便り

~ お雛様の香合 ~

先日のお稽古で、アイさんが友人を誘ってお茶会を開いたと、
その様子を楽しそうに話してくれました。



彼女はお稽古を始めてから、この三月で三年になります。
この間、自宅で友人を招いてお茶会をするのが夢で、
その夢に向かって一生懸命お稽古に励んで来ました。

「盆略点前」と「運び薄茶点前」、どちらも裏千家において
最も基本的なお点前ですが、このお点前の出来具合が
80%くらいになった時から、家族や親しい友人たちを招いて
練習を兼ねて、ミニ茶会を開くように勧めていました。



でもその都度、「まだ自信がなくて・・」と尻込みされて、
茶会の夢は、まだまだ先のことと思っていたのですが、
もの事は意外な事から展開して行くものです。

昨年末に、息子さんのお嫁さんの、お父様からのたっての願いで、
親族だけのミニ茶会を開かざるを得なくなったとのこと。
それは
アイさんが現在お稽古中だと、昔お稽古をされていたお父様の耳に
入ったことから、それなら「是非に!」と所望されたからなのでした。




~ 丹波焼に桃と菜の花 ~

それからのお稽古で、
私は、使うお道具や段取りなどの相談には乗りましたが、
当日のお茶会は、彼女一人の力でやりくり出来たのでした。

その時の様子を、お稽古の時に話してくれましたが
「やってみると何とか出来るものですね、
これなら友達を誘ってお茶会が出来そうな気がして来ました」 と
とても嬉しそう

また
「こうして人を招いてお茶会をしてみると、今までのようにぼんやり
お稽古していては勿体ないと思うようになりました」 と
嬉しい感想までも聞くことが出来ました。



そして
次のお茶会への希望を胸に、充実したお稽古を重ねて、
二月中旬、お友達を招いてミニ茶会を開くことになりました。
お友達は四人、一人の方はお茶の経験は無く、
あとの三人は昔お稽古された経験のある方達です。

「どうしたら楽しんで頂けるか」に重点を置いて、
使うお道具や段取りを彼女なりに考えて当日を迎えました。

その結果
和やかなお茶会になって、お友達が喜んでくれた様子や、
自分も楽しかったことなど話してくれて、私も嬉しくなったのでした。

* * *

お茶の楽しみは、高価なお道具が無くても、
立派なお茶室が無くても、
身近な所で、あるものを使って、
「集った人たちが、一緒にいる時間を楽しむ」
ということで良いのだと思うのです。

アイさんのミニ茶会への夢は、今後どんな風に広がっていくのでしょう。
その翼を広げてあげるのが私の役割なのだと、私にも夢が広がるお話でした。


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* 思い出の帛紗ばさみ * ご苦労様でした

2016年12月12日 | 茶の湯便り

*~ お稽古始めから持っていた帛紗ばさみ ~*

この帛紗ばさみは、お茶のお稽古を始めた時に、その当時の師匠から頂いたものです。
それから何十年と私の傍らにあって、お茶の用事を足してくれていました。




その中には、向こうから「懐紙」、「古帛紗」、「帛紗」、「茶扇子」の
四点セットが入れられています。




古くて汚れも目立っていましたが、師匠の思い出のある物ですから
出来るだけ長く使いたいと、大事にしていましたが、
両端の傷みがひどくなり、とうとう扇子が飛び出すように。

もうあちこちを修理した傷だらけの帛紗ばさみです。
ここまで使い切って、私も踏ん切りがつきました。
「帛紗ばさみ」としてのお役を解いて、第二の「人生」を
歩ませることにしました。

長い間お世話になりました
ご苦労様でしたね
有難う




こちらは、二人目の師匠やお世話になった先生から頂いた数寄屋袋です。
お茶会に持って行くだけで、普段のお稽古には使っていなかった物ですが、
これからはこちらの数寄屋袋にバトンタッチです。

これからの、私のお茶人生のお伴によろしくね。
先代さんのように、よれよれになるまでお互いに頑張りましょう。



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仙叟ゆかりの玄庵と仙叟屋敷のお茶会

2016年11月24日 | 茶の湯便り

~ 玄庵 ~

こちらのお茶室は、石川県小松市の芦城(ろじょう)公園内にあります。
「小間の玄庵」と「広間を備える仙叟屋敷」からなり、
北陸での茶道発展の礎を築いた千家四代目・仙叟宗室居士没後三百年を記念し、
1996年、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元によって寄贈されたものです。

この度、小松市在住のお茶友さんのご招待を受け、しっとりと美しい玄庵で
濃茶を、明るく華やかな広間では薄茶を頂き、北陸での晩秋の一日を
存分に楽しませて頂きました。





~ 仙叟屋敷並びに玄庵の正門 ~





~ 外露地より見る仙叟屋敷 ~

仙叟は元和八年(1652年)、加賀藩三代藩主・前田利常公の御茶堂として仕え、
利常公の小松城への入城に従って、城中の三の丸に屋敷を賜り、利常公が
亡くなる万治元年(1658年)まで、小松に在って利常公の文治政策を助け、
家臣はもとより町人に至るまで、広く茶の湯を指導されました。





