私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

椿・衣通姫は夢見る乙女のように

2016年03月20日 | 花便り
~ 衣通姫 (そとおりひめ) ~

夢見る乙女のような椿、衣通姫
可愛らしくいっぱい花を付けました。
庭の一角が華やいでいます。

* * *

衣通姫とはなんと美しい名前を頂いたことでしょう。
その名の由来は充恭天皇の御世に遡り、その子に木梨軽皇子と軽大娘皇女という兄妹がおられ、
その母方の叔母である八田王女 (やたのおうじょ) という方がおられました。

八田王女は大変に美しい女性で、その美しさが衣を通して表れるようだという意味をこめて
「衣通姫」と呼ばれていました。

咲いても5cm足らずの小さなこの椿が、なんと素晴らしい名前を頂いたものでしょうね。
名付けた方のこの椿に寄せる気持ちが伝わってくるようです。
※ ウィキペディア参考

* * *

両親は中輪の肥後椿 (桜司)とヒメサザンカで、両親の素敵なところを頂いて、
薄桃色、一重、小輪、梅芯、有香 (ほんのり) です。

~ 蕾は丸々としてキャンディのようです ~





~ 蕾がバルーンのように膨らんで来ます ~





~ バルーンの先が開き始め、花芯が見えて来ました ~





~ お椀のようにふっくらと咲きました ~



衣通姫は、この蕾から開花までの様子がとてもチャーミングな椿です。
まるで、赤ちゃんが生まれてから、ハイハイをして、立っちして、歩き始めたような、
そんな可愛らしい成長の記録を見るようです。

蕾から開花までをこんなに楽しめる椿もそうないでしょう。
今年もうんと楽しむことが出来ました。

コメント (9)
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