「キック・アス」や
「エンジェル・ウォーズ」が好きなら
これも観てみたら、どうでしょ?
「スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団」75点★★★★
カナダ出身の作家による
人気コミックの映画化ですが
これが
パックマンで、ファミコンで、
ストリートファイターで
日本カルチャーへのラブ満載なんです。
カナダ、トロントに住む
22歳のスコット・ピルグリム(マイケル・セラ)。
オタク臭プンプンのルックスだが
一応、ロックバンドのベーシストで(アマチュアだけど……)
17歳の中国人女子高生と付き合っている。
ある日、スコットは
夢で見た女性ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に
現実世界で遭遇し
一目で恋に落ちてしまう。
が、ラモーナと初デート……というとき
スコットの前に
なんと邪悪な元カレが現れて
バトルを申し込む。
しかも、ラモーナと付き合うには
あと7人もいる
邪悪な元カレを倒さなくてはならないというのだが……!?
予告編を見て、
ツイッターで公開応援署名をした一人ですが、
いや~実ってよかった!
予告より笑えて
予想以上におもしろかったですよ。
主演のマイケル・セラ(「JUNO/ジュノ」のあの彼氏ね)をはじめ
「よくぞ集めたなぁ」という
ビミョーなルックスの役者たちに
話が
「バトル」なんて
B級狙いのドタバタかなぁと思いきや
けっこう骨格がしっかりしてるし
また
繊細な(?)小ネタが満載で。(笑)
映像も
マンガチックな擬音や演出を
かなりベタに使ってるのに
意外に見たことのない、新しいさがある。
しかも
バトルシーンが
思いっきりストファイだったり
(しかも番長が知ってるくらい昔の
アーケド版っぽい……笑)
聞き覚えのあるゲーム音楽が使われてたり、
邪悪な元カレ軍団に
斉藤慶太&祥太の双子がいたり、
音楽をコーネリアス(小山田圭吾)が提供してたり、
日本カルチャーへのラブ魂に
日本人としては
つい微笑んじゃいますねえ。
しかもおそらく彼らは
特に日本、とか意識してないでしょうね。
ファミコンもストファイもPSも
そんなのもう
日本のゲームで育った世代の
世界共通言語なんだなあと
感慨深かったです。
「エンジェル・ウォーズ」評にも書いたけど
あちらが最新鋭のXboxなら
こっちはあきらかに
ゲーム喫茶かファミコンかよ!という
ピコピコなキュートさで勝負す!
★4/29から渋谷シネマライズほか全国順次公開。
「スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団」公式サイト