ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ジョン・レノン,ニューヨーク

2011-08-14 16:14:47 | さ行

点数が辛いのは
あの人がウザいから(ヤバッ。笑)

「ジョン・レノン,ニューヨーク」53点★★★


ビートルズ解散後、
1971年~80年までニューヨークで暮らした
ジョン・レノンの当時を

映像とインタビューで振り返ったドキュメンタリーです。

この時代の彼のことは
ほとんど知らなかったんで
「へぇー」と思いました。

ベトナム反戦運動真っ盛りのアメリカで、
相当ブームに乗った感じで(笑)
平和を訴える歌を作り始めたり

けっこうモラトリアムな感じで
「もう30歳だよー。まだこんなだよー」的なことを言ってたり。

で、ショーンが生まれて
超マジに主夫をしていたこととか。


「ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と
「ノーウェアボーイ」、そして本作で
ジョン・レノンの歴史全てがわかるって感じす。


しかしながら、
この映画はオノ・ヨーコの
全面協力で成り立っているそうで、

何も考えずに見ても
彼女がガッツリ監修に関わってるのが見え見え。


確かに資料としては
盛りだくさんなんだけど

半分以上は彼女の伝記という感じ。

ドキュメンタリーにはありがちだけど、
視点が相当に一方向ってのが
フェアじゃないつうのもあるし

なにより
出てくる映像、写真すべて
どこかに彼女が写ってるんですよ!

正直ウザい!(笑)


映画のなかでも
自分がいかにロンドンでいじめられたか

「イカれた前衛芸術家が彼をダメにした」と
さんざっぱら叩かれたか、とか話しているけど
さもありなん、というか(笑)

それを踏まえて見れば
彼の素顔と軌跡を知るには十分ではあり。


パパの顔を見せるジョン・レノンの映像とか
やっぱり新鮮で
「おっ」と思いますからね。


★8/13から東京写真美術館ホールほか全国順次公開。

「ジョン・レノン,ニューヨーク」公式サイト
コメント
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