仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




高野山駅から乗ったバスを一の橋で降り、そこから参道を歩きます。元々少なかった乗客ですが、途中で一人二人と下車し、一の橋では一人だけでした。


朝方の雨も上がったものの、しっとりと湿った石畳は静寂そのものです。手袋をホテルに置いてきたので息を吹きかけながら、それでもカメラを持って歩きました。


四国八十八ヵ所の札所近くに住んでいるものの、全部を回ったわけでもなく、ましては高野山は初めてですので、参道回りの巨大な霊廟、供養塔には圧倒されました。


行き違う参拝の方も少なく、ときおり差す冬の太陽に見守られながら奥の院へ到着。
御廟の橋でしばし佇んでいると、参拝の方や僧侶が通り過ぎていきます。僧侶の足下を見ていると、石橋を構成している石を一つずつ踏みながら渡っていきます。


私もそれに倣って足を踏み入れました。この橋から先は、弘法大師が眠る聖地と言うことで写真撮影は禁止されています。


奥の院・弘法大師御廟内では、ご祈祷が行われているようで読経が聞こえます。静かに足を踏み入れるとそこは、えもいわれぬ香のかおりが漂い、堂内に満ちあふれる読経の声はまるで、西洋の教会の響きにも似ており、その雰囲気のなかにしばし佇んでいました。

[Photo : Panasonic DMC-GF2 / LUMIX 14-42mm]

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