村上を発車した「きらきらうえつ」は海沿いを走ります。
並走する国道345号も「日本海夕日ライン」の愛称がついているようです。
ところで、この区間は、大きな川はないにもかかわらず、”川”のつく駅名が多いです。海沿いの間島~小波渡間12駅のうち6駅が〇〇川です。だれかこの理由を教えてください。
〇〇川のうちのひとつ、桑川駅に到着。
ここは道の駅が隣接しており、この周辺の観光の拠点になっています。そして、この駅から沿線最大の見どころ、笹川流れが始まります。
しかし、観光列車にもかかわらず、減速することもなく走り過ぎていきます。もっとも、笹川流れ自体がポイントとなる景色はなく、トンネルの連続する区間なので景色を堪能することはできないのですが。
笹川流れを過ぎても、ひたすら海沿いを進みます。時折現れる小さな集落、線路と道路に挟まれた小さな畑は砂地で、それをおばあさんがきれいにしていたりします。
今の時期は穏やかですが、冬は厳しく、住むのは大変でしょう。そういえば、集落でも廃屋が結構多くあるように見えました。この辺の十年後はどうなっているのでしょうか。
塩の工房がやたらに多い海岸線を進み、新潟県最北の府屋を過ぎると鼠ヶ関。ここから山形県に入ります。
蜂の巣のような岩がありました。そういえば、山形県に入ってから廃屋はほとんどないように見えました。
あつみ温泉駅に到着。ここは昔は「温海」という駅名でした。とりあえず”温泉”をつけてみた駅は鳴子、石和等結構多いです。変わったところでは陸中川尻駅(現ほっとゆだ)。
駅名改称には結構費用がかかるはずですが、費用に見合う効果はあるのでしょうか。
あつみ温泉を発車し、神社のある大きな岩を過ぎると列車は内陸に入ります。
三瀬を過ぎ、低い丘陵をトンネルで抜けると、そこはもう庄内平野です。
稲穂の緑がきれいです。
鶴岡に到着。鶴岡にはあとで戻ってきますが、このまま「きらきらうえつ」で一つ先の余目に向かいます。
<その4に続く>