~ 仙叟屋敷から見る外露地 ~

茶庭は、仙叟が加賀藩の士分であったため武家風の庭とし、芦城公園の
歴史的な環境に溶け込むように設計されています。

露地については、外露地は明るく、内露地は暗くして、茶事の趣が
損なわれないように配慮されています。

このS字を描く砂利道は奥にある玄庵の露地へと続いています。





~ 外露地から内露地を見る ~

紅葉の美しいしっとりとした風情の内露地へと続きます。





~ 玄庵の室内 ~

仙叟好みの趣を、鵬雲斎千玄室・裏千家十五代家元が現代風に設計されたもので、
この小間の玄庵は五畳半の上台目切りで、床は半畳の壺床と奥行きの浅い台目床が
設けられ、ほかに裏千家宗家の無色軒にある釘箱棚が写されています。

こちらでお茶友さん(席主の奥様)のお点前で濃茶を頂きました。
私の入らせて頂いた二席目は、お茶友さんのお知り合いの方ばかりでしたので、
ほど良く緊張しつつ、心が通い合う素敵なお席になりました。





~ 仙叟屋敷の広間 ~

広間は十二畳半あり、床の右に琵琶床、左に床脇が設えてあります。
こちらで席主のご子息のお点前で薄茶を頂きました。

二席目のお客様方は、お点前をされるご子息の小さい頃を知っている方ばかりで、
皆が母親のような気分で、ちょっとはらはらとしながら見守っていました。
この初々しい青年もあと二、三年もしたらうんと成長することでしょう。
和気あいあいと楽しいお席になりました。




~ 仙叟宗室居士屋敷跡碑と露地門 ~

※ 以上「仙叟屋敷ならびに玄庵」パンフレット参考




~* ~ * 芦城公園内 * ~ * ~



この芦城公園は、加賀藩三代藩主・前田利常公が隠居としていた小松城の
三の丸跡地に造られた池泉回遊式庭園になっています。

松の名木をはじめ、桜やツツジ、フジ、ショウブ、百日紅など季節の花々や
冬季には「雪吊り」など四季折々の風情を楽しむことが出来ます。




~ 池には大きな鯉が泳いでいます ~

二つの池と滝、それらを結ぶせせらぎや築山も配されています。





~ 芦翠亭 ~

園内にあるお休み処




~ 錦橋と雪吊り ~

やはり小松も雪国なんですね。
兼六園と同様に、松の枝ぶりを保護するための雪吊りが、
北陸の風情を感じさせます。

※ 以上、小松市HP参考



~ * ~ * おまけ * ~ * ~



~ コマツ製作所と大型建設作業車 ~

小松と言えば、やはり思い浮かぶのは「コマツ製作所」
ビルの脇に置かれた大型建設作業車はさすがの迫力で、
二階建ての家が一軒分くらいありそうな大きさです。

大阪行きのサンダーバードを待っている間に、目に飛び込んで来た光景です。





~ 奥琵琶湖 ~

琵琶湖は滋賀県の真ん中にあって、淡路島がすっぽり入ってしまう
日本で最大の湖です。
いつもここを通る時に、あの大きな湖もここが終点、あるいは始まり、と
思って見ると不思議な気持ちになります。
中央向こうに見える山は、かの有名な「賤ケ岳」でしょうか・・
歴史を感じる景色ですが、正確には分かりませんので、ご存じの方が
いらっしゃいましたら教えて頂きたいと思います。


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十五夜の月と姫路城とお茶席

2016年09月16日 | 茶の湯便り

~ 夜空に浮かぶ姫路城 ~

昨日はあいにくの曇り空
雨が降らないだけまし、とそんな感じで始まった観月会でしたが、
中頃より、雲間からちらちらとお月様の姿が見え出しました。




~ 雲間の月 ~

お客様も時折見えるお月様に
「これも風情があっていいですね」と嬉しそう。
地酒の「官兵衛兜のぐい吞み」を手に、良い気分のお客様も、
「良い月ですなあ」と・・・
月見に一杯の後のお茶を楽しんでおられました。




~ まだ明るい内のお城とお茶席 ~
お城の足下のお茶席です。




~ いよいよ暗くなって来ました ~
もう大勢のお客様が三の丸広場に入場されています。




~ ライトアップされたお城とお茶席 ~

若い女性同士、老若それぞれのカップル、家族連れ、舞台に出演の方々や、
お一人でゆっくりとされる方など、それぞれにお茶を楽しんでおられました。
大勢のお客様にお越し頂き、有難うございました。
来年も皆様のご来場を楽しみに、お待ちしております。

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第34回 姫路城観月会 ・ 好古園観月会へのご案内

2016年09月13日 | 茶の湯便り

~ 姫路城観月会 ~

9月15日 (木) PM 6時~9時 姫路城三の丸広場にて
お城とお月様を愛でながらのお茶一服をどうぞ。

※ 雨天時16日 (金) 雨天中止のお知らせ / 079ー282-2012 (自動応答)



おもてなしブースでは、地酒、お月見団子、千姫弁当、揚げかまぼこ、姫路おでんの販売。
舞台では、琴の演奏、吟剣詩舞・歌謡詩舞、演歌、和太鼓などの芸能。
いろいろとお楽しみがあります。
お散歩がてらお越し下さい。

お城に隣接する「好古園」 (姫路城西御屋敷跡庭園)でも観月会が開かれます。
お茶席もありますので、こちらにも足を伸ばして下さいね。
お庭もお茶室も素敵ですよ。



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